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Alien Mind Cafe#14

あまりやる気が出なかったがピカを開け続けていた
はんに混ざりながらお客さんはチラホラ来るようになっていた
常連さんに5回来たけどやってませんでしたと言われた時は、流石に申し訳なかった
ただ正直に言うと、わたしの心は完全にピカから離れている事を、日々店にたつたびに痛感していた
「生みの親の苦しみだ このカルマを超えなければいけない」
「あぁー損切りしてぇー」とグルグル頭をめぐっていた
そこにはんの音楽概念も混ざっていった

この国ではコロナウィルスは終焉したかどうかはっきり明言されずに、2023年も年末になっていた
年末年始にかけて4年振りから24年振りなど、各地域や色々な国で頑張っている友人達の再会がおおくあった
11年も店をやってるとそこに僕がいるから、会いに来てくれる
お店の利点の一つだ
365分の365より365分の1
中々大変なんですよ
継続するのわ
再会する友人達はみな顔が疲れている様に感じた
各々が知恵を出してこのコロナの期間を乗り切って来たのだろう
感度の高い友人達は戦っている
インプットをしてアウトプットの動作に入ろうとしている
このまとわりつくような気怠さはなんなのか?
焦れと苛立ちを感じていた

わたしはコロナウィルスには後遺症があるのではないかと考えていた
それは全世界の人間達が等しく同じ後遺症を発症していると感じていたからだ
世界は3年間程、「停止」した
動くことを制限された
停止する事を完全に認められたのだ
その間、全ての人達がインターネットに流れた
あらゆるサルベージがネットで行われていた
オンラインや株式投資などが活性化した
エロも活性化した
インターネットはこの3年間でデフォルトになっていた
2023年より「停止」ではなく世界共通に「平常運転」に戻った
停止する事を完全に認めない世界だ
喪が明けるようにわらわらと動き出した有象無象
インプット過多がようやく花を咲かそうとする
その臭気に嫌悪感を抱く
どこかが乖離している
人は愚かなであり哀れな部分がある
そして怠け者である
人としてよくない部分がこの3年間で著しく発酵して、あらゆる場所でメタモルフォーゼしていた
それがいっせいにインターネットを経由して咲いている
生きている間に世界の一つの臨界点に立ち会えてこう感じた
多分この先の歴史に刻まれるであろう
コロナウィルス時代を経てネットが人間を飲み込んだ時代
AI時代の到来
「狂ってるな」
「狂うならとことん狂えばいい」

続く

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