チーズの魅力　石川遼平

チーズ。それは、神様が人類に与えた最上の贈り物といわれております。古代より受け継がれているこの不思議な食べ物は

西アジアで生まれ
ギリシャの神々に捧げられ
ローマ帝国を繁栄させ
キリスト教と共に広がり
人類の冬の食事を支え
船で世界を渡り
原産地を巡る論争に巻き込まれ
今でも新しい味が追求されている

まさに、人類の文明・歴史とともに発展・伝播をしていった食べ物です。

人類の文明史の生き証人であるとも言えます。

ひとつひとつのチーズには、今そこに存在しているヒストリーがあり意義があります。それだけに留まらず現在でも新しいチーズが生まれ新しい味わいが誕生し続けています。

私は、こんなにロマンを感じる食べ物は他にはあまりないと思っております。高校2年生のときの自由研究の課題で、何となく気になったチーズのことを調べてから、そしてレストランに就職をしてチーズを扱うことになってからも、ずっとチーズの魅力に取り憑かれています。

チーズの歴史と文化を知れば知るほど楽しい、美味しいと思えることがチーズの最大の魅力だと思います。

チーズプロフェッショナルの試験勉強は私にとって楽しくて楽しくてたまらないものでした。そして様々なチーズのセミナーを自分で受ける中で、生産者の方や熟成士の方、講師の方のお話を聞く中で、自分でももっともっとチーズの魅力をいろいろな方にお伝えしていきたいと思っています。