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【連載】あなたはなぜピルコンに?#5

性教育をしたいと思ったきっかけ

はじめまして。今年の4月からフェローとプロボノとして活動させていただいています。身近なお姉さんとして、「りえねぇ」と名乗らせていただいています。私は現在、産業保健師として働いています。助産師でもあり、助産師会で性教育や講演・イベントなどの活動もしています。性教育がしたくて助産師を志しました。それは、私自身や周りの人が性で悩んでいることが多く、役に立ちたいと思ったからです。なぜ悩むことが多いのかというと、
正しい性の知識を学ぶ機会が少ないためだと思います。私が受けた学校での性教育は、月経指導のみでした。あとは、従妹にもらった「女の子物語」というマンガを読んだり、友達から「こうらしいよ」とか、なんとなく性の知識を得ていました。そして、看護学校での母性看護学で、基礎体温を3か月つけるという課題がありました。そこで初めて安全日と危険日がどういう身体の状態を指すのかを理解しました。看護学校で学んで初めて女性の身体の仕組みを知るということは、医療を学んでいない人はもっと知らないのではないかと心配になりました。なぜ人生をも左右する1番大切な教育なのに、看護学校に入るまで誰も教えてくれないのだろうと疑問に思いました。そこで、性教育を普及させることによって、正しい知識を得て、それを実践し、よりよい人生の選択が行えるようになり、女性だけでなく、男性も自分の人生についてのライフプランを設計し、豊かで満足感のある人生を送ることができる世の中にしたいという思いが様々な経験から沸き起こりました。
そして、性教育を普及させる研究をするために、大学院医学研究科で公衆衛生学を学んでいます。教授が産婦人科医なので、性や生殖に関する研究をみんなで行っており、活発なディスカッションをしたりして学びを深めています。

ピルコンでの活動

今年の4月から講演会や勉強会に参加したり、メール相談をさせていただいています。ピルコンはインターネットの検索で知り、応募しました。ピアエデュケーションという仲間教育での性教育を学んでみたいと思ったからです。

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性の講演では、性をポジティブに分かりすく、身近な体験を話すことによって、性の知識が受け入れやすいようにしている努力にとても感動しました。「北風と太陽」という物語がありますが、まさに太陽のアプローチだと思います。性を肯定的に捉えることで、性に対する態度が変わり、それが幸せにつながっていくのだと思います。
メール相談では、緊迫したリアルな悩みが数多く寄せられます。相談者の立場に立って、私も一緒に悩み、真摯に向き合っていくことが相談者の癒しと成長になるのではないかと思っています。そして私も一緒に成長させていただいています。

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ピルコンでの活動はとても楽しく、たくさんの学びや気づきが得られ、充実した毎日を送っています。大学院での研究の視点とピルコンでの学びが、私にとって相乗効果をもたらしてくれています。さりとて、医療者としてのスティグマ的な考えが染みついており、反省することもたくさんあります。それに気づけたことで、性の悩みに、さらに寄り添うことが出来るようになったのではないかと思います。
ピルコンで学んだことをもっと多くの方に知ってもらい、幸せに生きる教養として定着できるように今後も努力していきたいと思います。

この記事を書いた人:りえねぇ
産業保健師 日本助産師会
大学院医学研究科公衆衛生学講座所属
自叙伝を書けるくらい波乱万丈な人生で、女性としての悩みの多くを経験済み。
経験しているからこその共感のプレゼントが得意技。


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