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イングリッシュ・ブレックファストと遡る時間
ノッティング・ヒルのEnglish Breakfast。
ダイアナ妃も訪れたことのあるカフェのようであった。
よく知らずに入ったのだが、壁一面にダイアナ妃の写真があり、確か1992年に送られた王室からの手紙の写真もあり、このカフェはダイアナ妃と親交があったように見える。
ベジタリアンのセットを注文。トーストにバターをぬってくれていて、とてもシンプルだけど丁寧で、家庭的な感じにほっこりできた。美味しかった。
外の賑やかなストリートに面した大きな窓を眺めていると、通りがかりの女性がハッとしてこのカフェに気づいた様子だった。そのうち女性がカフェに入ってきて、近くのテーブルに座り、メニューを開いた。
注文をとりにきたスタッフに、
「実はだいぶ前にこのカフェに来たことがあって、その時から内装は変わったけど、このソファは変わってないわね」
と話しかけていた。
そう、このカフェ。ダイアナ妃の写真と同じくらい自然と目がいくのが、豪快に生地の裂けたソファ椅子。
私もいつか、この女性のように。
このソファを見て、このカフェのことを。数十年前のことを、時間を遡るように思い出す日が来るのだろうか。
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