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日記6

やってはいけないことは何かばかりを学ばされて

それがありすぎて

やりたいことが何かを考える暇なんて与えられず

だってそれが誰かの策略で

誰かが決めたやらなきゃいけないことがありすぎる中、

やってはいけないことが何かはわかっているけど
やっていいことが何かはわからないまま大人になって

やりたいことなんて知らない
教えられてない
そんなこと考えてる暇なかった
そんなこと考えられる脳が育ってなかったから
いかれた脳を鍛え上げてるところなの、まだ、ぼく


ぼくはね
ほんと
ずっと
何がしたいかわからなかった
何がしたいとか、なかった
だってね
ぼくの夢はいつも
ぼくが男だったらで描いていた気がする
ぼくの夢はぼくには叶えられない
ぼくはいつしかもうそれでよかった
それでこそ夢だと思ってたかも

どうしてもできないことをぼくはいつも夢に見ていた
それはもうすでに現実と同じなんだよ
誰にも内緒でこっそり夢に描くだけでぼくにとってそれはもう完結していた
それでよかった


ああ、そうか、なるほど、ぼくは誰よりも現実逃避がうまかったんだ

ぼくの現実は
何もわからないまま
ただ死なないでいた

そしたら
君に出逢えたんだよ

夢が叶ったと思った
君がぼくの夢だった
君はぼくのしたかったこと全部
現実でしている人だった

だけど君も心を殺して現実を生きている人だった

夢がないなと思った

君にとってぼくは現実逃避の相手だった

ぼくは君と現実で会いたかった


現実逃避としての儚く消える夢じゃなくて、

現実が繋がっていく未来としての夢を一緒に生きたい


君と出逢って確信したんだ
やっぱりね
夢は叶っているものだった

ぼくにできないことなんてない
やっちゃいけないことなんてないし
やっていいことなんてないんだ

ただ目の前のこれを超えなければならない
貶されることもなければ
褒められることもなく

生まれて死んでいくいま
ぼくは生きているんだよ


2023.11.30

行きたいところにふらっと行きたい、ひとりのひかり暮らし、明日を恐れずに今日を生きたい、戦争と虫歯と宝くじのない世界を夢想してみる。