見出し画像

コロナ禍のレッスンでのとても良いアイデア

現在受講中のコース(3年で修了するコースの1年目)の本部から、メールが送られてきました。僕のことをご存じの方はメソッド名の想像がつくとは思いますが、受講生宛に送ったくださったメールの一部を載せているので、メソッド名は伏せておきます。

送られてきたメール

会場研修の場合、名札に色の違うリボンをつけることになっています。赤は「ソーシャルディスタンスを保ってください(近づかないでください)」黄色は「近づく前に声をかけて確認してください」、緑は、「遠慮なく近づいてください」です。会場研修になったら、こうした配慮をしたいと思います。

画像1

素晴らしいアイデアだと思いませんか!?

私がもっともレッスンで気をつけていること

私自身、参加者の方々の心理的抵抗を上げないことを、最重要視しています。たまに参加者を緊張させるような怖い先生がいますが、僕からすると最悪です。それはセラピーに限らない話です。人と人が関わる上で、あるいは人が何かを学んだり、取り組む中でもっともしてはならないことです。将棋の藤井さんや野球の大谷さんその他、活躍している方々を見ても明らかですが、若かろうが老いていようがどうあれ、恐怖はマイナスでしかないのです。

身体の組織、例えば、筋膜1つにしてもそうです。ほんの少し私たちが寒いと感じるだけで、硬直してしまい、エクササイズにしろ、セラピーにしろ効果を大きく減じてしまいます。快適であることは、とても重要なのです。

遅刻してきた人がいても、例えば、レッスン中におならをした人がいても、どれだけ遅刻をしたその人、おならをしてしまったその人に罪悪感や恥ずかしい気持ちを持たせないか。落ち着いてレッスンに、その場に、自分の身体に、動きに集中してもらえるだろうか。それを考え続けるのが、私たちの仕事です。

心理的なものからピラティス、ボディワークの道に進んだ僕は、そういったことを特に重要視しています。意外とフィットネスやピラティス、ボディワークの世界では軽んじられていたり、見落とされがちだったりします。軍隊的なダンス文化(少しディスっているみたいで申し訳ないですが、ブラックスワン的なあれですね...笑)とピラティスは親和性が高いので、良くない光景も度々目にしてきました。僕自身も勉強している立場の際に、怖かったり、悲しい思いをしたことは何度もあります。

繰り返しますが、レッスンの参加者に、セラピーにくるクライアントに緊張を与えてはいけません。怖いシェフが睨みつけてくる中で、美味しく料理が食べられますか。どれだけ美味しい料理をそのシェフが作ってくれていたとしても、無理ですよね。同じことです。

基本どんなことであれ、相手を緊張させてはいけないのです。

コロナ禍でのレッスンの難しさ

随分と脱線してしまいましたが、そんなことを注意している僕にとってコロナ禍はとても難しい時代です。参加者それぞれに考え方、それぞれに安全の概念が違います。ピラティスでいえば、ハンズオン(インストラクターによる直接触れる誘導)をして欲しい人、して欲しくない人など、様々です。

画像2

そんなこんなでコロナ禍でのレッスンやセッション、自分なりに試行錯誤してきましたが、冒頭のメール!素晴らしいアイデアではないですか?

赤=「ソーシャルディスタンスを保ってください」
黄色=「近づく前に声をかけて確認してください」
青=「遠慮なく近づいてください」

こういった自分の意思を表明したシールを貼っておいてもらうと、私たちもよりクオリティの高いレッスンが提供できるでしょう。参加者も安心して、余計な気遣いをする必要がなくなるように思います。もしかすると逆にこういう問題が出てくるのでは...ということももしかするとあるのかもしれませんが、僕にはプラスがとても大きいように思いました。

自分のレッスンでも取り入れられないか、考えてみようと思っています。皆さん、どう感じますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?