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イタリアワイン概要 石川遼平

イタリアは南北に長い土地が続く独特な形状の国です。南は地中海性の温暖な気候、そして北は主に冷涼な大陸性の気候になっています。

北のフランス、スイス、オーストリア、スロヴェニアの国境にはヨーロッパ・アルプス山脈、半島を背骨のように連なるアペニン山脈。この2つの山脈により、イタリアはどの土地も海からも山からも近く、葡萄にアロマを与える寒暖差と斜面が形成されています。

紀元前にギリシャからやってきた人達が、「ここは、ワインの大地だ!!」と歓喜したのはその為だったといわれます。

1861年、現在のイタリアの原型となる「イタリア王国」が成立します。これは、日本の明治維新くらいの時代です。

それまでサヴォイア公国・ミラノ公国・オーストリア・ハンガリー帝国・フィレンツェ共和国・ヴェネツィア共和国・ナポリ王国など、別々の国を形成していたイタリアにおいては、こんな有名な言葉があります。

「イタリアにイタリア料理はない。あるのは地方ごとの料理だけだ」

この概念はワインにも多大な影響を与えています。その土地で生き抜いてきた人々が、普段から食べている料理と気候風土に合ったものから取捨選択をして、生き残った葡萄や味わいが現代に受け継がれているからです。

つまりイタリアワインの特徴とは、ひとつの国でありながらその土地により味わいが大きく異なっているというところです。

ギリシャ・スペイン・ドイツ・オーストリア・アラブ・フランスと全ての影響を、時に受け入れ、時に反発をし、時に融合をして育んだイタリアの食文化とワインは、ひと言で語ることは決してできません。

土着品種の数も他の国に比べて桁違いに多く(400種類以上)存在しています。そのことがイタリアワインというもの複雑難解にしている所でもあり、また大きな魅力でもあります。

※土着品種:その土地で育った固有の遺伝子型をもつブドウ品種

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