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「ハーレーダビッドソン(バイク)の現行エンジン重量は200kgあるらしい」が本当ならそれは何を意味するのかを考察する(後編)


あらまし

中古バイク屋兼YouTuberでインフルエンサーのホワイトベース 二宮氏による
「ハーレーはエンジンだけで200kgくらいあるらしい」

このポスト(X:旧ツイッター)をきっかけに、ハーレーダビッドソンの現行車種The 2023 Nightster™ Specialのエンジンを除いた車体重量が9kgしかなく、バイクの車体を9kgで作るには、素材をイエローパイン(乾燥木材)と分かったのが前回の記事。
ただ木材ではどう考えても強度的に200kgのエンジン重量を支えることはできない。
そのため今回は「エンジンを除いた車体重量を9kgに抑え、その車体に200kgのエンジンを搭載するには」を導くため、前回とは違った視点で「ハーレーダビッドソン(バイク)の現行エンジン重量は200kgあるらしい」が本当ならそれは何を意味するのかを考察(後編)をお送りしたいと思います。

時間のある方は、「ハーレーダビッドソン(バイク)の現行エンジン重量は200kgあるらしい」が本当ならそれは何を意味するのかを考察してみた(前編)を読んでいただくと、今回の記事をより深くお楽しみいただけるかと思います。

200kgのエンジンを支える9kgの物体とは?を視点を変えて考える

前回、エンジンを除いた車体重量が9kgのThe 2023 Nightster™ Specialに採用されている素材の比重を求めるために使ったFXSB LOWRIDERに再登場してもらいます。

1970年代に登場したハーレーダビッドソン FXSB LOWRIDER


前回、FXSB LOWRIDERのエンジンを除いた車体重量は185kgと推定しました。
ここから、別の可能性を探るため、一旦The 2023 Nightster™ Specialをごくごく一般的なバイクと見立ててエンジン重量とエンジンを除いた車体重量を考えていこうと思います。
簡単な話、ごくごく普通のバイクと同じ素材「主に鉄鋼材」でフレームを作れば200kgのエンジンを支えることができる、ということです。

The 2023 Nightcup spospoと命名

ただ名称が同じだとエンジン重量200kgのThe 2023 Nightster™ Specialと、今から推測するごくごく一般的なバイクと見立てたThe 2023 Nightster™ Specialが混同されてしまうので、ごくごく一般的なバイクと見立てたThe 2023 Nightster™ SpecialをThe 2023 Nightcup spospoといたします。
頭に浮かんだだけで特に意味はありません。ただすごく軽そうで気に入っています。

50年前のバイクと現在のバイクを比較し標準化する

車両に限らず多くの開発メーカーは長い年月をかけ製品の軽量化をはかっています。車両で言えば重量を軽くすれば燃費が向上したり、より少ない力で車両を動かすことができます。
実際には現在の車両は排ガス規制などの影響で様々な電子機器や触媒を搭載しなくてはならず、また4輪自動車であれば居住性を増すために車体が大きくなり数十年前の車両と比べて重量が増している車両も多くあります。
ただ例えばロードレースマシンのようなバイクではこの数十年で新たな素材を開発、採用することで車体重量を軽量化し、その技術を市販車へも流用しています。
例えは数十年前の車両を現在の素材技術で再現した場合、車体重量は軽量化できると言っていいでしょう。
具体例を挙げるとKTM 250 EXC(公道仕様車)は2011年モデルと2021年モデルでは10年間で1.8kg軽量化されています。

それではまずFXSB LOWRIDERは40〜50年以上も前のバイクなので、ハーレーダビッドソン社も他の車両メーカーと同じように素材が刷新され軽量化されたと仮定します。
そこから、The 2023 Nightcup spospoのエンジンを除いた車体重量を推測してみたいと思います。

