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自作の詩まとめ
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↓こちらはお借りした写真です
『つぶやき』に載せる写真は自分で撮ってたんだけど…めんどくさくなって、お借りしてしまった

今日は配信聴きながら牛すじを煮込むだけの一日だったな🤣
先日1キロ買ったのだよ( ̄∀ ̄)フフフ
さ!お好み焼きつくろーっと
今週は牛すじカレーもつくろーっと

詩|また、ひとつ。

詩|また、ひとつ。

季節が変わるたびに
君が遠くなっていく
またひとつ遠くなっていく

またひとつ君のことを忘れていく

声を
笑顔を
温もりを
君の影すら

君をまた
君をまたひとつ

少しずつ、
少しずつ。

願いを祈りを吐き捨てるように
少しずつ。

君が居た春と
君が居ない春を

桜の花びらを千切るように

色が失くなっていく
さらさら、ときえていく

またひとつ、きみをわすれてしまう

また、ひとつ
このし

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詩|君が「生きろ」と言うから

詩|君が「生きろ」と言うから

気絶するように眠ったら
きっと色のある夢を見て
幸せな気持ちでいられるんだろうな

枕に染み込んだ涙が
見てた夢の内容を示している

何もかも失ったつもりで
ここのところ喪失感に支配されていたけれど

いつだって
何かを求めたら
何かを失くすことは
……わかってたはずなのにね

一筋の光が差し込んだら
立ち上がる準備をして
光に焼かれたら
倒れ込むことはできないね
爛れた背中が治るまで
立ち向かっ

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詩|さようなら 愛しい人

詩|さようなら 愛しい人

さようなら 愛しい人
さようなら 偽善者

言葉だけ欲しかったわけじゃないの
気持ちが欲しかった

さようなら 大切な貴方
さようなら 想い出

あなたの傍にいて「幸せ」だと感じたのは
ああ 私だけだったのね

詩| 一縷の・・・

詩| 一縷の・・・

吐き出されるその煙を掴みたいと思った
男の顔は もう知らない顔だった

煙は一つの線のように
それはか細く まるでこの先をあらわしているようで。

男は火のついた煙草をそのままアスファルトに置いた

赤い火に目を奪われる

「行こうか」

どこへ?と訊ねる前に
男の手が重なる

「二人しかいない場所へ」

そんな場所など存在するのだろうか

微かに震えた男の手が一層強く握りしめてくる

影がのびる

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詩| 秘匿

詩| 秘匿

飾り立てた空が 一瞬にして消える時
閉じた瞼の裏を 一瞬で白に染めあげる

遠い果てに記憶を置き去りにしたまま
明日もきっと歩けるとごまかすように
そっと 意識を手放した

罵声を浴びたあの日の痛みを
いまだ忘れられずに
逃げたくて逃げたくて
割れた硝子といっしょに 真っ赤な箱に閉じ込めた

遠い場所で 声が聞こえる
自由になる日はどこにもない
抗って抗ってどこまで行けるんだろう
忘れられない記憶

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詩| 追憶の紫苑

詩| 追憶の紫苑

どうぞ 手をとって
片隅で 心もとなく 足を絡ませて
二人なら ずっと踊っていられると
踊っていられる、と夢を見させて

変わらない心が 凍りついたままで
日付だけが 数を重ねていく
置いていって
置いて行って
季節さえも 変わらないままでいい

淡い紫色に 心を寄せて
あなたの笑顔だけが 遠くへいってしまう
思い出はあたたかいままなのに
離した手のぬくもりに 水をかけて
現実と妄想の狭間で呼吸が

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詩| 救世主の行方

詩| 救世主の行方

不思議と感じたその余白を
黒で埋めてしまおう
そう思った

光だけが味方になると信じてたあの頃の
幼い僕が泣きじゃくる

あたたかい闇に包まれたら
きっとまたこの闇を歩いていける

まぎれたままで影を踏みしめて
また進めるから

毀れた心も闇に隠せるから
こぼした涙も闇に隠れるから
拭うその姿も隠せるから

ただ 無表情でいられるように、と。

いつだって 英雄のままで
いつだって 光り輝くものが

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詩| ただ愛してる

詩| ただ愛してる

あなたの心に触れてもいいですか
あなたの傷に触れてもいいですか

ときおり痛むその傷に

誰にも触れさせたくないと泣いたあなたを
これからもその傷ごと愛するよ

愛しい人

僕は君を愛する人
君の幸せを願う人

愛しい人よ

どうか 君を愛することを許して

詩| 無意味な欠片

詩| 無意味な欠片

泣き崩れた夜もあった
終われない夜もあった
けれど どうしたって陽はのぼる

歪んだ視線の奥の景色
終わることのない痛みの深さにさえも
あたしは眩暈をおぼえて

このまま
このまま

朝の来ない夜のように

このまま
ああ このまま

あなたと共に在るこの無意味な欠片を
捨てることができたなら

詩| つくりあげた夢幻

詩| つくりあげた夢幻

湿った風が 乾いた心にそっと潤いをあたえる

すくいあげたソレは
手のひらのなかで どこにも行けずに
あの日の僕のようにうずくまっている

君の声を探してる もうずっと

最後に聞いたあの声が くりかえし抉るように
思い出を引き裂いてくるから
残ったものは なにひとつないように思えた

身震いでたまらず息をはく
小さくできた不規則な白の空間は
一瞬で消え去ってしまう

顔をあげるのに ほんの少しの

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詩| 果たして、それは。

詩| 果たして、それは。

「ありがとう」
それはまるで意味をなさない言葉だった

伝わらなければただの言葉の並びだった

真に伝えたいものは
真に伝えたかったことは
果たして本当に届くだろうか、と疑ってしまったから

「ありがとう」

それは軽かったのだろうか
それとも抱えられないほど重くなってしまったのだろうか
重くて重くて苦痛を感じてしまうほどだったのか

「ありがとう」
それはまるで意味をなさない言葉だった
ただの、

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詩| 虚空

詩| 虚空

手を伸ばして
ほんの少しだけでいい
あなたの悲痛を教えて
小さな、だけど深いその思いを

声を聞かせて
少しの音量でいい
あなたの陰を見せて
黒よりも黒いその深さに

吞み込まれてもいい
分かち合えるなんて思ってもいない

何に怯えているの
誰に怯えているの
何があなたの足を止めたの
誰があなたを閉じ込めてしまっているの

手を伸ばして
指先だけでもいい
弱々しく握るその手の中の
あなたの糧を見せ

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詩| 啼いた魚

詩| 啼いた魚

汚れた尾鰭を撫でてあげた
水の中で

私の魚は 声を殺して啼いた
魚たちは 声を殺して泣いた

「会いたい」
「会いたい」
「会いたい」と