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TMR編集室より|22.04.18 追憶の金沢

ポッドキャスト「Temple Morning Radio(略称:TMR)」の編集・配信を担当している遠藤卓也です。

今日は、神谷町 光明寺よりオンライン講座を配信。

宗教者とそのご家族が対象の講座に60名を超える人数の参加があり、「寺子屋開設」「寺院合併」に関するケーススタディを行ないました。
中でも「寺院合併」テーマへの注目度は高く、知り合いのお坊さん数名から「実はうちも、、、」という声が届くほど。
今回講師を勤めた、未来の住職塾NEXT 講師の木村共宏先生は「合併が進まない最後の業界はお寺」と仰ってましたが、宗教的意義を存在根拠とするお寺をなかなか廃することができないという心理も想像がつきます。今は「なんとか踏ん張っている」状態でも、いつかは雪崩のように崩れ始めるのかもしれません。その時にいくつかの選択肢を選べる状態になっているといいですよね。一口に「合併」と言っても、やり方は様々ありますので。

講義終了後、光明寺のコワーキングスペースで雑談したのは、現地聴講にきていた石田明里さん。Temple Morning Radioには 2020年9月7日〜9月11日に出演してくれています。

いつも明るく楽しい明里さんと、ゲラゲラ笑いながらお話ししていたら、ふと明里さんのお父様のことを思い出しました。

ポッドキャストの中でも触れられていますが、明里さんのお父様は俳優/声優の石田太郎さん。
金沢にある浄土真宗本願寺派 乗敬寺のご住職でしたが、生前に一度お寺に泊めていただいたことがあります。
金沢の町に大雪が降った年末「雪かきしてくれる人募集!」ということで、光明寺周辺の(当時)若手メンバーで雪かきをしにいったのです。

乗敬寺の敷地内の雪は腰のあたりまで積もっていて、都会っ子たちが途方に暮れながらも雪かきを頑張った!
夜は市場で買った新鮮な魚介類で鍋をして日本酒を飲み、年越しは金沢別院の除夜の鐘をつきにいくという、非の打ち所がないような「お寺の年末」を過ごさせていただきました。
とけた雪が道端の排水溝へ入っていき、勢いの強い流れをつくりだし、町では水の流れる音がいつも耳に入ってくる心地よさを覚えています。

金沢・乗敬寺での良き思い出から数年後、東京で娘さんの明里さんとも知り合い、たまにこうして談笑する間柄になるご縁もまたおもしろい。

ウィキペディアで石田太郎さんのことを調べてみたら、こんな記述が目に入ってきました。

ある門徒は、石田の読経を「映画のせりふのようにすてきだった」と述懐している

ウィキペディア

石田太郎さんの「映画のせりふのようにすてき」な読経を想像すると、つくづく「音の巡礼」コーナーで配信させてもらいたかった!(泣)


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