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あなたもパンオショコラ食べたカッタ

フランスから帰ってきて、パンのレベルが上がってしまった。

美味しいパンを毎日のようにいただいていたフランス滞在。
普段の生活に戻った今も、パン・オ・ショコラのことが頭から離れません。

Emily in Parisのエピソード1で、随分美味しそうにパン・オ・ショコラを食べるもんだから、忘れようとしていたその熱がぶり返してしまった。

夕焼けに染まり始めた空のした、パン・オ・ショコラを求めてスーパーへとくりだす。

一つ目のスーパーは、なんだか美味しくなさそう。
二つ目のスーパーは、さっきより1ポンド近く高い。
三つ目のスーパーでは、見つけられなかった。
四つ目のスーパーでは、売り切れだった。

パン・オ・ショコラのかけら達よ

そうして向かった先は冷凍食品コーナー。
そう、冷凍のパン・オ・ショコラやクロワッサンをオーブンで温めて食べると美味しいと聞いたことがあったのだ。

冷凍のパン・オ・ショコラはこんな感じ

明日の朝に、コーヒー淹れてパン・オ・ショコラ温めましょう。
この一行を口ずさむだけで、明日の朝が楽しみになる私でした。

そういえば、ここぞという時に探しているものがスーパーにないのは、ロンドンあるあるだと私は思う。

陳列棚に行くと、探している商品の列だけすっぽりない、ということが今まで幾度となくあった。

そう。探しているものが、みなさんと同じなのだ。
ニンニクがない。
にんじんがない。
生姜がない。
卵がない。
あのオリーブオイルがない。
といった感じに。

前にスーパーの石鹸コーナーをうろうろしていた時、女性が近づいてきてDove(ダブ)のソープを探しているというから一緒に探したら、その列だけすっからかんだった。私は悲しい顔で「Doveだけないわ」と告げた。

その女性は「Oh, classic!(典型的)」と言い放った。
そうしてこの日から、ロンドンの「スーパーで探していたものがない」あるあるは、密かに私の中で定着した。