ここで必要と思われるものは
・時代による軽量化率
・推定されるエンジン重量
になります。

ついでに
・推定される電子制御パーツの重量
も推測したいと思います。
電子制御パーツは現在のバイクには排ガス規制や燃費向上のためにキャブレターがフューエルインジェクション(以下FI)に変わり、そのため電子制御パーツが数多く搭載されていて、仮に全く同じ車格の車両があるとしたらキャブレター車両の方が重量は軽くなることが推測できるため電子制御パーツの重量も求めていきたいと思います。

Kawasaki Z1:Z900RSの重量を比較する

ここで50年前から現在まで販売されている車両で検討する必要が出てきます。
ぱっと頭に浮かんだのはKawasaki Zシリーズ。
Zシリーズは1970年台から現在まで受け継がれているKawasakiの人気バイクシリーズです。

そこで、1972年発売のKawasaki Z1とZ900RS最新2024年モデルを比較してみようと思います。
時代差的にもちょうど良いでし、形も似ていて車両サイズもかなり近いです。

Kawasaki Z1
排気量 903cc/全長 2,205mm/全幅 800mm/全高 1,150mm/ホイールベース 1,490mm
Kawasaki Z900RS
排気量 948cc/全長 2,100mm/全幅 865mm/全高 1,150mm/ホイールベース 1,470mm

それでは両車両の車重を比較していこうと思います。
Kawasaki Z1(1972年発売):230kg(乾燥重量)
Kawasaki Z900RS(2024年モデル):215kg(車両重量)

Z900RSの乾燥重量が見つからなかったので、まずは車両重量215kgからタンク容量17L、オイル容量4.2L、クーラント(冷却水)2.3Lを引いて乾燥重量を求めます。
215kg-(17Lx0.8)-(4.2Lx0.9)-(2.3Lx1.1)=215kg-13.6kg-3.78kg-2.3kg≒195kg
※ガソリン比重=0.8、オイル比重=0.9、クーラント比重=1で計算
Kawasaki Z900RSの乾燥重量は概ね195kgとなります。

Kawasaki Z1(1972年発売):230kg(乾燥重量)
Kawasaki Z900RS(2024年モデル):195kg(乾燥重量)

材料が出揃いました。

これにより195kg/230kg≒0.85となるので、Z900RSはZ1と比べて約15%軽量化されたことがわかります。
ただし、これはエンジンを含むものです。
エンジンを除いた車体のそれぞれの重量を考えてみたいと思います。

Kawasaki Z1とZ900RSのエンジンとエンジンを除いた車体重量を推定する

両車両のエンジン重量がわかればいいのですが情報がありません。
ここはまた推測で重量を導き出す必要があります。
導き方法としては、エンジン重量と車体重量がわかるバイクの比率をいくつか用意し、車体重量に占めるエンジン重量の割合を出すことにしたいのですが、そもそもほとんどのバイクメーカーでエンジン重量を公表していないことが今回わかりました。

そのためサンプルは少ないですが、たまたま手元に車体から下ろしているエンジンが二つあるのでそれと、できる限り大型バイクでの比較をしたいので公式がエンジン重量を発表しているKTM 500 EXC-F、BMW S1000RR、Yahoo!知恵袋から朧げな記憶のCB750のエンジン重量からエンジンと車体の重量の比率を求めていきたいと思います。
この時のエンジンの定義はエンジン単体とします。
ただし、KTM EXC-Fでは重量を記載する項目に載せられているエンジン画像にFIが含まれているため、KTM 500 EXC-Fはエンジン+FIの重量の可能性があります。
※前編ではエンジンを「エンジン+キャブレター(FI)+ラジエター」と定義しています。

