波止場

はなしをすすります

波止場

はなしをすすります

最近の記事

禍話リライト 「たまり水とふくみ水」

うーん。 やっぱり情念の話になるんでしょうかね。これも。   まぁ、どういう事かって言うとですね。 例えば、人を破滅させる感じの人とか。 貢がせるだけ貢がせて、全く罪悪感無いような人とか。 そういう人って身の回りに一定数いるよねって、そんな話をしていた時に聞いたものなんですけど。 話をしてくれた方、Oさんの幼馴染もいわゆる「魔性の男」だったらしくて。 恋人を作っては別れて、次の恋に行く。 そんな彼の行動を見る度に、 Oさんはこいつには本当に罪悪感なんてものが無いんだなぁって

    • 禍話リライト 「届く女の写真」

      人の気持ちが分からないから起こった出来事って。 大抵ろくな方向に行きませんよね。 それをさらに拗らせちゃったら、 もう、そりゃあとんでもない事になるんですよ。 その話をしてくれた方、Sさんって言うんですけど。 ある時、Sさんが大学のサークルのメンバー5、6人と、酒を飲んでいる時。 酔った勢いで肝試しに行こうって話になったそうです。 で、どこ行くどこ行くってなった結果決まった所が。 まぁ、とある民家、なんですよ。なんですけど。 そこで亡くなった方がいるっていう噂があった家

      • 禍話リライト 「風呂もらわれ」

        ほら、お風呂場とか洗面所とかって、 よく怖い話の舞台になりがちじゃないですか。 今から話させていただくものも、 まぁ、お風呂場で起こった話、なんですけどね。   話を聞かせてくれた方、Uさんが高校生の時に体験した話だそうです。 当時バスケ部に入っていた彼女は、その日は練習の他に体育館の片付けの担当になってたらしくて、いつも以上に疲れて帰宅したんだそうです。 流れてくる汗を拭いながら玄関にあがると、キッチンの方から包丁で野菜か何かを切る音が聞こえてくる。 お、お母さんもう仕事

      禍話リライト 「たまり水とふくみ水」