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2・16~2・17、または古着を売って、「寝ても覚めても」

 2月16日(木)
 久しぶりに二度寝。8時半にむくむくと起き出してパンを買いに行く。確か、じゃがいもとツナのパン。近くの小学校では、2年生くらいのクラスが体育前で集まっていた。先生と一緒に良い雰囲気。和やかな気持ちになる。
 帰ってパンを食べていたらおもむろにスイッチが入り、もう着なくなった服などを整理して売りに行くことに。大きな紙袋1つで余裕と思っていたらいつもの如く到底足りない。第二陣はまた別の機会に。
 昼前に朝とよく似た道を通ってセカンドハンドショップへ。15点近くだったかと。以前の苦い経験から一切高望みはしない。「1000円くらいにはなるかなぁ」とか思いながら。じゃあその半分の500円くらいかなぁ。それより、査定前の注意書きに「値が付かなかったものは持ち帰っていただきます」の一文に暗い気持ちに。「また持って帰るのはつらいなぁ」。
 自分で言うのもなんだが、ふだんあまり粗悪な服は買っていない。それなりの価格のものはそれなりにしっかりした作りで、つまりは傷みにくい。元来、物は大事に使う方なので、着る機会がないまま10年保管している物もざらにある。今回そういうものも売りに出すから、「物もコンディションも悪くないけれど、いかんせん古い」。それが理由で値が付かなかったらどうしよう、とチェック用紙の前で逡巡体感3分実質3秒。ええいままよ、とチェックする。
 25分くらい店内をうろうろして待つ。呼ばれて告げられた額は「5100円」。ア、高い、と反射的に思った。「……いかがでしょう?」と伺うような上目づかいで尋ねるようなことはなく、若い店員さんは極めて事務的に「お売りいただけますか?」。たぶん、「え、いやもっと高いでしょうよ!」みたいに、プレゼンや文句を始める人はきっとたくさんいる。「極めて事務的」が最適解なのだろうと合点がいった。これまでも何度か売りに行ったが、いつまで経っても値付けのからくりがよく分からない。
 近くの店で、決めていたメニューよりも少し上乗せ。へぼくとも、太い歳入があったのだ。とっぷりラジオを聞きながら喫茶店へ。昼過ぎ、平日なのに6組待ち。すぐ出る。朝の小学校の横を通るとちょうど昼休みでにぎやかな声。掲示物から、このあと授業参観であることを知る。さすれば一緒におにごっこで走り回っていたあの先生、すごいな云々。
 別の店でコーヒー。冲方丁「戦の国」を読み始める。かっこよく物語を書くなぁ、とするする進む。おにぎりと焼売を買って帰る。
 少しごろごろして、ラジオ「夕凪カベポスター」を聞きながらお味噌汁。今日もメールは読まれず残念。でも、採用者皆さんめっちゃおもしろい。22時前、苦手な足の爪切りをして眠る。

 2月17日(金)
 余裕で目覚め。まだまだ寒い。レギュラーの方のパン屋へ。イヤフォンでは「東京ポッド許可局」。まずは大社でお参り。礼、柏手、ターンなど動きと動きを繋げずに、一つひとつ止まる。礼儀が生まれる、と考える。
 今日のパンは2つ。きのこのタルティーヌと、つぶあんパン。ドラッグストアでトイレットペーパーやジュース、お菓子、ヤクルト1000を買って帰り、洗濯。
 今日の映画は「寝ても覚めても」。なさそうで、ある話。ぞっとした。人に、迷惑というか礼を失することをしてはいけない。
 観終えてごろごろしていたら電話。体制がひとまず整ったらしいが、申し訳なくも、どうでもいい。事務連絡を承って終える。
 夜に友だちと約束できたので、昼食は家にあるもの。袋麺がひとつあった。たまねぎ半玉のスライスと小松菜2束を適当に切って入れて食べる。完全に美味しい。ちっともたいしたことをしていないが、こうやって包丁を使うこと洗い物をすることが、何の特別感なくできるようになった自分に嬉しさを覚える。
 15時過ぎ、家に居続けるのも難しいので、準備整えて出発。近くのカフェに入って、今こうしてnote。昨日のことを、細かく思い出すことが所々難しい。これはふつうのことなのか、症状によるものなのか。だから、この日記は、多分毎日書くのがベストなのだろう。
 もう少ししたら友だちからLINEが来て、今日の開始時刻が告げられるだろう。きっと、めちゃくちゃ喋る。何人かに話したから随分まとまりのある構成で話せることだろう。楽しく聞いてもらえる自信もある。

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