3つの円が重なるベン図を用いる問題を基礎の基礎から練習するために、公務員試験の大体過去 10 年分からレベル別に演習問題をまとめようとしたら、簡単な問題があまりないという結論が出た という報告記事 ver1.0 2024.04.19

ベン図について、及び、公務員試験で解説などで見かけるキャロル表について解説した記事を書いたので、実際の問題を集約してみようと思いました。

ベン図について:https://note.com/piko_note/n/nf705154110cb
キャロル表について:https://note.com/piko_note/n/n45e7dbf6f6a6

問題の検索は、公務員試験まとめました の サイト内検索ページを活用しました。


STEP1
【2つの円が重なるベン図で解く問題】

二つの検査 A,B を行うとき、検査 A で合格となる確率が 16%、検査 B で合格となる確率が 50%、検査 A で合格かつ検査 B で不合格となる確率が 1% であるとする。このとき、検査 B で合格かつ検査 A で不合格となる確率はいくらか

出典:
H30 国家一般職 土木 no8
H30 国家一般職 化学 no4 共通の問題
選択肢は省略

解説付きページへのリンク:
https://yaku-tik.com/koumuin/h30-kagaku-04/

まずはこの問題文を読んで
「検査 A で合格となる確率が 16%」
「検査 B で合格となる確率が 50%」
「検査 A で合格かつ検査 B で不合格となる確率が 1%」

という部分が、ベン図のどの領域に対応するかを手元で書けるかどうかぜひトライしてみてください。これが STEP1 として ちょうどいいと思います。

本問の問題文だけから、手元にベン図で表せない場合は、この問題を繰り返し練習するところから、あせらず始めましょう!



STEP2
【3つの円が重なるベン図 で、8つの領域全ての値が出る問題

ある会社で社員の生活習慣について調査を行った。次のことが分かっているとき,確実にいえるのはどれか。

○ 睡眠時間の平均が 6 時間以上の者は 72 人であり, 6 時間未満の者は 48 人である。

○ 朝食を食べる習慣がない者は 51 人である。

○ 朝食を食べる習慣があり,運動する習慣がなく,睡眠時間の平均が 6 時間未満の者は 20 人である。

○ 朝食を食べる習慣がなく,睡眠時間の平均が 6 時間未満の者のうち,運動する習慣がある者は,そうでない者より 2 人多い。

○ 運動する習慣がなく,睡眠時間の平均が 6 時間未満の者は 25 人である。

○ 運動する習慣があり,睡眠時間の平均が 6 時間以上の者のうち,朝食を食べる習慣がある者は 15 人であり,そうでない者より 5 人少ない。

出典:2019年 国家一般職(教養) No.14 選択肢 省略

解説付きページへのリンク:
https://yaku-tik.com/koumuin/2019-ikkyou-14/


ベン図を書き、各条件から式を立て、a ~ h までを求める という流れをぜひ練習してみるといいかと思います



STEP3は STEP2のように全ての領域の値が出るわけでないパターンの問題です。これが公務員試験においては一番頻出でした。

ちなみにですが
近年増えている 公務員試験教養試験の代わりに 行われる 「SPI 試験」においてベン図の問題が出た場合は、STEP1レベル ~ STEP2レベル(ただし、8つの領域を全て求める必要はない程度) までが出題されているようです。


こうしてまとめてみると、個人的な見解としては、試験合格のために 公務員試験 教養試験対策として考えると、ベン図の勉強に力を入れるのは、あまり重点を置くべきではない印象です。一方で、受験する自治体が SPI 形式であれば、わずかな勉強で得点できる可能性が高くなる分野と思われます。

教養試験対策としてであれば、もっと優先すべき項目として、命題、対応関係、確率 であったり、資料解釈に力を入れた方がいいと思われます。ちなみにそれぞれの話題についても記事を書いていますので、参考になれば幸いです。

命題について:https://note.com/piko_note/n/naca86f8473cd
対応関係について:https://note.com/piko_note/n/n4f064ba9fa05
確率について:https://note.com/piko_note/n/nc4f0482afbd3

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