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悩み解決のステップ

悩みとは何か?

現状と理想のギャップ
自分と他人のズレ
未来への不安…等々

そもそも、何に悩んでいるのかわからない状態もあったりしますよね。


では、その状態って何?どうやって解決するの?
と、いうのを私なりに分解してまとめてみました。

~注記~
私は専門家ではなく心理学科卒ですらないですが、発達障害を持つ兄弟の上手く表現できない葛藤を幼い頃から近くで見て、小学校教諭、軽度障害者の就労支援員と経験し、今現在産業カウンセラーの勉強をしています。
特に支援員のときは「生き辛さ」を抱えて働く場に出れない、出ても上手くいかない方々の話をじっくり聞く機会がありました。
幼い頃から施設で育った人、虐待を受けてきた人、大人になって発達障害が判明し鬱も併発した人、長年勤めていたのに突然糸が切れたように統合失調症になった人、リストカットや摂食障害で自傷行為を度々してしまう人…

育った環境や症状、特性は様々ですが、共通して「悩みという底なし沼にハマっている」人達が、障害を発症したり引きこもりになっている印象でした。

どうしたらそんな人達が社会復帰してイキイキ生きていけるのだろうか、ずっと考えて支援し、今も考え続けている私の経験と学んだ知識から考察をまとめたものになります。


私なりに考えた結果が以下の3ステップです。

①知る(理解)
②受け止める(肯定)
③決める(決定、選ぶ)


そもそもその逆の状態だとどうなのか、というイメージを簡単な図にしました。

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これは雰囲気なので、軽く見た上で読んでもらえたらと思います。


①知る(理解)

自分の悩みは何か?
何が問題になっているのか?
そもそも、自分ってなぜこんな風に考えるのが?
相手はなぜこんなに理解しがたい行動をするのか?

そういったことを知る、わからないから悩みがずっとそこにあり続けるわけです。
よくわからないモヤモヤは、まずモヤモヤの正体を知るところから始まります。


・「自分なんて…」思考、どこがそう思わせるのか
・理解しがたい相手は、どんな考えて行動しているのか
・何度やっても忘れてしまうミスばかり、実は発達障害だった

など自分のこと、他人のこと、なぜ、などが「知る」ことです。


これがスタートであるものの、ここさえわかれば一気に「じゃあこれする!」と解決になる場合もあります。

トラウマを含んだ複雑な悩みであるほど、糸が絡み合って正体が見えないので、ここで時間をかけないと解決しないパターンもあります。


話してスッキリした、かと思えば数日後にはまた同じ悩みに戻る場合は根本的に気づいていない何かがあると思った方がいいでしょう。


②受け止める(肯定)

最初に注意したいのは「受け入れる」ではないことです。
自分にとって理解しがたい考えを「受け入れる」のは相当難しいので、全てを受け入れる必要はありません。

「受け止め」てから「受け流す」のか「受け入れる」のかを決めたらいい。
ただ、大切なのは否定しないことです。

あ、私ってこんな人だったのか、
こんな悩みなんて持ちたくない、
など、否定する前に「在ることを受け入れる」
つまり、肯定することになります。

気持ちも相手も悪者にしない。
バイキンマンだって優しい部分があるのに、最初から悪者にしたら、もうあなたにとって一生悪者にしかなりません。

バイキンマンもいるんだな、と存在にOKをしないと「じゃあバイキンマンとどう付き合う?」まで考えることが難しいのです。

私が支援員時代に接してきた方々は①と②がかなり複雑化してなかなか理解までたどり着くのが難しい人が多かったいたように思います。


③決める(決定、選ぶ)

存在を肯定したら「次にどうするか?」という未来に目を向けることができます。
これまで向いていた視点が過去や現在で、ここからが未来になります。

コンサルやコーチングを受ける人はここで迷っている人が多いかな、と思います。

選択肢が多くて選べない、あるいは少なすぎて新しい視点がほしいなど…
いずれにせよ、先へ進むための悩みになります。

ただ「本当はしたくないけどこうしたい」など受け入れていない状態の場合は、実は必要なのは①や②の段階であり、カウンセリング的なアプローチが必要かと思います。

過去や現在の整理ができてからでないと、結局どこかで足枷になります。
(整理、というのは過去を全て洗いざらいするわけでなく、過去や今の気持ちを肯定できる状態になることです)