(車両:エンジン重量/乾燥重量=重量に締めるエンジンの割合)
HONDA FTR223:約32kg/119kg≒26.8%
KTM 250 SX-F 2011:約28kg/99.9kg≒28%
KTM 500 EXC-F 2024:約29.5kg/108.4kg≒27.2%
BMW S1000RR:59.8kg/175kg≒34.1%
HONDA CB750:約80kg/約218kg≒36.6%
このことからバイクのエンジンはその車体の乾燥重量の30%前後、高排気量では33%前後であると言っていいとかと思います。
ただKTM 500 EXC-Fは単気筒エンジンであり公道仕様車ではあるものの極限まで軽量化を図ったオフロードバイク、BMW S1000RRはレース技術を盛り込んだ公道仕様スーパースポーツなため、どちらも一般的な公道市販車と比べ高価格であり、それは一般的な公道仕様車と比べレーサーバイクの技術をより多く盛り込んでいると言っていいでしょう。
そのため、一般的な高排気量公道仕様車は概ね乾燥重量の35%がエンジンの重量と仮定していいかと思います。

それではZ900RSのエンジン重量とエンジンを除いた車体重量を35%で求めていきます。
195kg x35%=68.25kg
Z900RSのエンジン重量は68.25kg。なかなか現実的な気がします。
ただしこれはエンジン単体の重量になるので、これを前回定義した「エンジン+キャブレター+ラジエター」に基づいて、キャブレターとラジエターの重量を加えていきます。
何キロくらいでしょうか?
たまたま手元にあったFTR223に搭載予定のFCR33キャブレターの重量を測ったところ815gだったので、これをZ900RSは4気筒エンジンンなので4倍して
0.815kg x4=3.26kg

ラジエターはどれくらいでしょうか?アルミ製のフィンに枠がつくものなので質量は体積の1/3くらいでしょうか?
縦20cm x 横40cm x 厚3cm=2400㎠ x アルミの比重2.71=6504g/3x1000=2.168kg
なかなかいい数字じゃないかと思います。

68.25kg+3.26kg+2.168kg≒74kg
このことから、Z900RSのエンジンを除いた車体重量は
195kg-74kg=121kgということがわかりました。

どうなんですかね?

確認のためZ1から求めてみようと思います。
ここではZ1と年式が近いCB750で求められた36.6%を使ってみようと思います。
230kg x36.6%=84.18kg
230kg-84.18kg=145.82kg x85%=123.947kg
誤差約3kg。
なかなかいい数字が出てきました。
ちなみに、Z900RSのエンジン重量をS1000RRの比重で求めると123.0077kgになり、 Z1から求めたZ900RSのエンジンを除いた車体重量との誤差が870gになります。
逆にエンジンを除いた車体の軽量化はほとんどなされていない結果とも言えますが、ここで電子制御パーツの重量が関わってきます。Z900RSのエンジンを除いた車体重量には電子制御パーツが含まれているのでその重量分、Z1より軽量化されていることになります。

電子制御パーツの重量を推測する

それでは、電子制御パーツの重量を考えていきます。

これは、過去キャブレターを採用し、後にフューエルインジェクション(FI)を採用した同一シリーズの車両の重量差から概ね推測が可能な気がします。
同じ車両でキャブレターモデルとFIモデルが存在する車両では、電子制御パーツが搭載されたFIモデルの方が重たくなるはずで、そこから電子制御パーツの重量を求めることができると言えます。

思いついた車両はKTM 250 SX-FとYAMAHA セロー250です。
あいにく大型バイクでは該当する車両が思いつきませんでした。
上で挙げたZ1/Z900RSも前回挙げたゴールドウィングも外装仕様も排気量も違うので省きます。
それでは見ていきましょう。

KTM 250 SX-F 2011(キャブレター採用):98kg
KTM 250 SX-F 2023(FI仕様):101kg
重量差3kg

YAMAHA セロー250 2005(キャブレター採用):126kg
YAMAHA セロー250 2020(FI採用):133kg
重量差7kg

キャブレター採用モデルとFI採用モデルでSX-Fで12年、セロー250で15年の開きがありその間に素材が見直されたと想定します。
ここはざっくりとSX-Fは15%/(50/12)≒3.6%、セロー250は15%/(50/15)≒4.5%とすると、電子制御パーツの重量が見えてくるかもしれません。
それでは計算してみましょう。

