マガジンのカバー画像

pilgryNOTE

54
全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」 https://pilgry.net からの、お知らせや活動報告を掲載します。(TMR編集室日誌より改題)
運営しているクリエイター

#お寺

TMR編集室月報23.04|3周年でした

ラジオからRon Sexsmithの「April After All」という曲が聞こえてきて、4月の終わりを知る。 本当にあっという間に過ぎていった4月。4月1日なんて遠い昔のことのように思えるけれど、少し振り返ってみよう。 TMR/音の巡礼のこと 4月13日で、Temple Morning Radioをはじめて丸3年が経過したことになる。祝・3周年!そのことも気付かないくらいに忙しかったらしい。。。 番組は去年の後半から隔週再配信になったものの、平日毎朝の習慣を崩さぬよ

TMR編集室月報23.03|三月の水

音の巡礼 / TMR のこと 3月は名古屋、大阪、京都、そして伊豆に数回。またも出張の日々が続く。 昨年の後半からお仕事で関わらせてもらっている伊豆の国市 正蓮寺で、これまで検討してきた施策の芽が出始めてきてうれしい。 併設する子ども園の園だより(紙媒体)のリニューアル。そして、お寺のポッドキャストをはじめることができた。 住職の渡邉元浄さんは、2021年にテンプルモーニングラジオに出演していただいたが、この回のファンが多く「ポッドキャストを聴いてお寺に行ってみたくなっ

TMR編集室日誌22.06.19|While My Horagai Gently Weeps...

金峯山寺にて得度され修験本宗教師・法螺師である宮下覚詮さんに「法螺貝体験ボディワーク」をしていただいた。 2021年の8月にTemple Morning Radio 増刊号にご出演頂いたご縁で、稽古をお願いしていたのがコロナの緊急事態宣言で流れてしまい、10ヶ月後にようやく実現できた。 「音の巡礼」としては修験道も法螺貝も大きな興味のひとつだけど、こういう形で入り口をつくっていただけるのはとてもありがたい。宮下さんは普段は大手テレビ局で働いている方で、なんというかとても親し

TMR編集室日誌22.06.01|禅僧と過ごした初夏の一日

一昨日はたまたま、過去のTMRゲスト二人と続けて再会しました。しかもお二人とも曹洞宗という偶然。 西麻布に生まれ育った禅僧と 表参道駅から骨董通りを通って、永平寺別院の長谷寺を横目に少し歩くと、目指す大安寺があります。 出迎えてくれたのは、2021年11月にTMRご出演の久松彰彦(しょうげん)さん。 強い日差しの中歩いてきたこともあり、すぐに出してくれた冷たい麦茶がとてもおいしい。まさに、初夏というかんじの日。 数ヶ月ぶりに大安寺を訪ねたのは、彰彦さんにインタビューを

TMR編集室日誌22.05.28|CHICHIBU、文脈とご縁

笹久保伸さんの「CHICHIBU」LPが再発された。2021年のオリジナル盤発売の際は気づけば売り切れていたけど、今回はなんとかディスクユニオンさんで買うことができました。 先日、出演した小田原FM「象の小規模なラジオ」でリクエストさせてもらった「アロルキスネ、2月の歌」という大好きな曲をLPで聴けるのが嬉しい。笹久保さんご自身も、LPというフォーマットで聴いてほしいと仰っている。リスナーとしては、やはり作品をつくった人の意図する形で経験したいものなのです。 「CHICH

TMR編集室より|22.05.19 誰そ彼の支度 in 秩父

2003年より東京・神谷町 光明寺で開催している「お寺の音楽会 誰そ彼」を4年ぶりにやることになりました。回を重ねること33回目。 今回ご出演のギタリスト・笹久保 伸さんは、埼玉・秩父を拠点とするアーティスト。秩父に根ざした作品創作や、芸術活動を行なっていらっしゃるので、今回の誰そ彼は秩父のお坊さんにもお声がけしました。 DJをつとめてくださるのは、秩父市 曹洞宗 宝蔵寺住職の野村圭秀さん。 野村さんは寺社フェスDJとして多くのお寺イベントに出演しており、意外にも誰そ彼

TMR編集室より|22.05.14 オンラインじゃない!

先日、名古屋で久々のオンラインではない研修の講師をつとめさせていただきました。 愛知県第一曹洞宗青年会45周年記念事業として開催された「これからのお寺をデザインする会」。全5回の研修講師のお役目を頂いて昨年から取り組んできたのです。 お声がけしてくれたのは、以前Temple Morning Radioにも登場してくれた、愛知県瀬戸市 慶昌院の伊藤祥文さん。 コロナ禍においてお坊さんたちの研修も中止やオンライン化が当たり前となる中で、5回中2回はコロナの波間を縫って現地開催

TMR編集室より| 22.05.05 僧侶たちのフィールド・レコーディング

5/1〜2にかけて山梨へ出張していました。甲府駅で出迎えてくれたのは、Temple Morning Radioの第1回ゲストだった横山瑞法さん。 法源寺の宿坊計画 瑞法さんは、住職をつとめる南アルプス市にある法源寺から徒歩2分の空き家を活用して、宿坊をつくる計画を進めています。改修中の家屋を見学させてもらいました。 丁寧にこだわって作られた家屋だということがよくわかり、すごく大切に暮らしていらっしゃたんだなあと感じられます。 ここに若い人たちの感性で内外装などをリノベー

TMR編集室より|22.04.20 心の隅の話をしよう

カネコアヤノさんの新曲「わたしたちへ」のサビの歌詞、2022年の今のキブンをよくあらわしているなあと感じ入る。 「心の隅の話をしよう」というところ。「心の隅の話」は今に始まった流行りとかじゃなくて、いつでも巷間でみんなそれぞれやってきたことじゃないか。なぜ「心の隅の話をしよう」と歌う彼女に、今の「風」のようなものを感じるのか。 例えば去年『東京の生活史』という本が話題になって、「聞き書き」という手法が注目されていることもあるかもしれない。 自分のまわりでは、縁あって協力

TMR編集室より|22.04.18 追憶の金沢

ポッドキャスト「Temple Morning Radio(略称:TMR)」の編集・配信を担当している遠藤卓也です。 今日は、神谷町 光明寺よりオンライン講座を配信。 宗教者とそのご家族が対象の講座に60名を超える人数の参加があり、「寺子屋開設」「寺院合併」に関するケーススタディを行ないました。 中でも「寺院合併」テーマへの注目度は高く、知り合いのお坊さん数名から「実はうちも、、、」という声が届くほど。 今回講師を勤めた、未来の住職塾NEXT 講師の木村共宏先生は「合併が進