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4月から母の日(に寄せた400字)
この400字は、オープン7周年を迎えた東京・田原町の「Readin' Writin' Bookstore」店主、落合博さんのもとで昨秋受講したライティング講座課題「せつなさ」の振り返りです。
母とのおしゃべり
「短大時代に女の子同士4、5人で、あんみつとか甘いもの食べて喋って笑って楽しかったサブナードがね。」 「お友達が言うにはね、コロナ禍は全部シャッター街になってたんだって。」
「昨日久しぶりに行ったら、素敵なファッションのお店はなくて、歌舞伎町の人向けの洋服とか、 観光客向けのディスカウントショップになってて悲しかった。」
これは母との他愛ないおしゃべり。話題は知っているはずの東京の街。
短い話の中に知らない情報が次々飛びだして、思わず「なになに?」と聞き返した。 新宿で40年ぶりに遊んできたという母は自分の若い頃と別世界だったと報告してくれた。
新宿だけに限った話ではなさそうだ。母を含め、60代から上の世代の方々は、至る所でそれと似 たような気持ちを味わっているのだろう。
高齢世代が抱いていても語らない、街を想う気持ちを、言葉に残して繋いでいきたい。
心の中の語らないレベルでひそかな自分プロジェクトが始まった。
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