まずはエンジンを除いた車体の重量がどれくらい軽量化されているかを計算してみます。
250 SX-Fは2011年式のエンジンが手元にあるのでその実重量を、セローはFTR223のエンジン割合と同じ26.8%を使おうと思います。
KTM 250 SX-F:(98kg-28kg)x3.6%=2.31kg
YAMAHA セロー250:(126kg-(126kg x26.8%) x 4.5%=4.15kg

これが各車両が電子制御パーツを搭載しなくて良かった場合の車体の軽量分重量なるのですが、ここで一旦立ち止まって考えます。
バイクのフレームやタンク、フロントフォークやスイングアームの素材や構造は時代が移っても基本的には大きく変わることはありません。
鉄タンクがアルミタンクや樹脂タンク、鉄フレームがアルミフレーム、鉄スイングアームがアルミスイングアームなどはありますが、どれも軽量化方向への素材変更です。
そこで250 SX-Fとセロー250の仕様変更箇所を確認してみると、250 SX-Fは比較的頻繁にサスペンションや採用素材のリニューアルが謳われている一方、セロー250は初年度から最終年度まで電装パーツやカラーリング以外にリニューアルされたような記述が見当たりません。

このことから、セロー250の重量増加分7kgが電子制御パーツと仮定していいかと思います。

このことから、KTM 250 SX-Fでは2.31kg軽量化できたはずが実際には車体重量が3kg増加、YAMAHA セロー250では軽量化はされず車体重量が7kg重たくなったことになり、

KTM 250 SX-F 2023(FI仕様)
2.31kg軽量化できたはずが3kg増加したので、5.31kgが電子制御パーツの重量で車体重量に占める割合は5.2%
YAMAHA セロー250 2020(FI採用)
計量化されず7kg増加したので、7kgが電子制御パーツの重量で車体重量に占める割合は5.3%
になり、どちらも車体重量の約5%が電子制御パーツの重量となります。

確認のためZ900RSで見ていこうと思います。
Z900RSから電子制御パーツを引いたZ900RSの車体重量は先に求めた121kgよりさらに軽量化されていることがわかるはずです。

それでは先ほど求めた車体重量に占める電子制御パーツの重量の割合を使って計算したいと思います。

ここで思うのは単気筒250ccと4気筒900ccでは制御するレベルが違うことが容易に想定できますが、モトクロスレーサーと公道走行車で概ね同じ数字が出たのでこのまま進めていきます。
使う数字は2つの間をとって5.25%とします。

Z900RSの乾燥重量195kg x 5.25%=10.2375kg
Z900RSの電子制御パーツに10.2375kg。
どうしましょう?
セロー250の電子制御パーツが7kgなので、なかなか妥当な数字に思えます。
Z900RSの電子制御パーツの重量は10kgとします。

これでやっとZ900RSのエンジンを除いた車体の真の重量が求められます。
Z900RSの乾燥重量195kgから電子制御パーツの重量10kgを引いてみます。
195kg-10kg=185kg
これがZ900RSがキャブレターモデルだった場合の乾燥重量になります。
ここからエンジン重量を引くと
185kg-74kg=111kg、がZ900RSのエンジンを除いた車体の真の重量ということがわかりました。

Z1のエンジンを除いた車体重量とZ900RSのエンジンを除いた重量にほとんど違いがないとする計算結果がありましたが、実際には
111kg/123.9kg≒10.4%、エンジンを除いた車体重量が軽量化されたことがわかりました。

このことからもし仮に排ガス規制がなければZ900RSはZ1と比べて
185kg/230kg≒19.56%、エンジンを含んだ車体重量は軽量化されていたことになります。
実際はどうなのでしょうか?

