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【レポート2】SDGsディスカッションを実施しました!

こんにちは。
PILOT SDGsチームのじゅんじゅんです。

先日、社内で2回目のSDGsディスカッションを実施しました。
少人数に分かれてグループをつくり、それぞれのグループごとに気になるテーマを挙げてディスカッションを行なったところ、みんなが感じているSDGsの興味や新たな疑問を知ることができました。

今回のレポートでは、ディスカッションを通じて挙がった興味・疑問についてまとめてみましたので、会社でSDGsの取り組みを行う予定の方など、ぜひ参考に読んでいただけると嬉しいです!

17の目標のうち興味関心度が高かったものは?

PILOT社内でのSDGsに関する興味・関心

上記の図は、PILOT社内でのSDGsに関する興味・関心を表したものです。
図をみてみると、すべてのグループに共通していた興味・関心のある目標は「5.ジェンダー平等を実現しよう」でした。
その次に多かった目標は、「8.働きがいも経済成長も」、「10.人や国の不平等をなくそう」、「12.つくる責任 つかう責任」です。

関心度の高い目標の傾向としては、「5.ジェンダー平等を実現しよう」「10.人や国の不平等をなくそう」のように性別や生まれた国など身近に感じられることや、「8.働きがいも経済成長も」「12.つくる責任 つかう責任」のように仕事と直結することに興味・関心を持っているようでした。

わたし自身も、経験として「高卒」という学歴が障害となり、就職活動の幅が狭まったり、同じ仕事をしていても大卒の方よりもお給料が低かったりすることに不平等を感じていたため、「8.働きがいも経済成長も」「10.人や国の不平等をなくそう」への関心が高かったように思います。

また、社員インタビューを実施した際に「日本はジェンダーへの意識が世界の中でもワースト(女性に対する不平等が先進国でも最悪レベルの120位(156カ国中))」が印象的だったと答えていた社員さんがいました。
お話を聞いていくと、彼女は両親から「女性だから料理をしないといけない」と言われることがあり、そこから「女性は家事・育児」というイメージが主軸となっていて、そのイメージに縛られた将来設計を立ててしまっていたようです。ですが、今回、会社全体でSDGsに取り組み、そこから性別の多様性を知ることがきっかけで「自分を縛っていた価値観から解放されて新しい人生設計を考えてみよう」とポジティブなお話しを伺うことができました。

以前紹介した書籍『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』にも書いてあったのですが、こうした性別の価値観というものは、普段の生活(教育や社会環境など)で無意識に刷り込まれる"常識"であり、日本がジェンダーへの意識に対して世界の中でもワーストクラスである原因のひとつなのだろうと思います。

みんなの疑問

各グループで行なったディスカッションのレポートをみてみると、多くの人は"暮らし"に関する疑問を持っているようでした。

疑問1. 国内でも労働賃金格差の問題が気になる…

ひとつ目の疑問は「 国内でも労働賃金格差の問題が気になる」です。
厚生労働省のホームページを見てみると、全国の最低賃金一覧(時給)が掲載されていました。

■厚生労働省のホームページ

こちらの情報によると…

1番低い賃金820円(高知県、沖縄県)と1番高い賃金1,041円(東京都)の差は221円
1日8時間労働で、1ヵ月20営業日に換算すると、約35,000円の差が発生。

厚生労働省ホームページ『地域別最低賃金の全国一覧』より

地域にもよりますが、35,000円の差は水道光熱費の1ヶ月分相当になるため、かなり大きな差になっていることがわかります。
最低賃金の全国平均は、過去20年+267円となっており、年間約13円ずつ増加している計算になります。ただし、これはあくまでも"最低賃金"なので、実際に企業が設定している時給はもう少し高めなのではないかと思います。そのため、最低賃金が上がったとしても、企業で設定している最低賃金に変化がなく、「時給が上がっていない…」と感じる方もいるのではないでしょうか。
実際、わたしが以前勤めていた会社の先輩は、10年近く働いていたのに時給が上がっておらず、上司が変わったことでようやく30円上がったとのことでした。。。
この現状をみて、みなさんはどのように思いますか?どうしたら、この現状を変えることができるのでしょうか。
これからの時代、「働きがいのある職場」をつくっていくことは、経営層だけの考えではなく、社員やアルバイトの方の考えも積極的に取り入れていく必要があるのではないかと思います。

疑問2.日本は輸入に頼っているのに、なぜ食品ロスが多いの?

ふたつ目に挙がった疑問は「日本は輸入に頼っているのに、なぜ食品ロスが多いの?」ということでした。足りてないから輸入をしているはずなのに、どうして捨てられてしまう食品が増えているのでしょうか。

 農林水産省ホームページによると、本来食べられるのに捨てられる食品の量は年間570万t(トン)にも及ぶそうで、このうち約46%が家庭から排出されている食品ロスになります。
企業からの食品ロスが圧倒的に多いと思っていたわたしは、全体の約半分が家庭から発生している食品ロスということに驚いてしまいました。。

■農林水産省のホームページ

では、「なぜ、ここまで食品ロスが多いのか?」
それ
について、ディスカッションでは次のような意見が出てきました。

■食品ロスが発生することについて考えられる原因

1.必要以上に食べ物が溢れている。特に輸入食品は国産に比べて価格が安く「いつでも簡単に手に入ってしまう」ことからありがたみを感じられず、簡単に捨ててしまうのではないか。

2.日本の農家が儲からない仕組み(日本の農家が減少している原因)を解決し、「国内で必要なものを必要な分だけ作る」という仕組みをつくらなければ解決しないのではないか。

食品ロスが発生してしまう負のループ図

上記の図のような食品ロスが発生する負のループを作らないように、わたしたち個人においても「必要以上の食品を買わない」「買うときは手前に陳列されているものを選ぶ」などちょっとした工夫で食品ロスを減らせるのではないかと思います。

まとめ

今回、社内で2回目のSDGsディスカッションを行って気づいたことは、全体の傾向として「実生活と関連付けが高い目標に興味を持ち、難しいものについては優先度や興味関心が低くなる」ということです。
しかし、これが悪いということではなく、「自分ごととして考えることがいかに難しいか」を考えさせられる良いきっかけになったと感じていますし、
これらの課題を考えるチャンスにもなった思います。

わたし自身、今まで疑問を抱えていても、特に調べることもせずに情報を与えられるのを待っていました。自分で調べればいくらでも情報はあったはずなのに「だれも教えてくれない」と嘆いてしまうことが多かったのです。
ですが、今回のディスカッションを通じて、ほかの方の色々な考えに触れることによって、自分にはなかった刺激的な視点を持ち、新たな発見をすることができました。

皆さんも、これまでの自分の経験や周りの状況を振り返りながら、「どの課題に興味関心があるか?」「その関心を持っている理由はなんなのか?」を考えてみると、その中に世界をより良くするためのヒントが隠されているのかもしれません。

PILOT SDGsチーム じゅんじゅん


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