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創作料理

■ブタとボケナスの味噌炒め(231002)

側道沿いに木瓜の実が大量になっている。
最初は青い(緑)が、熟れてくると黄色くなってくる。黄色くなったものを食べてもレモン並みに酸っぱい。ただし食感や風味はリンゴに似ている。より熟れてくると、赤味がついても来るのだが、若干は酸味が引いて、舌で殆ど感じ取れないレベルの甘みが増しているのかも知れないが、酸っぱい方が依然としてダントツに勝っている。

酢豚ではないのだが、この酸味と肉が合うような気がした。
そこで豚肉とあえてみることにした。

豚の細切れ肉117gを購入。
木瓜の実は種類が異なるのか、径伍、六センチの大型のものと、径3センチほどの小型のものがある。今回は黄色くなった大型のものを半個用いた。タネと芯をリンゴの要領で取り除き、適当に切り分けたあと、薄切りにした。

ブタ
ボケ

木瓜の皮はむいても良いのだが、どんなものか分からなかったので、今回は半量はむいて、半量はそのままむかずに使用した。結論から言うとむく必要はなく、なすと同じでむしろあったほうが食感的に多少、良いかもしれない。

あと、大型の実を用いたと書いたが、せっかく取ってきてしまったので、厳密には小型の実も2個分ほど混じっている。

茄子は1本分用い、乱切りにした。ヘタも薄く切り分けて入れてしまった。

ナス

現在販売中の松屋メニューに対抗するわけでは無いが、味噌炒めがうまそうだったので、みそで和えることにしたため味噌を用意。七年ものの味噌(減塩)を使用。なぜか石のように硬くなっているので、既に崩れている破片をメインに用い、後は多少、包丁でノコギリのように無理矢理切り割って必要量(大さじ2杯分程)を確保。ここにみりんを入れて溶く。

みそ

が、溶けない! 固まった紙粘土かと。
ここで作業が中断される。溶けないことには始まらない。幸いにも徐々に溶けてくれているようだったので、そのまま放置して寝ることに。

しかしその前にいくつか下ごしらえを。
参考にしたレシピを見ると、みりん(大さじ2杯分)だけ入れておけばよいのかと思ったら、それに加えてさらに日本酒(大さじ2)、醤油(小さじ2)が必要とのこと。みりんは買ってきたが日本酒と醤油がない。

仕方がないので日本酒は除菌用アルコール(大さじ2)で代用。無論、メタノールではないので劇物的危険性はない。後述するが、甘味添加に砂糖を加えるので、むしろ消毒用アルコールに添加されているグリセロール(グリセリン、甘い)は微々たりとはいえ、その一助となるだろう。但し飲料ではないので、がぼがぼ飲んだら危険である。そのあたりはお勧めはしない。自己責任である。

醤油はパック販売の巻き寿司などについていた小ビニールパックの醤油が一袋残っていたので丁度小さじ1くらいであろうし、これで間に合わせた。

さらにもう1つ、このまま作っても単にすっぱしょっぱい料理で終わる気がしたので、酢豚や黒酢料理のようにちょっと、甘じょっぱいほうが良いと思って砂糖を加えることにした。
砂糖は無かった。グラニュー糖(大さじ2)で代用。
これらを味噌の化石に投入し混ぜ合わせ、肉には何となく胡椒をまぶし、冷蔵庫に入れてから寝た。

翌日、大分みそが溶けた。が、まだ塊が残っているので、しゃもじで執拗にほぐしてほぼほぼ溶いた。昨日は歯も立たなかったが、今回はしぶとく突いて行けば解れてくれるようだった。

みそ混ぜ

肉を中火で炒める。ここに来てサラダ油が無いのを思い出した。ごま油はある。もう今さらなので、このごま油と肉自体の脂身で何とかなってもらうことにした。

肉に火が通ったらボケを投入、しばらく炒める。玉ねぎのように透明になるのを待ったがならないので、半透明っぽく見えなくもない所まで炒めた後、ナスも投入。さらにしばらく炒めて馴染ませる。

ぼけ入れ
なす入れ

その後、味噌+調味料を入れ、さらにしばらく炒めて馴染ませる。

馴染ませ

皿に移して、青っ葉で飾って完成!
青っ葉はアサツキやミツバでもあれば良かったが、なかったので、冷蔵庫の中で干からびてたキャベツ(良くむしって捨てる濃緑の最外縁部)を使用。

ブタとボケナスの味噌炒め、完成

食べた感想:ツイッターにも同じことを載せたので繰り返しになるが、やはりこの、目がピクピクするほどの酸味と肉が非常に合う。甘味を加えて若干甘じょっぱ目にしたのも正解。これらが馴染み合って、肉飯と梅干しでご飯を食っているような感覚になり、さらに旨味を吸った茄子がジューシーさを演出し、かなり美味しかった。黄色い木瓜の実は相当酸っぱいけれど、上にカイタくらいの量は入れたほうが、肉飯&梅干し的旨さは感じられるだろう。酸っぱくはあるが、個人差はあるとはいえ、口に運べないほどの酸味というわけではないと思うので、梅干しが嫌いでなければ余裕で行けるだろう。後は個人個人での調整次第である。

旨し

●レシピ
(材料の種類や分量等々は各人で調整)

主材料
豚肉(こま切れ):約120g
木瓜の実:黄色いもの、径5-6cmを半個、乱切り
茄子:1本、皮付き薄切り

下準備もの(全部混ぜておく)
味噌:約大さじ2
醤油:約小さじ1
みりん:約大さじ2
酒:約大さじ2
砂糖:約大さじ2

その他
ごま油(サラダ油もある方が良):適量
胡椒:適量。肉に前振りしておいたが無くても

飾り。今回粉砕乾燥キャベツを使用したが何でも良い

総じて中火で。
肉を油で炒め火が通り次第ボケをいれ半透明ぽくなるまで炒めた後にナスを入れしばらく炒めてから味噌+調味料を入れて馴染ませ完成。


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