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「鬼」

毎月恒例のnoteサークル、5回目のテーマは「鬼」。

「鬼」って何だろう?

桃太郎に退治されるのも鬼、節分で「鬼は~外」と豆を投げつけられるのも鬼、鬼ごっこで遊びのタイトルなっているのに皆に逃げられるのも鬼。いいイメージはないですね。

デジタル大辞泉(小学館)によると
おに【鬼】[名]
1 仏教、陰陽道 (おんようどう) に基づく想像上の怪物。人間の形をして、頭には角を生やし、口は横に裂けて鋭い牙 (きば) をもち、裸で腰にトラの皮のふんどしを締める。性質は荒く、手に金棒を握る。地獄には赤鬼・青鬼が住むという。

やはりいいイメージは持たれていないようです。
これを読んでもなぜ桃太郎に退治されるのか、なぜ退治された上に財宝を奪われてしまうのかはわかりませんが、鬼=悪とされているようです。

「仏教、陰陽道に基づく」とも書かれています。鬼が仏教に基づくのであれば、宗教の異なる英語圏に鬼は存在するのでしょうか?


「鬼」は英語で何という?

ウィキペディアに英語版のOniページがありました。
妖怪の一種と紹介されており、Oniそのままの英語はありませんが、英語ではDemonやOgreが近いそうです。Demonは悪魔、Ogreは怪物(シュレックのような)ですね。
鬼と悪魔・怪物、宗教(国や地域)によって人々が悪とする対象は変わるんですね。


鬼と天狗

子どもの頃、祖母の家へ泊りに行ったとき、毎回子どもたちだけ早く寝かされるのですが、なかなか寝付けなった記憶があります。
和室の長押(なげし)に天狗が飾ってあり、並んでいるご先祖様の写真と同じように斜め下を向いていて、自分を見ている気がして仕方がなかったのです。
この天狗と鬼は仲間?それとも鬼の中で鼻が長いのが天狗?今まで考えたことがありませんでした。

京都智積院のサイトにアップされている
日本の妖怪と神仏―妖怪文化にみる日本人の宗教意識
に「鬼の変遷」「天狗のルーツ」として詳しく紹介されています。

天狗のルーツ:悪い兆しを示す星→空を飛んで人をさらう、どうやら山に住んでいる得体の知れない存在→仏法に反する妖怪的な存在→天狗が絵画として表現
鬼の変遷:人に害をなす悪しきもの一般→怖いけれども、最後に武士が倒してくれるものとして描かれる

これを読むと、鬼と天狗の間には関係性はないようですね。


思い出の鬼コーチ

「鬼」を頭に付けた言葉も数多くあり、鬼軍曹や鬼コーチといった使い方もよくしますよね。
鬼軍曹といえば、今は亡き山本小鉄さんを思い出します。長く新日本プロレスの道場主を務めた小鉄さん。道場に小鉄さんの車の音が聞こえるとプロレスラーたちが震え上がったとか。
僕もサッカー少年団時代の練習に様々なコーチが教えに来てくれました。その中で鬼コーチだったのがMコーチ。Mコーチ=走り、というイメージしか残っていないくらい、延々と走らされました。今日はMコーチいない!と喜んで準備体操をしていると、少し遅れてやってきたり。僕にとっての忘れられない鬼コーチです。

鬼コーチだったMコーチ、今は何をされているのでしょうか?鬼コーチだった時から30年以上経っているので、今は60歳くらいでしょうか。いつかお会いしたいものです。もう「鬼」だとは思わないし、豆も投げつけないので。



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