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”BUMP OF CHICKEN”と”RADWIMPS”の違いを語り尽くす!

*本記事では、それぞれのバンド名を以下の通り省略しております。予めご了承ください。
・BUMP OF CHICKEN→BUMP
・RADWIMPS→RAD

まえがき

こんにちはVanersborgです。

今回の記事は、私がいつかどこかで発信したいと思いながら早2年ほど経ってしまいまったトピックでございます。
私の敬愛するバンド”BUMP OF CHICKEN”が5年ぶりのアルバムをリリースしたという事で、今がアツいバンド、 ”BUMP OF CHICKEN”と世代を超えた人気を誇る”RADWIMPS”の違いを語り尽くしてやろう!
という記事を書かせていただきました。

この2バンドには、昔から思い入れがあります。
私の音楽のルーツは 小学校の頃に出会ったBUMP OF CHICKENから始まり、中学生の頃にはRADWIMPSを込み入るように聞いていました。
(高校生のころ、ウォークマンをあまりにも操作しすぎたせいで、ボタンがバカになったのは良い思い出です。)
このように、学生の音楽人生の大半はこの2バンドの曲たちが占めていました。
その後、メタル、プログレ、エレクトロニクス、UKロックなど様々なジャンルの音楽を経てきましたが、今だに自分を構成する要素は、BUMP OF CHICKENといった中高で夢中になった音楽たちが大きなウェイトを占めていると感じています。

私が学生だった頃、この2バンドは既に大きな人気を誇っていましたが、時々バンドに詳しく無い人から「どういった所が違うの?」「あれって同じなんじゃないの?」と言わる経験が時々ありました。

熱中していた当人からすると、当時はそんな質問に戸惑いを隠せませんでした。
しかし、後になり冷静に考えると、似ていると言われても仕方がない共通要素が幾つかあると認識するようになりました。
とは言いつつも、何となく似ているでは済まされない決定的な違いもあります。
これらを今更ながら、考察を踏まえて改めて明らかにしようと思います。

この記事より、両バンドの音楽をより一層楽しんでいただければ何よりです!

おことわり

私はBUMP OF CHICKENの熱いファンとして15年近く経ちます。
特定のバンドに対して贔屓が無いように対等な表現になるよう努めてはいますが、念の為に私の身の上事情を認識していただければ幸いです。

”BUMP”と”RAD”が似てると言われる理由

ボーカルがどちらも長髪だから

「人は第一印象がなんちゃら」とか言います。
まずはビジュアル面から攻めていきましょうという事で、フロントマンであるボーカルの外見を比較してみます。
まずは、BUMPのボーカル、藤原基央さんの写真です。

出典

続きまして、RADのボーカル、野田洋次郎さんの写真です。

出典

ファン歴15年の私もこれには思わず….
「あまりにも、似すぎだろ!これじゃあ、RAD OF CHICKEN じゃないか!いや、BUMPWIMPSなんじゃn)」

時期によって程度の差はありますが、お二人とも基本的に長髪である傾向があります。
特にBUMPの藤原さんに関しては前髪で目が隠れている写真が殆どだったりします。

アーティストのブロマイド神経衰弱でこんなのあったら、頭抱えちゃいますね。

フロントマンであるお二人が、こんなに似た雰囲気だと、確かにどっちがどっちかわからなくなるのも納得できます。

バンド名が、どっちも大文字英語だから

見出しの通り、BUMPもRADも大文字英語のバンド名です。
これが、両バンドを同一視してしまっている原因なのではないかという説です。
ファンにとってはにわかに信じられないかもしれませんが、バンドに詳しくない方からすると、BUMPもRADも同一の記号に見えているという事が考えられます。

私自身、K-POPを初めとしたアイドル界隈に疎く、アーティスト名だけでは何がなんなのか判別がつきません。

例えば、”INI”と”IVE”、そして”JO1"。
私からすると、ホームセンターで並べれれている何に使うのかよくわからないネジの品番たちを眺めているようです。

INI
IVE
JO1

こんな事を言い出すと、ファンの方は「ネジな訳無いだろ!このアンポンタンめが!」とお怒りになるかと思います。
失礼しました。
反省として、マクドナルドとモスバーガーの違い程度にはK-POPグループの違いを理解しようと思います。

