The Kindness of Strangers - 見知らぬ人の親切 -
例えば小さなことだけど。
テーブルの角に足をぶつけたら、それをたまたま見ていた誰かがいて。
まるで自分がぶつけたかのように、痛そうな顔してこちらを見てる。
その人の顔を見た瞬間、すっと痛みが和らぐ。
そんなようなことなかっただろうか。
足はまだジンジンしてるけど、もういいんだ。
その人がいてくれたからもうよくなった。
誰かの優しさは、ジンジンやビクビクやグサグサにそっと手をあてるように。
時に自分には決してできないような、痛みのとりのぞき方をしてくれる。
誰かの優しさで、ただの風景が、周りの音や光が、なんだか優しくなったりする。
反射的に人々がさしだす親切の数々に、ハッとさせられ、救われ、心動かされ。
時には、少し先で街の人たちが繰り広げるそんなシーンに、ふと見入ってしまう一人として。
そのストーリー達をここに記せたらと思った。
見知らぬ人々の優しさのみならず、
知っている人たちのストーリーも時々まじるかもしれないけれど。
そんな思いをスタートに。
ビスケットの缶に、大事なものをしまうみたいに。
「The Kindness of Strangers」に少しずつストーリーをのせていきたい。