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パーキンソン病と痛みについて

こんにちは
理学療法士・ピラティスインストラクターのねもです。

今日は"痛み"いついてのお話

身体に痛い部分があると辛いですよね
何かに集中したくても出来ない
楽しめない
この痛みさえなければと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか

パーキンソン病の方で痛みについて悩まれている方って
少なくない気がします。
実際に、痛みについての悩みをちらほら受けます。

また

痛みの原因が

果たしてパーキンソン病だからなのか、そうでないのか
という悩みを持たれている方が多い印象

人によっては神経内科や整形外科、整骨院など
点々としている方もいらっしゃいますね

パーキンソン病の方の痛みの原因が何なのか

はっきりさせるのは結構、難しいのではと思います

そもそも、原因はいくつか複合されている場合が多いと考えます

良く言われる原因は
①ドパミンの不足
②末梢神経障害(神経の圧迫 坐骨神経痛、変形性脊椎症など)
③姿勢の悪さ(前かがみ姿勢、側彎、首下がりなど)
④筋肉のこわばりや運動不足(ジストニアや運動不足による血流の悪化)

また痛みの認知にドパミンの関与があると言われています
人は『痛い!』という感情が現れると
痛みを和らげようとする物質が脳に放出されるそうです
その物質が流れる過程にドパミンが関係するんだそう

原因を探る為には
まず、ドパミンのお薬をのんで
痛みが軽減されるかどうかというのが
まず一つ重要なところではないでしょうか

ただ、『○○が痛いんです』とお医者さんに伝えるのでなく

痛みが生じる
・時間
・行動(じっとしていても痛いのか・ある特定の動きをすると痛いのが)
・どんな痛みか(ズキズキ・チクチクなど)
・痺れが生じるか
など、出来るだけ詳しく先生にお伝えする事が大切だと感じます

痛みで悩んでいる方は
症状日誌(お薬の時間や症状が出る時間を時系列にして記録しておく日誌)
に痛みが生じる時間を記録して
先生にお見せするのもいいのではないでしょうか?

また、姿勢不良や運動不足でも痛みが生じることもあるので
日ごろから運動習慣を取り入れることはとても大事ですね^^

パーキンソン病はお薬と運動
この二つのバランスが大切です
どんなにいい自分にあった薬を飲んでいても
身体が弱っていてはその効力は減ってしまいます

少しずつ秋めいてきて
身体を動かすのも苦ではない季節になってきたのではないでしょうか
是非、毎日の運動習慣を見直してみて下さいね!

ねもピラYouTubeやってます☆

《参考文献》
パーキンソン病診療ガイドライン2018第Ⅲ編第5章
吉井文均:パーキンソン病における痛みの診断について.メディカルオンライン,2012
湯浅龍彦:パーキンソン病患者の慢性疼痛について.IRYO Vol.62 No.7 (381-385) ,2008
柏原 健一(監修):パーキンソン病のことが良くわかる本.講談社,2015

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