【活動報告】#ピルコンルーム no.30「#ヘルシーに性と向き合う 発信とは?」
こんにちは!ピルコンインターンのゆきこです!
ピルコンnoteを開いてくださって、ありがとうございます。
このnoteでは、ピルコンが主催するオンラインイベント・ピルコンルームのレポートをお届けします!ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです😊
ピルコンでは、11月22日(火)19時半より、#ピルコンルーム no.30「#ヘルシーに性と向き合う 発信とは?」を開催しました!今回は、性的同意の認知拡大等に取り組む「Genesis」を設立された高島菜芭さんをゲストにお迎えしました。イベントでは、ジェンダー平等や性的同意の啓発活動の工夫や、日本で多くの人に発信するときのポイントなどについて、高島さんのご経験をもとにお話を伺いました。
ちょっと考えてみよう
まずはアイスブレイクとして、参加者のみなさんに質問を投げかけてみました。
それがこちら↓↓
今このnoteを読んでくださっているみなさんは、見たことありますか?
また、それについてどう思うでしょうか。
イベントでは、
・DVはいけない、というメッセージだった。でも実際に身近な友達が受けていてもわからなかった。
・ポスターは学校ではよく見るけど、街中ではまだまだ少ない印象。
・「それってデートDVじゃない?」的なポスターで、男女のカップルが描かれていた。
※デートDV…親密な関係、恋人同士で起こる暴力のこと。
などの意見をいただきました!
「DV」「デートDV」という言葉が徐々に浸透してきたものの、街中にポスターなどが貼られているかどうかなどは、地域差があるのかもしれませんね。
話し合ってみよう①
さて、ここからはグループに分かれたディスカッションに移ります。
先程話した「DV」と繋がって、こちらの問いについて考えてみました。
実際のディスカッションでは、
・対話や話し合いが大事というのは分かっていても、特に「性」のことや、人生に関わる大切なことは中々話しづらい。
・「話し合える雰囲気、空気感をつくる」のが難しい。
・家庭の外にもオープンに話し合える第三者がいると良いかも。
・関係性について話し合えるきっかけとなるコンテンツがあるといい。
など、率直な意見が飛び交いました。
Talk1
お待たせしました!ここからは、ゲストの高島さんにバトンタッチしてお話をいただきました!
まずは、高島さんがどのようにジェンダーや性教育に関心をもったか、についてのお話しです。
最初のきっかけは、高校生時代に同級生からかけられた「女なのになんで京大に行くの?」という一言だったそう。その後、大学での授業やイギリス留学、留学先での経験
から、ジェンダーや性教育への興味が大きくなっていったとのことです。
ちなみにイギリスでは、12歳から義務教育の一貫として本格的な性教育が始まり、コンドームやピル、中絶なども無料でサービスが受けられるケースもあるそうです。日本と比べると、かなり手厚いな、と感じざるをえませんね💦
留学から帰国後、「とにかく発信したい!」という気持ちから、
・性的同意ハンドブック (https://www.wings-kyoto.jp/association/publications/post.html)
ーよくある誤解をもとにチェックリストを用意
しかし、「具体的に性的同意をどう取ったらいいのか?」という反応も多く、
・性的同意の動画 (https://www.youtube.com/@genesis9417/)
ー性的同意を、具体的な事例として伝える動画を作成
を作成され、性的同意ワークショップも実施されています。
さらには、
カップルのセックスについての価値観や好みをしんだんしてくれる「SeekH」(詳しくはこちらから→https://note.com/genesis_for_all/n/n7bc1a19665a1)というサービスを期間限定で配信していました。
Talk2
このように、色々なサービスやイベントに取り組んでいる高島さんですが、
性に関する社会問題について発信したり、サービスを開発するときには、どんなことをこころがけているのでしょうか。
これまでの活動を通して、
・社会問題を「具体的」な個人の悩みとして発信すると当事者意識が持ちやすくなる
・教育期間を終えた人や、性に興味が無い人には届きにくい
・自分たちが伝えたいこと≠受け手が知りたいこと
(同意の大切さではなく、受け手は「どうやって同意を取るか」が知りたい)
などの「気付き」があったそうです。
それらを活かして高島さんが実践しているのが、こちらの手順です。
「悩み」に注目してテーマを決め、
海外などではどのような取り組みがあるかをリサーチし、
ターゲットを明確に仮定したのちに、
試作品を作り、ターゲットに使ってもらいつつ改善を加え、
最後にやっと発信/リリースに辿り着くそうです。
「ジェンダー平等」「性暴力」という抽象的な単語よりは、
もっと具体的で個人の経験に結び付けやすい言葉遣いを心がけているとも教えていただきました。
例えば、セックスに関する発信なら
「誘いにくいけど、本当はもっとしたい!」
「あんまりしたくないけど、断りにくい」
「実は○○してほしい。だけど言えない。」
「自分は楽しんでるけど相手が楽しめているか心配・・・」
などというフレーズだと、情報を受け取る側も、当事者意識を持つことができるようになりそうですね!
話しあってみよう②
高島さんにお話をしていただいた後、参加者の皆さんで
「より多くの人にジェンダー平等や性的同意について知ってもらうためにできること」
についてディスカッションを行いました。
参加者のみなさんに出していただいた意見を、少し紹介します!
・デートDVに困っている友人がいたら、何に困っているのかを一緒に考えてみたり、自分の経験を話してみたりする。
・ジェンダー平等や性的同意を知ってもらう方法のひとつに包括的性教育があると思う。なので日頃から取り組んでいる性教育の活動を広めるために、色んな人に共有する。
・市町村などの自治体が作成しているデートDVなどのチェックリストを日頃から持ち歩いて、相談を受けたときにチェックリストを使って一緒に考える。
・ジェンダー平等や性的同意の勉強会に参加して感じたことや、学んだことを職場の同僚にも伝える。
・「ジェンダー平等」「性的同意」と聞いても、イメージがつかない場合があると思うので、自分の実体験があれば一緒に伝えていくことで、より身近に知ってもらえるのでは?
難しい話、としてではなく、自分たちにとって身近な問題なんだよ、という視点を忘れないようにすることが大切なのかもしれません。
これらの意見の中で、取り入れられそうなものがあればぜひ、日常生活の中で実践してみてくださいね。
参加者アンケート
参加者のみなさまより、講演後にアンケートを記入していただいたので、
その結果を一部シェアさせて頂きます!
回答していただいた全ての方に「講座を通して初めて知ることがあった」、「講座はあなたの役に立つと思った」と回答していただきました!
また、記入して頂いた感想を抜粋して紹介します。
・今までインプットしてきたことを将来何らかの形でアウトプットしたいと思っているので、今回の講座で、具体的にどういう段階を踏めば良いのかを知れたことがとても勉強になりました。
・発信やサービス開発のステップがわかってよかったです。企業との共同開発やクラファンなど資金調達についてもっと知りたくなりました。
・海外の事例を参考に、どのように日本に展開していったのかのプロセスが興味深かったです。
イベントに参加してくださった方、アンケートに記入してくださった方、ここまでnoteにお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました!
ピルコンのフェローとして発信に関わる立場として、
私も学ぶことがたくさんあったイベントでした。
みなさんにとっても、少しでも学びが生まれていれば嬉しいなと思います。
それではまた、次回のnoteでお待ちしています👀
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それでは次回もお楽しみに!
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この記事を書いた人⇒ゆきこ💛
早稲田大学3年生で、ピルコンのインターン&フェローとして活動に参加中。「性について気軽に語れる場をつくっていきたい!」という気持ちから性教育に興味を持つ。最近は、世界の性教育に興味あり🌏
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