最も効率的に身体を理解する方法

ワークショップは、座学から始まります。

「ボディワークとは何か?」といった部分、今回はピラティスインストラクターの方が参加されていたので、「フィットネスピラティスとボディワークピラティスの違い」についてなど、その場その場で質疑応答の時間を設けながらお話していきました。どちらが良い悪いといったものではなく、自分がおこなっているものが何であって、どこに向かっていくのかを理解しておくことは大切です。

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極めてこのボディワークにおいて重要な"インテンション(意図)"を理解する準備として、"今、何に触れているのか(どこにいるのか、現在地の理解)"からはじまります。

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皮膚・脂肪・筋膜や筋肉・骨...それぞれの質感の違いを、手を通して感じていきます。触れる経験と触れられる経験を通して、実感を伴った理解が芽生えます。フランスに書かれた本を読むのと、実際にフランスに旅行する違いに似ています。フランスに行ったことがない人が本でフランスについて、勉強してもどこか現実味が湧かず、すぐに忘れてしまうはずです。体感をともなった経験がないと、理解は進んでいくことがないのです。先にフランスに旅行して、その後で本を読む方がベターです。

ボディワークについても同様です。10年前の私は「ピラティスをするなら筋膜や筋肉・骨を覚えなければ」と、必死に通勤中や会社の休日に解剖学の本を読んでいました。頭にはなかなか入らず、どこか現実味も湧かず、悩んでいました。今回経験して頂いたような実際に触れる経験を経た後、解剖学書を眺めると圧倒的に理解が進むことに驚きました。順序が逆になっていたことで、過去の私は随分と時間を無駄にしていたのです。

最も効率的に身体を理解する方法は、実際に(触ったり触られたり)経験すること。これに尽きます。

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足底から全身に働きかけるテクニックを、この日最初に身につけて頂きました。骨の位置を確認し、実際に触れていきます。このテクニックの目印は、舟状骨という土踏まずに位置する骨です。舟に似た形をしているので舟状骨という名前がつけられています。ピラティスをする上でも重要な骨ですが、このテクニックでも触れる相手の全身とつながる入り口(秘密の穴)の目安となります。

デモの後で、ペアになりながら実際にテクニックを経験していきます。写真撮影も動画撮影も可能なので、自宅で復習することも容易です。感覚的な部分も大きいなので、時間をかけて明日から役立てるレベルまでおこなっていきます。

...という流れで、都度質問にお答えしたり、休憩を挟んだり、少し脱線したりしながらワークショップは進んでいきます。解剖学的な知識や過去の経験は一切関係のない世界です。ボディワークに興味があったり、身体と心理・精神のつながりに関心があったり、他人を癒したり・健全性を取り戻す手伝いがしたいなど、何がしらかあれば、誰でも参加可能です。

「アウェアネスタッチを知る」
3月1日10時30分開始 受講料30,000円(残席1名)
「トラウマを溶かす」
3月29日13時30分開始 受講料25,000円(3月1日までの早割価格)



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