The 2023 Nighcup spospoの重量を求める

それでは、The 2023 Nighcup spospoのエンジンを除いた車体重量を求めていきたいと思います。

まずThe 2023 Nighcup spospoののエンジン重量を求めていきます。
使うのは先に求めたエンジンとエンジンを除いた車体重量の比率です。
ここではZ900RSのエンジン重量を求める際に使った35%にします。

The 2023 Nighcup spospoの乾燥重量は209kgなので
209kg x35%=73.15kg、がThe 2023 Nighcup spospoのエンジン重量になります。

ただし、Z900RSのエンジン重量を求めた時は、エンジンの定義をエンジン単体としていたので、73.15kgにFIとラジエターを足す必要があります。
これも先の数字を使うことにしますが、ハーレーはVツイン2気筒でふたつのFI搭載していると思うのでFIを815gx2=1.63kgとして
73.15kg+1.63kg+2.168kg=76.948kg
これがThe 2023 Nighcup spospoのエンジン+FI+ラジエターの重量になり、今回のテーマのエンジン重量になります。

このことから、
209kg-76.948kg=132.052≒132kgThe 2023 Nighcup spospoのエンジンを除いた車体重量ということになります。

一見軽そうなイメージのThe 2023 Nighcup spospoがかなり重たいことがわかりました。

The 2023 Nightster™ Specialの真の車両重量を導き出す

ついにここまで来ました。

電子制御パーツとエンジンを除いた車体重量を求めようと思います。
乾燥重量の5.25%が電子制御パーツの重量になるので
209kg x5.25%=10.9725kg、が電子制御パーツの重量になります。
キリよく11kgとしておきましょう。

このことから、
132kg-11kg=121kg、がThe 2023 Nighcup spospoの真のエンジンを除いた車体重量ということがわかりました!
車両重量225kgから見ると、かなり軽い!

でも現実のはThe 2023 Nightster™ Specialのエンジンを除いた車体重量は9kgなのでなので相当重たいです。

それではついに、

132kg+200kg=332kg

これがThe 2023 Nightster™ Specialの真の乾燥重量となります!
やりました!ついにやってやりました!
The 2023 Nightster™ Specialの乾燥重量は332kgです!!

ただ、ハーレーダビッドソン車のThe 2023 Nightster™ Specialのスペックシートに乗せられている車体の重量は「出荷時重量」と「車両重量」です。
それでは出荷時重量と車両重量を出していこうと思います。
これはただの足し算ですね。
The 2023 Nightster™ Specialは出荷時点でエンジンオイルとクーラントが含まれていることがわかっています。
前回の記事で、クーラント量は3L、比重は1と仮定しました。

このことから
出荷時重量:332kg+(4.3Lx0.9)+(2Lx1)=336.87kg
車両重量:336.87kg+(11.7Lx0.8)=346.2kg

ついに、The 2023 Nightster™ Specialの真の車両重量がわかりました!!

346.2kgです!

やーーーー、長い戦いが終わりました!

終わりました?

いえ終わっていません!
ここからやっと始まるのです。

今回のテーマは「別視点で見る」です。
計算のしすぎで自分自身今回のテーマを忘れてしまっていました。
それでは、私のように長すぎて今回のテーマを忘れているという方しかいないと思うので、さらっとおさらいしてみます。
The 2023 Nightster™ Specialのエンジンは200kgらしい
The 2023 Nightster™ Specialの車体重量は225kg、推定される乾燥重量(エンジンオイルやガソリンなどを抜いた車体重量)は209kg
・このことからThe 2023 Nightster™ Specialのエンジンを除いた車体重量は9kg
・車体重量9kgを構成する物質は概ね比重0.393。
・比重0.393の個体は木材。剛性の点から観て非現実的。
・そのため別の視点から考える必要があると考え、前提条件のエンジンを除いた車体重量9kgを忘れて、まずはごくごく一般的なバイクとした場合のThe 2023 Nightster™ Specialの車体重量を推測してみる。
The 2023 Nightster™ Specialの真の車両重量が346.2kgと判明する。

ということで、ここまでやってきました!

