英語学習での気付き_発音編5_日本語に無い音、区別しない音

前書き(とばしてよいです)

日本語での言語としての常識と、英語のそれでは大きく違う。
日本語としての考え方の枠で捉えると覚えにくかったり、使いづらかったり、勘違いしたり、色々躓く。
その違う部分を網羅したい。
それらを共有したいのと、自分の気づいたことを文章として残しておきたいと思い本ノートを書きました。
特に、英語をこれから始めるぞという人に知っておいてほしいと思ってます。

私は言語学者や英語教師でもなく、あくまでこれらは英語学習者としての私個人の体験談、持論となります。
また、日本語母語話者という意味で日本人という言葉を使う場合がありますが、いちいち日本語母語話者と書くと長いので日本人と括ってしまってます。母国語と国籍を一緒くたに見做しているという意図はありませんのであしからず。

なお、私の英語のレベルは決して高い方ではありません。
とはいえ完全な初心者とも言えない状態です。
ネイティブの方との会話経験はないのですが、ドイツの方と対面や文章での英語のやりとりがスムーズではないがなんとか出来ている という状態です。


日本語に無い音や、日本語で区別しない音

母語に無い音、区別しない音は難しい

日本人はR と L の聞き分けができない って話は有名だと思います。
私も聞き分けできません。
I swam in the liver. (私は 肝臓 で泳いだ)
とか言われても全く気づけない自信があります。

上記のRとLの例が1番有名だと思いますが、他にも色々と日本人にとって区別が難しい音があります。
例えば she と see などです。
カタカナで書くと シー と スィー という感じです。スイー ではなく、 スィー です。

日本語の普通の単語には スィー と発音する単語はありません(少なくとも私は思いつきません)。
つまり日本語の発音体系の中には存在しない音なのです。

なので see を聞いた時に、日本語の中で比較的近い音である シー だと脳が認識してしまうし、発音しようとしても同様になってしまうわけです。

R と L の話も同じです。
R の時の舌の動きは日本語にはないです。
日本語にない音なので、日本語に染まった脳にとっては別の音に聞こえてしまっているということです。


少なくとも発音は出来るようになれる

ですが、私は R と L を明確に発音し分けることが出来ます
オンライン英会話の講師からも、完全にはっきりと発音できてるとお墨付きをいただきました。

なぜなら私は R と L のそれぞれの舌の動かし方を知っており、その知識を元に約1年の毎日の練習をしたためです。
L や R の単語が含まれる文章を読み上げれば、何も意識せずとも舌がその動きをします。
日本語で何も意識しなくとも舌が適切な動きをするように。

すなわち私のように、聞き分けはできないが発音はできるという状態であれば誰でもなれるわけです。
ひたすら発音の練習をしましょう。
英語耳 という本を買って、どうやって発音するのか仕組みや舌の動かし方を把握しながらひたすら毎日練習することをおすすめします。


聞き分けできるようになった音もある

RとLは無理てすが、発音練習の結果、聞き分け出来るようになった音も一部あります。
例えば
back - buck, she - see
は聞き分けが出来ます。
もちろん、発音して言い分けることもできます。

back の a の部分は ア と エ の中間の音、
she と see は シー と スィー という感じ
など、一応日本語に存在してる音なので、日本語に染まった脳であっても練習さえ積めばそこの違いに気づけるのだと思います。


聞き分けできるようになった音 その2

L で終わる単語については、発音を練習していない人には認識は難しいと思います。

例えば ball という単語ですが、これを聞くと
ボォー あるいは ボォーゥ
のように聞こえるかと思います。

あとは untill や till なんかもよく出る割には難しいかもしれません。

L の音が存在しているはずですが、非常に聞こえにくいと思います。
(Rの音とは関係ない話をしています。単純に、単語の最後の L が聞こえづらいという話です)

ただ、これは訓練次第で聴きとれるようになるはずです。
実際に私は聞き取れた体験をしたことがあります。

日本語学習中のアメリカ人と、私含めた日本人3,4人くらい
で日本語で会話をしている時のことです。
そのアメリカ人の方は日本語での発音を知らない単語については英語で発音していました。
で、会話の中で
「私はミュージカルが好きで、特に レ ミゼァボー が好き」
と言ったのです。

