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アナウンサーの方が教えてくださった声の出し方

呼吸についてある程度プロとしての理解はできているつもりでしたが、声を出すことと関連づけられていなかった部分もあって、アナウンサーの先生からレッスンして頂いて気づくことがいくつかありました。きっと読んでくださっている方にも何がしら役立つと思いますし、私の理解の整理にもなるのでまとめておきます。

【練習方法①】吐く息の上に声を乗せる

肩が上がってしまう呼吸をしないように気をつけて、何度かゆっくり呼吸を繰り返します(≒深呼吸)。その後、息を吐きながら「あ」という音を吐く息に乗せるように出し続けます。徐々に吐く息と「あ」の音(発声)の割合を変え、最終的に2:8(吐く息:発声)にしていきます。

毎日、10回3セットするとよいそうです。

【練習方法②】新聞などを音読する

息を吸って準備し、吐きながら1文を読み切ります。一文を読み終え、句点(。)で息継ぎをします。また息を吐きながら、次の一文を読み切ります。

これも良い練習になるそうです。①と②に関して、練習を終えた後、喉がイガイガする感じや違和感があれば、うまくできていないとのこと。良い発声であれば、喉を痛めないということでしょう。

【オンラインでの発声のコツ①】目標物をつくる

画面やカメラではなく、遠くに目標物を実際に置くなどして、そこに向かって話す。おじいちゃんやおばあちゃん(あるいは子供)などの写真を実際に置いたり、イメージをするとどの世代の人たちにも伝わりやすい印象の声になるそうです。なるほど、テレビで活躍されている方々はそういう柔らかさがある気がします。

【オンラインでの発声のコツ②】画面に向かって話さない

①と被りますが、画面に向かって話すとうつむいた姿勢になったり、「声が落ちる」そうです。口元に声が落ちることで、相手に伝わりにくくなります。「声が曇る」という言い方もされていた気がします。聞きなれない言葉ですが、なんとなくのニュアンスで私は理解しました。

【オンラインでの発声のコツ③】大げさに話す

Zoomメイクというものもあるらしく、それはかなり濃いめのメイクだそうです。発話する際に同様に、大げさにしてくださいとおっしゃっていました。テレビなどもそれぐらい大げさで、視聴者からはちょうど良い塩梅になるとのこと(明るければ明るいほどいい)。普段物静かな人はそのままだと暗い印象になってしまうので、注意が必要というお話でした。

私は無理にそのテンションを作ってしまうと、躁状態のアッパー人間みたいになってしまいそうで、どうしたものかなと思案中です。

【オンラインでの発声のコツ④】口角を上げる

口角を上げて話すと、声が相手に届きやすくなります。

レッスンで意識してみましたが、確かに自分でもより良くなった印象がありました。普段そうしようとは思いませんが、画面越しに話す際など、意識すると良いように思います。

【オンラインでの発声のコツ⑤】身体の緊張を抜く

これはボディワークやピラティスが好きだったり、私のnoteを読んでくださっている方にとっては当たり前ですね。ただ、実際にプロとして相手に何かを伝えるとか、オンラインでのやりとりに慣れていなかったりすると、緊張してしまうのが普通です。その緊張によって、発声も悪くなってしまうことはあらかじめ頭の中に入れておいた方がいいかもしれません。

【オンラインでの発声のコツ⑥】顔をしっかり動かす

あまり良く知らないのですが「顔ヨガ」といったものも世の中にはあるらしく、顔をしっかり動かしてくださいと教わりました。顔をしっかり動かすことで、声にハリが出たり、聞き取りやすくなるようです。実際にすると、表情筋など、筋肉痛になるぐらい疲れました。普段、私は無表情にしゃべっていたのでしょうか。

「粘土のように顔を動かしてください」とアドバイスをもらいましました。

【練習方法③】粘土のように顔を動かし「あいうえお」

練習方法①を発展させて、顔を動かすことを意識しながら、「あいうえお」と順番に息を吐くタイミングで発声していきます。これも10回3セットをおすすめされていました。

【練習方法④】自分を撮影して、見てみる

「自分の話す動画を見てみてください」とおっしゃっていました。私は自分の動画を見るのが苦手なので、やる気はあまり起きませんが上手になるには効果的だと思います。ピラツィクの資格コースなどで、「自分のレッスンを撮影してみるといいよ」なんて言うこともあるものの、もう何年も自分の動画は見ていません。

以上になります。

一部、呼吸について間違った理解をされているのかなという部分もありましたが、レッスン中はスルーしています(当たり前ですが)。その部分については私の解釈や理解で編纂し直しているので、先生が教えてくださった内容と若干違っています。

かなり参考になったのではないでしょうか。どの分野でもそうですが、プロってやはり素晴らしいですね。勉強になりました。皆さんにも役立っていると嬉しいです。


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