とにかく!私がここで言いたいのは、あまり詳しくない界隈のグループ名は文字の見た目に大きな違いがないと、どれも同じように見えてしまう事があるということです。

ですので、”BUMP OF CHICKEN” と ”RADWIMPS”は、バンドに疎い方からすると文字数は違えど、見た目的には”同じ記号”なのです。

インディーズから圧倒的な支持を得ている

最後に、少しマニアックな目線から語らせてください。
BUMPもRADも早咲きのバンドという点で非常に似ています。
10代の頃から精力的に活動をしており、20代の始めには確固たるファン層を築き上げるまでに実力をつけました。
この経歴は両バンドとも気持ちいがいい位に一致しております。

「BUMPは今の自分よりもいくつも若い歳で天体観測をリリースしたのか〜、すげーな」みたいな事を両バンドに思ってばかりです。


最後は少し余談になりましたが、両バンドが似ていると思われる理由には表面的な見た目で似ている点が大きいのではないかと思いました。

さて、ここからは両バンドの違いを考察していこうと思います!

”BUMP”と”RAD”のここが違う!

日本歌謡のBUMP、英語ラップのRAD

見た目は似ている両バンドですが、それぞれの音楽のルーツは結構違ったりします。
その違いは、特に初期の頃の楽曲を聴き比べると感じることができます。
ここで、それぞれのバンドのメジャーデビュー直後の曲をピックアップします。
まず、最初に紹介するのはBUMPの「ダイヤモンド」という曲です。

メッセージ性が強く、ボーカルが力強く歌う様が、まるで自分の背中を押してくれるように感じる名曲です。
BUMPの曲は、歌詞の一つ一つを丁寧に歌い上げるのにどこか歌謡っぽさがあります。何より歌いやすい!
ここにBUMPのアイデンティティが詰まっていると思います。
また、BUMPの曲の歌詞にはほとんど英語が使われていません。直感的に曲のメッセージを受け取れるのもBUMPの大きな魅力です。

では、次に紹介するのはRADの「イーディーピー〜飛んで火に入る夏の君」という曲です。こちらも同じく、RADがメジャーデビューしてすぐにリリースした楽曲になります。

なんという事でしょう、先ほどの「ダイヤモンド」とは打って変わって、この曲はポップパンクやミクスチャーロックの雰囲気を纏っています。
歌詞には英語ラップが用いられ、まさに早口言葉、そして暴力的までとも言える展開にライブだとダイブしたくなりそうです。
勿論、RADにも歌謡的な曲も多くありますが、英語とラップを用いる楽曲スタイルはRAD独自のアイデンティティです。

BUMPとRADをマクドナルドとモスバーガー位の違いに思っていた方は、ひどく反省したことでしょう。ニトリとIKEAくらい違いまs

ファンタジーのBUMP 、リアルのRAD

BUMPとRADでは音楽性の違いもさながら、それぞれの表現する世界観も大きな違いがあります。
この世界観に関して、大きな傾向ではありますがBUMPは寓話といった物語調の曲が多く、2007年発売のアルバム「orbiatal period」や、2000年の楽曲「ラフ・メイカー」などでBUMPならではのストーリー性溢れる世界観を楽しむことができます。

これに対して、RADは社会風刺のテイストを多く含んだシリアスな曲が特徴です。
例えば、原発問題に触れている2013年の楽曲「実況中継」のような、当時のニュースを想起させる曲がいくつかあります。

また、勝負事には勝ちたいという人間の本能的なエゴに触れている、2018年の楽曲「カタルシスト」など、世の中のリアリティを映し出す楽曲もRADの醍醐味と言えます。
理想や綺麗事だけではなく、現実社会にも正面から向き合うRADの姿勢は、世の中の不条理に揉まれる若者から強く支持されている理由の一つだと感じております。

アーティストコラボが多いRAD、何故か初音ミクとだけコラボをしたBUMP

それぞれのバンドの違いは、作る楽曲の他に活動の範囲にも反映されています。
音楽関係のアーティストは、ジャンルを問わず様々なアーティストと共に楽曲を作ったり、一緒にライブをする事が多くあります。
RADもこの例外に漏れず、デビュー10周年の際には多様なアーティストとの対バンツアーの開催を行いました。
(ラインナップが信じられないくらい豪華なので、是非ツアーサイトをチェックしてみて下さい!↓)

そして、あいみょんとコラボした2018年の楽曲「泣き出しそうだよ」を始めとした他アーティストとのコラボ楽曲も多くあります。このようにRADは、特に最近の活動で他アーティストとのコラボに積極的です。彼らの音楽の幅がより広がっているように感じております。

それに対し、BUMPはびっくりするくらいに他アーティストとのコラボが少ないのです。
本当に、無いんです。
「いや、私は知らないだけで、本当は結構あるのではないのか?」
そう思い、BUMPが対バンをした履歴をネットで調べると、ソースが不確かな掲示板に2002年以降で少なくとも3回は対バンしたとの記述を発見!
情報が不確かなので深入りはしませんが、3回はあまりにも少ないです。
とにかく他のアーティストとのコラボが少ないことが揺るぎない事実という事は、間違いなさそうです。

