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近代~現代哲学・思想

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#現象学

フッサール まとめ(随時更新)

現象学とは簡単に言えば
『目の前の現象が一体どういう構造のもとで成立するかを解明する学問』

なぜ現象学が必要とされたのか科学の発展・資本主義の加速
あらゆる真理探求のためには、その大前提となる『絶対に正しいもの』を間違ってはいけない
もし科学がその大前提を間違えたまま発展しているとしたら

科学や数学をはじめとする諸学問を
現象学(意識の立場)から記述できるようにすべき

超越論的還元
人間は対

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ハイデガー まとめ(随時更新)

「存在と時間」問題意識とその必要性
「存在」とは何か…神学的、神秘主義的な問い

存在への問いはアリストテレス以来全く問われていなかった
…最も普遍的な概念であり、定義は不可能であるという理由

あらゆる学問は、その学問の根本概念を設定する
一方、あらゆる根本概念の基礎は存在概念であるため、
存在概念を基礎づけることが、あらゆる学問を基礎づけることに繋がる

・二種類の存在のあり方
「永遠性」…時

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メルロー=ポンティ まとめ

なぜ身体を哲学するのか科学に対して否定的
主著【知覚の現象学】
『科学は二次的な表現である』
科学は知覚された世界の一つの規定でしかない

ドイツ観念論をはじめ、哲学者は精神を重要視
→精神を生み出す知覚を司るのは身体
 無視するのは整合性が取れていない

メルロー=ポンティはフッサールの現象学にも批判
現象学的還元により人間の純粋意識を捉えるのは不可能

知覚は知覚の瞬間に意識を介在させてしまう

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サルトル まとめ(随時更新)

ハイデガーと同様
『人間はこの世に生を受けた瞬間には何の意味も目的も有していない』
と考える

【実存は本質に先立つ】
物の場合は本質があらかじめ決まっている
例えばナイフは切るための道具という本質が定まっている
人間は生まれた時には本質が決まっていない
本質が定まらないまま現実存在してしまっている
Godがいようがいまいがこのテーゼは成り立つ

「存在するとは、われわれにとっては自己を選ぶことで

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