実際は大型バイクの一般的には80kgにみたないエンジンを支えればいいだけのものが、2.5倍もの重量を支える必要があるため、もしかしたらさらに重量が増すものかと考えられます。400kgでしょうか?450kgになるかもしれません。
ただ、これ以上深掘りするとキリがありません。

それでは話を進めていきます。
ハーレーダビッドソン日本法人のサイトに掲載されているThe 2023 Nightster™ Specialの車両重量は225kgです。
しかし、実際の重量は推定346.2kgです。断じて225kgではありません!

公表されている重量より約121kg重たいです。
その重量は250ccバイク1台分といってもいいものです。

ではなぜ、346.2kgの車体がスペックシートでは225kgになっているのか?
この地球に存在する限り、346.2kg346.2kgでしかなく断じて225kgにはなりません。

反重力なら説明がつく

ここからが私がこの章の最初に言った別視点になります。

反重力という言葉をご存知ですか?
反重力は物質・物体に加わる重力を無効にしたり、調節したりする技術です。

もうお分かりですね。
そう、ハーレーダビッドソン社のThe 2023 Nightster™ Specialには反重力装置が内蔵されているのです。
これなら過重量分の121kgを無効化できます。
なぜ重量を0にしないのかという話もありますが、恐らく概ね120kg程度しか無効化できないか総重量の1/3程度までという制限がある、もしくは何らかの事情により225kgの重量が路面にかかるように設定しているのかもしれません。

ただ反重力または反重力装置と言われるものは、そもそも現在でも架空の技術とされており、まだこの世界には存在していないと言われています。
それが世界最古のバイクメーカーの一つであるハーレーダビッドソン社がそんな技術を持っているのか?

ハーレーダビッドソン社と反重力との接点を探る

私の頭の中で様々な可能性を巡らせました。
地球より高度な文明ではすでに反重力技術が実現している可能性があるかもしれません。
反重力は遠い未来では技術が実現している可能性もあります。
それを現代に持ち込むとしてら….

すると2つの可能性に辿り着きました。
それは地球外生命体とタイムトラベル(タイムトスリップ)です。
これ以外に現在の地球上で反重力技術を説明する方法はありません。

ここからはハーレーダビッドソン社がどうやって地球外生命体やタイムトラベル技術とどのようにつながったのかを考察していきたいと思います。

それでは一つ目の地球外生命体について考えていきます。
地球外生命体は現在の地球より高度な技術を持っていると言われています。それはそうですね。この広大な宇宙空間、人間が観測できない銀河系の外側から地球までやってくる技術を持っている以上、この地球上の技術よりはるかに優れた技術を持っているのは確かでしょう。
そこで、ハーレーダビッドソン社と地球外生命体の接点を探ってみました。
近年ハーレーダビッドソン社が本社を構えるウィスコンシン州でUFOの目撃情報が多くあることに辿り着きました。
アメリカとUFOの関係といったらロズウェル事件(ニューメキシコ州)やエリア51(ネバダ州)が有名ですが、ウィスコンシン州にも米軍基地があり古くは1960年だから現在に至るまで多くのUFO目撃情報があるそうです。
これは確実に地球外生命体との接触があると言っていいでしょう。