そんな中、2014年に衝撃的な楽曲がリリースされました。

「ray feat.初音ミク」

「は、ハ、h...初音ミク??」
唐突なボーカロイドとのコラボにBUMPのファンたちは次々と病院へ運ばれました。
ちなみに、この曲には藤原さんが一人で歌い切るオリジナルバージョンがあります。
私は断然にオリジナル派で、このコラボを聞くと未だに違和感を感じてしまいます。

そもそも何故、BUMPは初音ミクとだけコラボしたのでしょう?
私はこのように考えております。
この楽曲のリリース当時、BUMPの音楽性の転換期であり、メンバーが色々と模索をしていた時期だったと考えられます。
そのため、この曲はコラボという位置付けではなく、バンドが新しいことへの挑戦するアプローチの一つだったのではないかと感じております。

「そんな事はいいから、BUMPと人間のコラボが聴きたいんです!」
こんな風に役所でごねる人のようせがまれても、無いものは無いのです!
私は、BUMPが他アーティストとコラボをしない事について、自分たちの信念を貫く首尾一貫とした姿勢の表れだと思っております。

でも、あるなら聴いてみたいなぁ
天体観測 (feat.COLDPLAY)

BUMPと言えば天体観測!RADといえば前前前世!

映画「君の名は」の公開以降、この構図がすっかり確立されたように思います。
BUMPは2001年に「天体観測」をリリースし、爆発的なヒットを上げました。発売当時、この曲を題材にしたTVドラマ「天体観測」(何故エンディングテーマは中島美嘉だったんだろう??)ができるくらいこの曲は影響力がありました。
リリースから20年以上経った今でも、カラオケでは必ずと言ってもいいほど歌われる名曲ですね。
このような爆発的にヒットした曲は、色々あってアーティスト側が嫌いになるケースがあったりしますが、バンドメンバーも天体観測のヒットを肯定的に捉えており、曲に対する愛情は今でも強くあるそうです。実際に殆どのライブでこの曲は歌われています。
「天体観測」は自他共に認めるBUMPの代名詞です。

RADは2016年公開のアニメ映画「君の名は」の公開がきっかけで「前前前世」が爆発的にヒットしました。BUMPでいう「天体観測」のように飛び抜けて知名度が高い曲が生まれた瞬間です。

しかし、それ以前のRADは2006年のメジャーデビュー以降からしばらくの間、お茶の間に知れ渡るような楽曲はありませんでした。
決して実力が無いからという話ではございません!
この逆で、実力がありすぎるのです。
メジャーデビュー以降、高い演奏技術からどの曲もクオリティが高いことが頻繁に評価されています。例えば、シングルのカップリング曲「ハイパーベンチレイション」では、あまりにも完成度が高すぎて、いい意味でカップリングとしての体をなしていない事象が発生しています。

このように、多様な楽曲スタイルを持ち、演奏技術が高いRADの曲たちに対して、ファンとしても長い間甲乙つけ難く思っていました。

このため、「君の名は」公開以前は、何となく人気な曲はあっても「RADと言ったらOO」といった共通認識が世の中にシェアされずにいました。
そのせいか、RADの存在を知ったはいいものの、どんなバンドなのか深く理解していない人が、見た目的に似ているBUMPが引き合いに出された結果、両バンドを同一視してしまう事になったのです。

なので、BUMPとRADが似ていると言われる原因はRAD側にあるのd
大変失礼しました。もう少し生きていたいです。

総括します

本記事では、色々と好き勝手に語らせていただきました。
学生の頃に夢中になっていたバンドについての記事だったのでつい熱が入ってしまいました笑
結論としてBUMPとRADどこが違う論争は2016年を境に”BUMPは天体観測!RADは前前前世!”でひとまず鎮火できる状況になったと言えるでしょう。
心なしか、最近は前と比べて BUMPとRADを同一視する風潮が鎮まっている気がします。

とはいえ、私個人としては好きな曲を好きなように聴いてもらえたらいいんじゃないかと思っております。
ここまでバンドの違い云々と書いておいて、無責任な事を言ってしまう様ですが、バンド名やジャンルといった肩書きにとらわれず、純粋に良いと思った曲を楽しむのが、誰にとっても幸せな事なのじゃないでしょうか?

今回は、この辺りで終わりにしようと思います。
長丁場にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!




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