私以外の日本人は特に英語の練習はしていない人達だったので
レ ミゼァボー が何なのか分からず ん? という感じでしたが、
私には
レ ミゼ r bul
のように聞こえ、途中の R の音と最後の L の音がはっきりと認識できました。
そこから レ・ミゼラブル のことだなとすぐに推測が付きました。

L で発音を終えた場合にどのような音になるのか、自分の口から出る音を何回も聞いていたので、他の人の口から出る音でもはっきりと認識できたというわけです。

本ノートの始めの方で
「I swam in the liver. (私は 肝臓 で泳いだ) とか言われても全く気づけない自信がある」
と言ったにも関わらず、
今回はLが認識出来たと言ってます。
一見すると矛盾があるように見えるかと思いますがこれについては次で述べます。


RとL単体であれば区別しやすい

RとLの区別が難しいという話ですが、例外があると思ってます。
「RとLの次に母音が来ない場合」は聞き分けしやすいです。

なぜ次に母音が来るか来ないかでこんなに聞こえ方が変わるのかの理由は全然しらないのですが、
母音が次にこない場合は100%聞き分けできる自信があります。
全然違って聞こえます。

おそらく発音を全く練習してない人でも、この聞き分けはある程度出来ると思われます。

発音練習をすれば更に自信をもってはっきりと区別出来るようにようになると思います。

例えば
pull - poor
が該当します。
この2つの単語は最後が L なのか R なのか以外は発音は同じです。
※ただしアメリカ英語の発音です。ほかの場合の発音については正直わからないです。イギリス英語は単語末尾の r は弱いとか無いとか聞いたことがあります。

発音練習してないとどっちがRでどっちがLなのかは分からないと思いますが、少なくとも違いがある事は感じ取れると思います。


録音した自分の声であってもRLの区別は出来ない

RLについて、聞き分けはできないが発音はできる状態に私はあるという話を書きました。
では自分自身の声のRLは聞き分け出来るのか?
試したところ、聞き分けできませんでした。

river - liver, fry - fly
で試しましたが、全く違いが分かりませんでした。
しかもその音声はオンライン英会話講師にお墨付きをいただいた際の録音です


余談

聞き分けが出来てもあまり有り難みを感じない

発音練習すると、一部の英語の音が聞き分け出来るようになった
という内容を本ノートでは書きました。

ですが、ここまで書いてきて梯子を外すようで何ですが、
聞き分けれたおかげで役に立った!と感じた覚えは正直いちどもないです。

特定の音の聞き分けが出来なくとも他さえ聞き取れていれば文脈で正直どうとでもなるからです。

そしてこれは逆も言えます。
すなわち、こちらの発音がよくなくても、大事な部分さえ発音出来ていれば文脈で聞き取ってもらえるわけです。

上記の「他さえ」「大事な部分」に当たるのが
・アクセント
・余計な母音を発音しないように気をつける
だと思っています。
これらが出来てないと伝わりません。
上記2点については本ノートの末尾にリンクを貼ったので参考ください。

あと、RとLを聞き違えて話を進めてどこかでなんか話が食い違ってるなーとなって気付いた時に「RとLをとり違えて○○だと誤解して聞いてました」みたいに返せば笑い話になってむしろ盛り上がりますので、
RとLが聞き分けられなくても全然問題ないと思います。


聴き取れることで感じた唯一のメリット

少なくとも英語学習のモチベーションを保つという観点では効果抜群だと思います。

というのも、
「英語始めた頃に出来なかった事が出来るようになって俺スゲー!」とか、
「練習してない人が出来ない事を俺は出来る!俺スゲー!」
などといった優越感に浸れるからです。

本ノートで挙げた
she - see
back - buck
母音が次に来ない R - L
などなど、発音練習してこなかったら感じ取れない違いが分かるようになった事で、
練習の成果を感じ取れます。

自分の努力が形に現れたという経験は大いに充実感を感じさせ、モチベーション向上に大きく寄与するかと思います。


他にも書きたいこと

他にも書きたい内容があります。
今後書く予定として、
・リンキング
などがあります。
また、発音編以外にも文法編の気づきなども書きたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


他のノート記事の紹介

今まで書いた発音関連のノート記事です。
特に最初の2つ(アクセント および 余計な母音を入れない)は話した英語が伝わるかの基礎的な部分で一番大事だと思います。

英語の発音を全く学んでない人が雰囲気だけ真似して話して通じなかった場合はだいたいこの2つが原因だと予想しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?