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アメリカ生活が始まって3か月が経ちました

こんにちは、ピムタです。
来週からついに11月ですね。私のアメリカ生活も3ヶ月が経過しようとしています。

最近は、月一レベルでしかブログを更新していませんでしたが、それでもお会いしたことのない日本人の方から、いいね!していただいたり、フォローしていただくことがあり、とてもありがたいと感じています。
インターネットの魔法ですね。

人生最大の断捨離

アメリカに住もうが、世界の端っこに住もうが、世界中の方と接する機会が持てるインターネットの可能性にときめいてから早20年。
ネットを通じてつながれることが当たり前の世の中になりましたが、それゆえか、ネットを使わない接触方法、例えば手紙を書いて送る、実際に会うことがマイナー化し、「わざわざ」感を帯びるようになり、喜ばせたい方を喜ばせる素敵な手段になってきているのは、とても良いことなのかなと思いました。

SNS疲れなど、人との距離の取り方や、情報過多で困っている方がいる一方、リモートワークなど、人と人との距離の取り方の手段が増えたので、それをうまく使いこなせる方は、生きやすい世の中になってきている、と感じています。

自分はアメリカに移住したての孤独を、SNSで適当に、適度に消化できているので、ありがとうという感じです。本当に。

そういえば、最近、断捨離やミニマリストのツイッター投稿が目立ってきた気がしましたので、断捨離について書こうと思います。

自分は、20代にたまたまインドに旅をして、
ああ、持っているものは遠慮なく断捨離してもいいんだな、本当に必要なものは、捨てても戻ってくるものなのだな、と腑に落ちる経験があり、

物理的な持ち物、精神的な持ち物も、できる限り、定期的に捨てていこうと決心しました。

最初に捨てたのは、Facebook上のお友達で、今後付き合いのない方、とその時思った方、物理的な年賀状のやり取りをやめたことでした。

当時はまだ「断捨離」「ミニマリスト」なんてそれらしいはやり言葉の出始めぐらいな時代だったので、私が始めたことは「多少、新しすぎ」て、周りの方から変な人と思われていたと感じています。

今、40代になって、「定期的に持ち物を見直す」習慣を20代のころから初めておいてよかったと思っています。
なので、今の自分が目の前のものを捨てようか悩んだ時、捨てて10年後に後悔することはないのだから、遠慮なく捨てたほうがいいという確信が持ちやすくて、やりやすいかなーと思っています。それでも捨てるという決断がめんどくさくて、見送りにすることもありますけど・・・

そして、今年の8月に、人生最大となる断捨離事件が起きました。

それは、結婚し実家を出て、新卒から16年務めた仕事を辞め、アメリカに移住するというビックイベントでした。

私は多くのものを捨てました。
今まで捨てたいと思っていたけど、なかなか捨てられなくて困っていたものをついに捨てることができました。

個人的にこの機会に捨ててよかったものは下記です。
・独身特有の自由と不安
・快適さと束縛のある実家暮らし
・母との近すぎる距離感
・ペットの猫ちゃんとの適切な距離感
・人生の大半を占めていた仕事
・一生働き続けないといけないと思っていた妄執
・当たり前の日本での生活

列挙して気が付いたことは、断捨離習慣女ピムタが難しいと思ってたものは
もはや物理的な物の断捨離ではなく、精神的なものでした。

よって、結婚し実家を出て、新卒から16年務めた仕事を辞め、アメリカに移住するというビックイベントは、自分の中の「執着のかたまり」を捨てる大きなチャンスとなったのです。

そして、大手術をして3ヶ月経過し、捨てた分、いろいろなものが入ってきている今、今の私は、まるで別人のような、いや、それは言いすぎですね、
内面的には大きく変化を遂げました。

