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全国各地の宗教的な場にまつわる「音」のプラットフォーム「pilgry」 https://pilgry.net からの、お知らせや活動報告を掲載します。(TMR編集室日誌より改題)
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記事一覧

pilgryNOTE月報24.08|LIFE HAS COMIN' BACK

TMR/音の巡礼のこと2024年8月はとても暑くて、あまり何かをする気になれなかった(お仕事はちゃんとしてました・笑) 7月に取材・録音させてもらった亀岡・真福寺の水琴窟の記事がwebメディア「お寺のじかん」にて公開。9月になった今、多少秋の気配もあるけれど、やっぱりまだまだ暑いので、水琴窟の涼音で涼んでいただきたい。 8/30、築地本願寺にて行われたイベント【マルクス・ガブリエル 松本紹圭 対談「いかにしてわたしたちはよき祖先になれるか ~ 仏教が風土に溶け込んだ日本の

pilgryNOTE月報24.07|World Listening Day!!

TMR/音の巡礼のことWorld Listening Day 2024@神保町 試聴室 さまざまな音を景観として捉える「サウンドスケープ(音の風景)」という概念を提唱した、カナダの現代音楽作曲家マリー・シェーファー(R. Murray Schafer)。彼の誕生日である7月18日は「World Listening Day」と呼ばれ、毎年世界各地で音に関連したさまざまなイベントが行われている。 7月28日(日) 神保町にある試聴室にて、World Listening Day

pilgryNOTE月報24.06|蓮の葉ゆらす風の中で

TMR/音の巡礼のこと7/28(日) の午後に神保町試聴室で行われる「World Listening Day 2024」に出演させていただくことになった。岡田晴夫さん、sawakoさんへの追悼の意味合いを含むイベントとのことでMarcos Fernandesさんからお誘いいただいた。お客さんとして参加させていただくつもりだったが、よくよく聞くと出演者側らしいことがわかった(笑) 現時点で自分が何をすれば良いのかわかっていないが、お二人との思い出をおしゃべりして、岡田さんが遺し

pilgryNOTE月報24.05|誰でも魔法使いになれる

TMR/音の巡礼のこと5月下旬、お寺のWebサイトを制作させていただいた真宗大谷派 長善寺さんとのお仕事のため、名古屋へ。 別件で、3月に伊豆で久々に再会したお坊さんから「本堂の音響システムを見てほしい。名古屋方面に来ることがあったら、ついでにうちにも寄って」と言って頂いていたことを思い出し、一泊して翌日に中川区にある真宗大谷派 瑞因寺さんにもお参り。真宗大谷派に縁のある出張となった。 長善寺では朝から夕までミーティングだし、名古屋はCityだし、録音の機会はないかな〜、

pilgryNOTE月報24.04|Got a Pocketful of Rainbows...

TMR/音の巡礼のこと4月は出張が少なく録音もできずだったが、武蔵野大学創立100周年プロジェクト「カンファ・ツリー・ヴィレッジ」のポッドキャスト「voice」の制作を担当させてもらった。 毎月配信予定。ぜひフォローしてお聴きください。 (Available on ApplePodcast, Spotify, AmazonMusic) 音のこと4/20に築地本願寺で行われた「ごえんさんエキスポ」は晴天に恵まれ、思い出に残る一日だった。 自分は僧侶でもないのに「お坊さんD

pilgryNOTE月報24.03|雪国の本堂をあたためる音と声

TMR/音の巡礼のこと3月は久々に青森へ行くことができた。五所川原 法永寺にて、3月11日に行なわれた「東日本大震災追悼〜つむぐ日」を取材させてもらった。記事は近日中に「お寺のじかん」に掲載予定。 詳しいレポートについては記事の方をぜひ読んでいただきたい。録音してきた「音景色」については、SoundCloudにて既に公開中。この日はとにかく「声」と、3月の本堂を暖めようとしてくれているエアコンのがんばり音が素敵で印象的だった。 前日から青森入りをして住職の小山田和正さんと

