マガジンのカバー画像

pilgryNOTE

57
全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」 https://pilgry.net からの、お知らせや活動報告を掲載します。(TMR編集室日誌より改題)
運営しているクリエイター

記事一覧

pilgryNOTE月報24.11|君はスライ・ストーンを聴かない

お寺のこと11/15-17まで北海道へ。 曹洞宗 北海道第二宗務所 第四教区 青年会 「照心会」 70周年記念大会 記念講演「仏教の未来と社会的価値」に登壇させていただいた。ご一緒したのは「おてらおやつクラブ」理事の福井良應さん。呼んでくださったのは、現在会長を務めておられる風間天心さん。 自分は「お寺の場づくり事例から」というサブタイトルをつけて、厳しく変化している社会環境の中で、お寺の現場での活動からどのような社会貢献・地域貢献に繋げていくことができるか?非常に身近な事

告知|オンライン対談「お寺のソーシャルデザインについて考える」w/大西連さん(NPO法人もやい)

Temple Morning Radio 制作担当の遠藤卓也です。 11/22(金) 20時より、認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやいの大西連さんとオンライン対談します。 もやいさんでは現在【もやいの「葬送」プロジェクト|身寄りのない方の「お見送り」を考える】というクラウドファンディングを実施されています。 日々、各地のお寺さんとお話しする中で「身寄りのない方の葬送」というテーマは話題にあがることの一つ。課題意識を持ち、お寺として・宗教者として何かしたいと考え

pilgryNOTE月報24.10|The Times They Are a-Changin'

TMR/音の巡礼のことwebメディア「お寺のじかん」に隔月連載させてもらっている「お寺さんの音景色」に、10/12(土)に行われた「高願寺 十五夜音楽会」のことを書いた。月夜のお寺の境内で、箏の今西紅雪さんのトリオによる演奏によって立ちあらわれた "お寺さんの音景色" ぜひ味わってみてほしい。 シチュエーションにばっちりはまっていた名曲「山越えの阿弥陀」演奏時の音も聞けます。 音のこと10/18 折坂悠太「呪文ツアー」東京公演 最終日 LINE CUBE SHIBUYAで

pilgryNOTE|山越えの阿弥陀 〜 高願寺十五夜音楽会

10/12(土)武蔵小杉の高願寺にて毎年恒例のお月見の音楽会「高願寺十五夜音楽会」を開催した。 今年のご出演は箏の今西紅雪さん、ボーカルの行川さをりさん、キーボードの岡野勇仁さんのトリオ。 シチュエーションと客層にあわせて、月にまつわる歌や耳馴染みのあるボーカル曲も多めのスペシャルセットをご用意してくださった。 夜風の気持ち良さや、虫の声が響き渡る環境で、お三方の素晴らしい演奏に身を委ねる時間。 特に、モンゴル民謡に北海道在住の高橋 “チャーリー” 裕さんという音楽家が歌

pilgryNOTE月報24.09|We like the music, we like the disco sound, hey

TMR/音の巡礼のこと2024年9月、急に涼しくなったせいか体調を崩してしまって、後半は低空飛行の1ヶ月。それでもあっという間に過ぎてった。なんとなく過ごしていたら、自分の録音の機会はなし、、、。 でも、9月頭に友人の Saara氏がホールを貸し切ってピアノを録るというので、現場にお邪魔してみた。 Saaraさんとは2009年に「お寺の音楽会 誰そ彼」に出演いただいたことがきっかけで知り合い、以降もスウェーデンのWinkler(ウィンクレア)や、Nils Berg Cine

pilgryNOTE月報24.08|LIFE HAS COMIN' BACK

TMR/音の巡礼のこと2024年8月はとても暑くて、あまり何かをする気になれなかった(お仕事はちゃんとしてました・笑) 7月に取材・録音させてもらった亀岡・真福寺の水琴窟の記事がwebメディア「お寺のじかん」にて公開。9月になった今、多少秋の気配もあるけれど、やっぱりまだまだ暑いので、水琴窟の涼音で涼んでいただきたい。 8/30、築地本願寺にて行われたイベント【マルクス・ガブリエル 松本紹圭 対談「いかにしてわたしたちはよき祖先になれるか ~ 仏教が風土に溶け込んだ日本の

pilgryNOTE月報24.07|World Listening Day!!