特に、今の私には、「働かなくてもいい」という人生で一番欲しかったカードを手に入れています。

これを聞いて、経済的によろしくない環境にいらっしゃって、仕事をしなくては生活できない方で、仕事で辛い思いをしている多くの方に怒られそうですが、

私は、ずっと「働かなくてもいい」という大義名分が欲しかった。
人生の大半を占めていた仕事を失うことで、入ってくるものの前向きな可能性を知りたかった。

そして、今、その恩恵に預かれていて、今、一番、人生最大に自由で楽しい時間が過ごせている、気がします。
嫌いだった学校にも行かなくてもいいし、嫌いだった仕事にもいかなくていい。

「暮らし」を整える役目は担ってはいるけれども。
たとえいずれは働かなくてはいけない日が来たとしても。
老後に困るなどの未来のリスクがあるとしても。

私に新しい体験をさせてくれた、「少しゆっくりするためにも、働かなくてもいい時間をもっていいよ」というカードをくれた主人には心から感謝しています。

いくら貯金があっても、収入があっても、「働かなくてもいい」という「許可」を、自分に、家族に出せるかどうかは、その方の考え方次第です。
それがいかに難しいかどうか、私は身をもって感じているからこそ、彼の考え方を尊敬し、感謝したのでした。

働かないことは悪いこと?

働かない生活に突入することが決まった私に、在職中の同僚に言われて印象的だったこと。それは

「アメリカに行って、仕事はどうするの?もちろん働くよね?」
「アメリカで働けるビザを持っているなら働かないとね」

というメッセージでした。
びっくりするぐらい言われました。

今になっても、失礼ながら、わかりみが半端なくて笑ってしまうのですが、このメッセージが出た方の大半、もとい100%は、
「働かないなんてずるい!」という思いがある。ということでした。

特に、共働きをしている小さい子供がいる奥さんがいる旦那さんが、
「アメリカで働けるビザを持っているなら働かないとね」とスラっと言ったことに対して戦慄を覚えました。

「あ、奥さんに、仕事はやめて、子育てや家事に集中していいよ~」という選択肢を与えなさそうだな、と直感的に思いました。彼の奥さんが、産休に入る直前まで、辛そうに引き継ぎの仕事を頑張っていたことを知っていたので、心中複雑でした。

確かに、昔と比べてサラリーマンの終身雇用という風潮はなくなり、平均年収も減り、年金もろくにでなくなるという時代となり、夫婦共働きが当たり前で、育児、家事があろうが女性も働くのが当然だよね!?ほら、男女機会均等法も整備されて、女性も働きやすくなったでしょ、

だから働くよね!?

という世の中からの無言の圧力を感じたような気がしました。

そして、何かヘンだな、と思いました。

そして気が付きました。

ああ、私は「働かなくても許される人たちの世界の仲間入り」を一時的に?してしまったために、住む世界が変わったんだな、と思いました。

先日、旦那さんがアメリカで事業を行っているという経済的に比較的豊かな生活をしている友人に会いました。
そこで、私が「働かないの?」と言われまくったことを伝えましたら、
彼女は笑いながらとても共感してくれました。

彼女もまた「働かなくていい」というカードを持っているがゆえに、
一流企業で身を削って働く友人に「あなたは生産的な生活をしてないけど、幸せなの?」と言われたと言っていました。

「心地よく生きていくという選択肢の中に、「働く」という選択肢を持つ、という考えに及ばない環境下にいる方の考え方と合わないのは、仕方がないことだよ」
ということでした。特別、嫌みな言い方でもなく、なるほどなぁ。と思ったのでした。

うちは世間的なお金持ちではないけれど、彼女のような世間的にお金持ちの旦那さんとご結婚された方の住む世界を、少し垣間見た気がしました。

もちろん、その世界にいつまでいられるかわからないけど。なぜなら、彼女も私も2年前は、独身無職で、家族に将来を心配される立場だったので、いつ、自分たちがどうなるかわからないと知っているからでした。

どんな環境に居ようとも、
毎日、おかれた環境に感謝して、少しでも丁寧に暮らせて行けたらと感じました。





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