音を聴くこと 味わうこと - Sawakoさんのこと

2024年3月31日に、サウンドアーティストの Sawako さんがご病気で亡くなられました。友人のひとりとして、とても寂しく悲しい気持ちでいます。追悼の意を表すとともに、Sawakoさんが遺してくれた言葉について、書かせてもらいます。 Sawako さんと出会ったのは、2010年4月に神谷町・光明寺で開催された 12k のショウケースライブ。お寺の本堂にてhofli(津田貴司さん)とのデュオで、こんなにも美しい演奏をしてくれた。 その後、何度か音楽の現場でご一緒すること

pilgryNOTE月報24.02|見えないものに、耳をすます

TMR/音の巡礼のこと2月は短い。それでも閏年だったので、存在してくれた29日に大きな感謝をおくりたいほどに忙しなく日々が過ぎ、何かを録音したりする余裕がなかった。そんな中、二つのワークショップに参加できたことがよかった。 ひとつめは、「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」。その存在を知りながらこれまで体験したことがなかった。以下、公式サイトの説明を引用する。 視覚に障がいを持つナオキさんの案内で、まっくらやみを歩いてさまざまなことにトライした。 例えば「電車に乗る」というミ

pilgryNOTE月報24.01|音がつなぐ、あたらしい巡礼の旅路

TMR/音の巡礼のことかねてより制作したいと思っていたwebサイト「pilgly」が完成! Temple Morning Radioの過去エピソードや音の巡礼のお経音源などが地図(ゲストのお寺の住所ピン)から探せるようになっていて、僕がいろんなとこに書いている「お寺」「音」についての記事も集約させていく予定。 このWebサイトを見てくれた人が何かを感じて、いろんな場所にいったり、誰かに会いにいったり、声をかけあったり、またあたらしいことにつながっていったらいいな。 サイ

あたらしいwebサイト「pilgry」がはじまりました!

こんにちは。「テンプルモーニングラジオ」制作担当の遠藤卓也です。 いつも、テンプルモーニングラジオを応援していただき、ありがとうございます! 2/9配信のテンプルモーニングラジオにて、200週×5日目の配信ということで1,000回を迎えました。 そんな記念の日に、かねがね構想しておりましたwebサイト「pilgry」を公開しました。 TMRサポーターのご寄付の説明文の中で「目指したいこと」として掲げていたことの一つ を実現するために制作したwebサイトです。TMRや音の

TMR編集室月報23.12|目ざめの音、眠りの音

TMR/音の巡礼のこと今治へ 【今治記①】取材のため、今治へ。初日は栄福寺の白川密成さんとあかねさんに会いに。初めての栄福寺は午後の陽光に眩しく照らされてとても長閑。滞在時間は2時間くらいだけど、もっと長くいた気のするような多岐に渡るお話をして、コロナ期間中に出ていただいたポッドキャスト「お坊さんとカルチャー放談」の雰囲気を思い出す。心地よい時間をありがとうございました。 夕方になって、取材先である大下島へいよいよ初上陸! 【今治記②】インタビューをさせてもらう大下島

2023年の10曲

TMR制作担当の遠藤卓也です。 毎年、一年間に聴いたたくさんの楽曲から、特に印象深い10曲を選んでいます。 2023年の10曲 Silvia Perez Cruz - Ell no vol que el mon s'acabi Eddie Chacon - The Morning Sun ANOHNI and The Johnsons - Can't Blur - The Narcissist Yo La Tengo - Fallout MOON FACE BO

TMR編集室月報23.11|意味よりも「音」だよね

TMR/音の巡礼のこと11月に録音できたのは、福島県・猪苗代町 真言宗智山派 壽徳寺 での松村妙仁さんの読経。もう磐梯山の上の方は雪で白くなっていて、風の強い午後、外での録音は難しそうだったので本堂内にマイクをたて、妙仁さんにもピンマイクをつけてもらった。本堂の戸を揺らすほどの風が印象的だった。 もう一つは大阪府・南河内郡 本門法華宗 法華寺 水原堂(みずもとどう)での庄司真人さんの読経を録らせていただいた。お堂自体が高い場所にあるため、周囲の木々から鳥の声が多く聞こえた

PilglyDiary23.11.20|耳から入ってくる実感を集めること

11/17(金) 荻窪の書店titleで行われた中川学さんの『絵本 龍潭譚』刊行記念イベントに参加した。 2011年に200部限定、錫箔の特別仕様で泉鏡花の『龍潭譚』を絵本になさった学さん。それから12年の歳月を経て、いよいよ普及版が刊行となった。おめでとうございます。 以前、その特別仕様『龍潭譚』の制作エピソードをお聴きしていたこともあり、そして東京でお会いできる機会も嬉しく、雨のtitleへ久々にお邪魔した。 荻窪titleさんでは12月4日(月)まで「鏡花生誕150