TMR/音の巡礼のことWorld Listening Day 2024@神保町 試聴室 さまざまな音を景観として捉える「サウンドスケープ(音の風景)」という概念を提唱した、カナダの現代音楽作曲家マリー・シェーファー(R. Murray Schafer)。彼の誕生日である7月18日は「World Listening Day」と呼ばれ、毎年世界各地で音に関連したさまざまなイベントが行われている。 7月28日(日) 神保町にある試聴室にて、World Listening Day

pilgryNOTE月報24.06|蓮の葉ゆらす風の中で

TMR/音の巡礼のこと7/28(日) の午後に神保町試聴室で行われる「World Listening Day 2024」に出演させていただくことになった。岡田晴夫さん、sawakoさんへの追悼の意味合いを含むイベントとのことでMarcos Fernandesさんからお誘いいただいた。お客さんとして参加させていただくつもりだったが、よくよく聞くと出演者側らしいことがわかった(笑) 現時点で自分が何をすれば良いのかわかっていないが、お二人との思い出をおしゃべりして、岡田さんが遺し

pilgryNOTE月報24.05|誰でも魔法使いになれる

TMR/音の巡礼のこと5月下旬、お寺のWebサイトを制作させていただいた真宗大谷派 長善寺さんとのお仕事のため、名古屋へ。 別件で、3月に伊豆で久々に再会したお坊さんから「本堂の音響システムを見てほしい。名古屋方面に来ることがあったら、ついでにうちにも寄って」と言って頂いていたことを思い出し、一泊して翌日に中川区にある真宗大谷派 瑞因寺さんにもお参り。真宗大谷派に縁のある出張となった。 長善寺では朝から夕までミーティングだし、名古屋はCityだし、録音の機会はないかな〜、

pilgryNOTE月報24.04|Got a Pocketful of Rainbows...

TMR/音の巡礼のこと4月は出張が少なく録音もできずだったが、武蔵野大学創立100周年プロジェクト「カンファ・ツリー・ヴィレッジ」のポッドキャスト「voice」の制作を担当させてもらった。 毎月配信予定。ぜひフォローしてお聴きください。 (Available on ApplePodcast, Spotify, AmazonMusic) 音のこと4/20に築地本願寺で行われた「ごえんさんエキスポ」は晴天に恵まれ、思い出に残る一日だった。 自分は僧侶でもないのに「お坊さんD

pilgryNOTE月報24.03|雪国の本堂をあたためる音と声

TMR/音の巡礼のこと3月は久々に青森へ行くことができた。五所川原 法永寺にて、3月11日に行なわれた「東日本大震災追悼〜つむぐ日」を取材させてもらった。記事は近日中に「お寺のじかん」に掲載予定。 詳しいレポートについては記事の方をぜひ読んでいただきたい。録音してきた「音景色」については、SoundCloudにて既に公開中。この日はとにかく「声」と、3月の本堂を暖めようとしてくれているエアコンのがんばり音が素敵で印象的だった。 前日から青森入りをして住職の小山田和正さんと

音を聴くこと 味わうこと - Sawakoさんのこと

2024年3月31日に、サウンドアーティストの Sawako さんがご病気で亡くなられました。友人のひとりとして、とても寂しく悲しい気持ちでいます。追悼の意を表すとともに、Sawakoさんが遺してくれた言葉について、書かせてもらいます。 Sawako さんと出会ったのは、2010年4月に神谷町・光明寺で開催された 12k のショウケースライブ。お寺の本堂にてhofli(津田貴司さん)とのデュオで、こんなにも美しい演奏をしてくれた。 その後、何度か音楽の現場でご一緒すること

pilgryNOTE月報24.02|見えないものに、耳をすます

TMR/音の巡礼のこと2月は短い。それでも閏年だったので、存在してくれた29日に大きな感謝をおくりたいほどに忙しなく日々が過ぎ、何かを録音したりする余裕がなかった。そんな中、二つのワークショップに参加できたことがよかった。 ひとつめは、「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」。その存在を知りながらこれまで体験したことがなかった。以下、公式サイトの説明を引用する。 視覚に障がいを持つナオキさんの案内で、まっくらやみを歩いてさまざまなことにトライした。 例えば「電車に乗る」というミ

pilgryNOTE月報24.01|音がつなぐ、あたらしい巡礼の旅路

TMR/音の巡礼のことかねてより制作したいと思っていたwebサイト「pilgly」が完成! Temple Morning Radioの過去エピソードや音の巡礼のお経音源などが地図(ゲストのお寺の住所ピン)から探せるようになっていて、僕がいろんなとこに書いている「お寺」「音」についての記事も集約させていく予定。 このWebサイトを見てくれた人が何かを感じて、いろんな場所にいったり、誰かに会いにいったり、声をかけあったり、またあたらしいことにつながっていったらいいな。 サイ