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詩| 蝉が鳴く

蝉が鳴く
その先の、季節を恋しく思う
と、同時に
振り返る

果たして 自分は真っ直ぐ生きてきたのだろうか、と。

蝉が鳴く
短い生を精一杯。
まだ遠い「秋」に思いをせる

あの日の電話の音がこびりついて離れない

蝉が鳴く
「生きろ」と声が聴こえる

熱い風が身体にねっとりとまとわりつく

「嗚呼……熱い」

蝉が鳴く
夏と、遠い秋の狭間で。

芯にあるその炎は、まだ燃えているか
まだ自分は走れるか

答えは、自分の中にだけ。

「生きろ」
「生きろ」

蝉が鳴く
「秋」はまだ遠い


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▼くれぱんさんが私の詩を読んでくださいました
その読みは、広がりながら動く風景のようで、「生きろ」の部分で感嘆の声が思わず出たのを覚えています

くれぱん・・ありがとっ(´;ω;`)


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