見出し画像

【高卒公務員試験】教養試験2 ー対応関係ー

学生同士(3人)の会話:

A:今週もおつ、3連休どこかに遊びいこ!
B:土曜日午後が最適かな、車で1時間ぐらいで温泉とか行く?
C:あっ、A って車酔いやすくなかった...? 乗り物時間短めが良さげかも
A:気づかいありがと!あと、月曜日の昼までには解散したいよね、来週試験あるし...

こんな会話、いつも何気なくやっているかもしれません。条件がいくつかある中で、「人ー乗り物可否」、「人ー遊べる時間」といった対応関係を考えています

対応関係を考える場合、表にまとめるという行為がとても有効です。職場における様々な業務においても、本当に有効です。

複数の条件についてまとめてわかりやすく考えることは、社会人として重要な基礎力といえます。だからこそ、教養試験や SPI で問われる分野です。毎年、公務員試験のどの区分においても、超頻出分野の1つです。



対応関係は 教養試験1 ー 命題 ー のように、「30分で1点アップ」といったことは、まずありえない分野です。筋トレのようなイメージを持つといいかと思います

具体的には
少しずつ、自分のペースで学ぶと必ず実力がついていくが、しばらくやめていると、えらく下手になる分野といえます。

いきなりすごくできる人もいるけど、それで確実に本番点がとれるのかというと、それは保証できない、といった印象です。当日の体調であったり、調子の合わせ方で得点率や、回答にかかる時間が大きく上下すると思われます。

このような筋トレ的分野の勉強について、試験まで残り時間がとてつもなく短い人以外は、1:全体像を軽くつかむ → 2:志望先の過去問について、数日に1問といったペースで解いていく といった流れが一例としておすすめです。

試験まで残り時間がとてつもなく短い人は
1:解説付の最新過去問2,3問手に入れる → 2:即解説を見て、なんとなく雰囲気つかむ → 3:本番うまくいくこと願う

ぐらいができるあがき方かと思われます。



実際の教養試験では
人が5~6人、属性が5~8の問題と出会う可能性が高いかと思われます。人、属性が多くなると少しずつ条件も多くなり複雑に感じてくるのですが、考え方は全く同じです。段階的に学んでいき、考え方をある程度身につけたら過去問で定期的に演習するとよいかと思われます。

以下では、対応関係の考え方を学ぶため簡単な「3×3」の対応問題から始めて、4×4、5×5 と進んでいきます。

【3×3 の対応問題】

例題
A,B,C の3人が
国語、数学、英語の3科目のうち2つを履修している。

・同じ履修の組み合わせの者はいない。
・A は数学を履修していない。

この時、以下の記述は正しいか?
「B,C の両方が 数学を履修している」



正解:正しい!



解説

人ー属性 の対応なので、対応表を考えます

3 × 3 の対応表

「同じ組み合わせがいない」ということから
B,C は「国語・数学」か「数学・英語」の組み合わせです。
つまり、B,C は確実に数学を履修しています。



【4×4 の対応問題】

例題
A ~ D の4人が、国語、数学、理科、社会の4科目をそれぞれ2つずつ履修している。国語、理科は2人、社会は3人履修している。同じ履修の組み合わせの者はいない。

・A、C は国語を履修していることが分かっている。
・B、D は社会を履修していることが分かっている。
・A は数学を履修していない。

この時、以下の記述は正しいか?
「数学と社会を履修している者がいる」



正解:正しい!



解説
このあたりから、表の力を実感するのではないでしょうか?

人ー属性 の対応なので、対応表を考えます

・A,C 国語履修 かつ、国語2人履修 から
B,D の国語が☓ になります。

4 × 4 の対応表

・A ~ D の4人が 2科目ずつ 履修しているのだから
表の中の「○」の数は 4×2=8 になります。

そして、国語、理科が2人、社会が3人履修なので
8-(2×2+3)=1 です。
数学の履修者は1人ということがわかります。

数学の履修者が C であれば、数学と社会を履修している者はいなくなり、記述は誤りとなります。ところが、数学の履修者が C とすると、下のように表が埋まっていき、B も D も理科・社会 という履修でなければなりません


対応表の続き ※ C 数学履修と仮定

同じ履修の組み合わせの者はいない という条件に反してしまいます。従って、数学の履修者は C ではありません。

すると、B or D が数学履修者なので
「数学・社会」の組み合わせがいるということになります。



最後に過去問にトライしてみましょう!
過去問へのリンクが、以下になります。

5×5の対応 ※少し複雑な要素含む
https://yaku-tik.com/koumuin/2019-ikkyou-13/


面白くなってきた人へ
毎年 工夫をこらした問題が 出題されています!
自分のペースで取り組むと面白い上に、考える力もメキメキつくと思います!

ひとまず、2例ほど追加で紹介します。

https://yaku-tik.com/koumuin/2019-kousotu-09/

https://yaku-tik.com/koumuin/h30-kousotu-09/


更に解きたいあなたへ +2

https://yaku-tik.com/koumuin/2020-ikkyou-13/

https://yaku-tik.com/koumuin/2021-kousotu-11/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?