車内にトンボ

っていう感じで、この出来事をおはなしにしようとと思っててね、というか今書いてる最中なんだけどって伝えるとそれを聞いた大抵の人がええ切ないっていう そうかもしれないなあって返すけど私が経験したことよりももっと切ないことってこの世の中たくさんあると思う
大好きな人にもうずっと会えなくなった、とか大好きな人に浮気されていたとか、大好きな人が刑務所行きとか、切ないって決めるのは最終的には自分だから、どんなことがあってもそれを切ないとは思わなければ切ないにはならない

でもまあ確かにお互い好きだけど一緒になれないのは私でも切ないと思うわ
向こうが泣きそうになりながらどうして一緒になれないの?って手を取ってきたらそりゃこっちもすぐに言葉は出なくなる
また明日ねって毎日言っていた言葉が最後は、また会えますようにとなり、会いに行くために揺られていた列車も、最後の日は2人を遠ざけるように今までにないくらいの速さで進んでるように感じたし、いつもは列車が動き出しても見えていた姿、最後の日は当然見えなくて、手を振ることもできずにマスクに感情を隠した 
残されたMotoのブレスレットとぬいぐるみだけを今もずっと大切に持ってる
届かないのに大きくなる気持ちをただひたすら殺したくなった日々たち


顔も見れず前だけ向いて歩きながら手を振ったあの春の出来事も時間が経てば一つの思い出になる
自分が思ってる本当のことって大体の場合だれにも伝わらないしわかってもらえないことの方が大半 
言いたいことは言うけど、それを伝えたところで自分が思ってる答えが帰ってこないのはわかってる
けどその自分が思う答えをどうしても言ってほしくて人はいつも誰かに答えを求める
誰かに答えを聞く時点で自分の気持ちは固まってる
人に何かを言えるという時、それは今までの孤独から抜け出せた瞬間でもある気がする


本当に伝えたかったこと、言えないまま遠くに行ってしまったから もう簡単には会えない 
けどいつかまた本屋さんで見つけて欲しい そしたらひかを思い出す、あんな時もあったなって
忘れたくない時間や日々たちだからこそ私は書くことでその毎日を残した 消えないように
たとえ忘れられていたとしても読んだら思い出すこときっとたくさんあると思うから 
だから今書いてるの
って言うとみんなは さっきの切ないねが無かったように目を光らせ絶対に買う、読むからって言ってくれる ありがとう



わたしのはなしを聞いてくれるたくさんの大切な人たちに、読んでもらいたいおはなしを今日も書いています 
どんなことがあってもハッピーエンドへの期待は捨てたらだめだよってはっとりさん歌に書いてた


けどまあ好きなのに涙が出るのはやっぱり切ないね



彼に出逢えた季節がやって来た 
今年はどんな出逢いがあるかな、

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