見出し画像

アメリカ生活が始まって7か月が経ちました

ピムタです。気が付けば3月も後半ですね。
アメリカで昨日、春分の日を迎え、初めてのアメリカの、カリフォルニアの春を迎えています。
1つ、印象的な経験をしましたので、久々に書いてみました。いつも通り長いです(笑)
今思うと、アメリカに来てからトップ3に入る経験になったのではと感じています。

通訳のボランティアをしました

12月に、ボストンに住む日本人の友人が3月の頭に出産することになり、彼女のお母様が初めてアメリカに来る、という話を聞きました。

てっきり、友人のお母様は出産予定日に合わせて、日本から直でボストンに行くのかな、と思っていたのですが、なんでも出産予定日の1週間前に彼女の旦那さんのご両親(インド人)の家(カリフォルニア州)に滞在することになったとのこと。
え、なんで??初めて対面するのに??お互い超緊張しない??と、色々思ったのですが、普通の人にはない感性を持っている友人の提案なので、まぁ、そんなもんかなと思い直しました。

そして、友人のお母様は、友人の旦那さんのご夫婦に対面で会うのは初めてのようで、英語が話せない方。また、友人の旦那さんのご夫婦も日本語が話せないということで、
もし通訳となり、心のクッションとなる存在がいたらお願いしたい、ということで、私に話が来ました。

嫌ではなかったのですが、なぜ、私に頼むのかな?という思考がよぎりました。英語力だけで考えると、私より英語ができる友人は他にもいたと思いますが、私には下記4点の特徴がありました。

・友人のお母様と面識があること(ZOOMで)
・友人の旦那さんのご夫婦と面識があること(対面で)
・友人の旦那さんのご夫婦のご自宅と私の家は車でたった15分の距離(同じカリフォルニア州内)
・友人と私はゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想実践者であること(同じ流派の瞑想者は、他者に奉仕する性質が強いので、ふつうの人より信頼できる方が多いと思われている)

とはいえ、ボストンに住むその友人との付き合いが長いわけでもなく、接点がたくさんあったかと言われれば、2,3回程度でした。
それでも彼女は大切な家族の中にスッと入って、懸け橋となる重要なお役目を私にくれたのでした。その感覚も只者ではないな、と思いました。そして、まあいいや、と思う私も相当おかしいのかもしれません。

正直、英語力がそこまで高くない自分に務まるのか、不安を感じましたが、任せてもらったからにはちゃんとやりたい。やるしかねぇ。そう思いました。

そのための事前準備として、Nativecampというオンライン英会話を一週間前に始めたのですが、3日でやめました。
別にサービスに問題があったわけではなく、通訳という超実践的な任務をこなすには足りないな、と察したからです。座学は座学で英語を学ぶには必要なのですが、今回の任務は、通訳だけではなく、その場その場で求められる役割を察して動いたり、コミュニケーションの調整役としてのパフォーマンスが特に求められるので、英語を直訳する能力だけできればOKというものではないな、と考えました。

長年培ってきた社会性、社交性、いろいろな方とのコミュニケーションの経験、つまり社会人としてのそれなりの経験が必要、それはすぐに伸ばせるものではない。
そして、16年間、典型的な日本企業で会社員をしてきた自分には、すでに十分備わっているものだなと思い、色々やるのはあきらめ、自分を信じて当日に臨みました。

初日は友人のお母様をサンノゼ空港でピックすることから始まりました。

友人の旦那さんのお母様=インド人のマダムの車に乗って、空港まで行ったのですが、国際線の到着口がどこかわからず、係員の方に聞いて確認して待機してたのですが、なかなか友人のお母様がゲートから出てこず心配したのですが、何とか会うことができました。

初めて対面した友人のお母様にあいさつし、長時間のフライトに対してのねぎらいの言葉をかけたり、体調はどうかなどのお話をしました。そして、荷物を運んで差し上げて、インド人のマダムの車に乗りました。

ここまでは英語を全く使ってなかったのですが、気の使い方がもはや仕事だなと感じました。自分の想像した通り、長年の社会人経験がとっても必要な任務であったと感じました。とっさに自分の役割を瞬時に理解して対応する瞬発力、、去年まで会社員でよかったと感じるぐらい、なかなか気を遣いました。

そして、友人のお母様とインド人のマダムご家族との通訳も、脳みそフル回転でした。相手の言っていることを言葉通りと背景とを理解して、頭の中で翻訳して、どう簡潔に伝えて橋渡しするのが適切なのか、毎回、毎回、考えて瞬時に対応していきました。これもなかなかのハード脳トレでした。

正直、自分の英語力では表現できなかった微細なこともたくさんありました。その度に落ち込んでいるヒマは全くなかったので、来た言葉を瞬時に打ち返すぐらいの気持ちで対応しました。
要は、最低限の必要事項と、気持ちが伝わればいいんだ、そう自分に言い聞かせて。

結果的に3日間、友人のご家族に入って通訳を担当させていただきました。
正直、緊張したし、すっごい疲れましたが、通訳してよかったことがたくさんありました。

・初めて対面する親族同士の感動的な場面、仲が少しづつ深まっていくプロセスに立ち会えたこと
・友人のご家族と一緒にサンフランシスコの観光地を回ったり、異国のレストランに行ったり、いろんな経験ができたこと
・アテンドに際しての臨機応変な対応力の復習・新しい学びがありました
・実践的な英語力、日本語力が飛躍的に上がったこと(対面・電話口頭とメールでのやり取りで)
・最終的に友人が無事出産し、友人のご家族全員に感謝していただいたこと

これって、お金を払っても得られない素晴らしい経験ばかりだな、と思いました。感謝してくれた友人には、私に今回のお役目を私にくれてありがとう、と言いました。お礼に何かくれることになったのですが、正直、何もいらないというのが本音です。すでにたくさんもらったから。

どう英語を学んでいくのがベストなのかが分かった気がする

英語を学んだけど、社会で使う機会がないで終わらせるのはもったいないので、たまには社会で使う機会をわざと作っていくのもありかなと思いました。英語の本を読んだり、英語学校に通ったり、オンライン英会話もいいですけど、通訳ボランティアなどで人前でアウトプットして、汗かきベソかき修行の方がめちゃめちゃ得られるものが多かったと、今回の経験を通してわかってよかったです。これからも汗をかく覚悟ができた気がしました。

以 上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?