また、最近は自分で「決められない」人が多いように感じます。
私も今鑑定をしており、分類したら「占い」かと思いますが「どうしたらいい?」を占いや誰かに決めてもらおうとする人は、どこかに引っかかりを残すのでまた占いに行き「決めてもらう」を延々とします。依存とも言えますね。
決めてもらうのは楽です。責任転嫁もできるし、自分の頭で考えなくていい。

けれども「どうしたらいい?」を決めるのは自分にしかできないのだと、自分の人生に責任を持たない限り何も解決しないと思います。(と、本人に直球を言って伝わるのならある程度の年齢であればとっくにわかっているはず。悲しいことに人間は痛い目に遭わないと気づかないものなのが難しいところ。)


決めるから問題が解ける

この3ステップができると、あとは前を見るだけ、進むだけになるので楽になると考えています。

ただ「解消」でなく「解決」と書いているのは、なくなったと一度は思った悩みも、どこかで復活することがあるからです。
結局悩みはその時その時でどう扱うか「決める」しかないのだと思います。

挑戦スピードが速い人は決めるまでがすごく速いのだと思います。
なので、悩みもすごい速度で変わっていく。
知る、の地盤がしっかりしている。もはや「わからないのが当たり前」と受け入れているのかもしれません。

私は、このステップをみんなが1人でやらなきゃいけないわけでも、速く解決した方がいいわけでもないと思っています。

ただ、②までの地盤ができるとずっと同じ悩みで苦しむことは減るかな、と考えています。

なので、必要な人にはじっくりと地盤作りをしたらいいし、③で悩んでいる人にはアイディアを絞るか広げるか、背中を押すか、そこだけをしたらいいと思っています。


私は相手の悩みの解決の手伝いをしたく、勉強したり占い業を始めたりしました。
けど、延々私の所に相談に来るのではなく、その人に必要なものだけ提供し、できる限り短い時間でスッキリしてもらいたいと思っています。

そんな風になれば、相談業がもっと身近になって、美容室に行くくらいの感覚でメンテナンスしたり、パーソナルジムのように集中して心を見直す期間を設けることもできるんじゃないかなと思うし、そんな人も増えたらいいなと思います。

とはいえ、人に相談するよりのも向き不向きがあり、何より相性もあります。金銭的に余裕がない人もいるかと思いますので、最後に自分でできるケアについてお話します。


自分でできる悩みとの向き合い方

すごくシンプルですみません!!

ひたすら「書く」ことを推奨します。

紙とペンのアナログで。
誰も見ないものなので字も下手でいいし、線からはみ出てもいい。
私は〜と思った。という感じたことをとにかく書く。出来事よりも感情。
同じ言葉ばかりでもいい。それだけその気持ちが強いんだとわかるから。

頭の中のモヤモヤを可視化する、というのは大切な作業です。
カウンセリングもコーチングも、言葉でそういう作業をしているのだと思います。
相手がいると恥ずかしさや気遣いから自分を出しきれないこともあるので、特に①②の段階では書く方が向いている人もいると思います。

しかしながら、その自分の気持ちってなんだろう?という部分がわからない人もいるのも事実。そういう人は誰かの手を借りた方がいいのかもしれません。

③で悩んでる人は、信頼できる人の意見を聞く、たくさんの意見を聞く、本から知識を得る、プロに頼る、など「決める」ための行動をしたらいいかと思います。

心さえ決まっていれば後は決めるだけなので。


という感じで、私なりに悩み解決までを分解してみました。

「解」くには「決」める。

この記事で今自分がどこで悩んでいるかを知り、今何をするか目安に少しでもなるといいな。

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