そうしてもう一つのタイムトラベル(タイムスリップ)について考えてみます。
タイムトラベルも反重力と同じように現在の技術では実現できていません。
我々が知っているタイムトラベルはスーパーフィクション。SFです。
しかし、フランスの SF 作家で SF の父と呼ばれたジュール・ヴェルヌが残した「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」という言葉は、既に身近にある多くのモノで証明されていると言っていいでしょう。
未来ではタイムトラベルも反重力装置も実現しているとしたら…
ただ、よく聞く話として「未来の世界でタイムトラベルが実現していたとしたら未来から現代に来た人間がいるはずだが、そういう人間がいないから実現していない」というのがあります。
これはタイムトラベルが実現しても「過去から未来には行けるが、未来から過去には行けない」と言えます。
ただこれは「技術的に」ではなく「倫理的」にと考えると説明がつきます。
映画バック・トゥ・ザ・フューチャーでは悪役ビフが未来から持ち帰ったスポーツ年鑑を使い過去の世界で億万長者になり、それを阻止するため主人公マーティとドクは過去へ未来へと大奮闘します。
一方、映画ドラえもん のび太の恐竜では過去から恐竜の子供を持ち帰る犯罪集団を取り締まる「タイムパトロール隊」が描かれています。
これはBTFでは現代人がタイムマシンを作ったから起こった事件であり、ドラえもんの時代(22世紀)では法整備がなされ未来から過去へ行き過去に介入することが犯罪になったことで、未来人が過去へ行かなくなったと説明ができます。
ただ未来人が過去からその未来へ続く未来のために介入する可能性があります。
具体的にいうと、未来で人類のほとんどが滅亡する世界が訪れる、それを阻止するために過去に介入する。
そうです、映画「ターミネーター2」です。
アーノルドシュワルツネッガー演じる未来からきたアンドロイド「ターミネーター」は劇中で数々のハーレーを乗りこなしています。
未来人とハーレーダビッドソン社のつながりが少しだけ見えてきました。

ただ、世界最古のバイクメーカーの一つといえど、バイクメーカー1社が地球外生命体やタイムトラベル技術とつながり市販品に搭載するにはハードルが高い技術であると考えられます。
ないかしらの便宜が図られないと実現しませんが、ここで一つの接点が浮かび上がりました。

ターミネーターの監督をご存知ですか?
ジェームズ・キャメロンです。おそらく映画「タイタニック」の監督として認知している方が多いかと思います。
ただ、彼の他の代表作品名を目にしたら、鳥肌が立つと思います。
・ターミネーター
・エイリアン
・アバター
みてください、ジェームズ・キャメロン彼1人で未来と宇宙のどちらにもつながりました。
そして彼はハーレーオーナーとして有名だそうです。
これで未来・宇宙・ハーレーがつながりました。
今から40年前に彼はターミネーターやエイリアン2をこの世界に送り出し、2022年にもアバター最新作を送り出しています。
おそらく彼は地球外生命体や未来人と繋がっているに違いありません。
いや、繋がっています!
そして、ハーレーを愛するジェームズ・キャメロンは自らの知人友人である宇宙人や未来人をハーレー社に紹介した。
これほど話の辻褄が合うことはありません。

ただ、ハーレーダビッドソン1社がそのような技術を独り占めできるのか?
答えはNoです。
アメリカ国防総省が関わっていると断言していいでしょう。
そしてその裏には巨大な軍需産業が存在するに違いないのです。

ただ、これ以上深追いすると身の危険があるかもしれません。

おわりに

100年以上の歴史をもつオートバイメーカーとアメリカ国防総省、巨大軍需産業、地球外生命体そして未来人。
これらが混ざり合った今、この世界が向かう先には何が待っているのでしょうか?

この考察のきっかけとなったThe 2023 Nightster™ Specialはエンジンだけで200kgあるらしい、という何気なく目にしたポストから、世界が激変するような事実に辿り着いてしまったようです。

そう遠くない未来、空を飛びガドリングガンを乱れ打つハーレーが戦場を駆け回ることは間違い無いと言えるのかもしれません。

映画 マチェーテ


ということで、今回の考察はこの辺で

最後までご拝読ありがうございました。

お疲れ様でした、パイセンでした。

近々、「The 2023 Nightster™ Specialの200kgもの超重量エンジンはどんな素材でつくられてるの?」を、気が向いたら書こうと思います。

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