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年々早まるオーバーシュート・デー

以前、オーバーシュートデーが年々早まっているという記事を紹介しました。

2023年のアース・オーバーシュート・デーは8月2日でした。
つまり、1年分の資源を8月2日までに全部使い切ってしまったということです。残りの約5ヶ月は、将来のために残しておくべき資源に手をつけるしかありません。私たちは未来の資源を切り崩しながら生活しているということになります。

もし世界中がアメリカの人々と同じような生活を送っているとしたら、1年間に地球上の資源需要を満たすためには、地球が4.9個必要になります。これはNGOのグローバル・フットプリント・ネットワークが算出した試算によるもので、同ネットワークは、地球上の全人類が1年間に再生産可能な量を超える天然資源を使い果たした日を毎年公表しています。
いわゆるアース・オーバーシュート・デーは今年は8月2日で、1970年には12月30日だったのが、どんどん早まる傾向を見せています。

この日を早めたのは、先進国が主な原因です。
グローバル・フットプリント・ネットワークによると、カタール、ルクセンブルク、バーレーンは米国よりもさらに大きな資源消費国であり、これらの国のライフスタイルを全世界が採用した場合、地球5.4個分から8.7個分を消費すると推定されている。しかし、人口規模が比較的小さいため、米国のような大国に比べれば、世界の資源枯渇に対する影響力は小さいくなっています。

ヨーロッパやアジアの他の主要先進国のほとんどは、そのライフスタイルが全世界に普及した場合、地球2.6個から4.8個を使用することになります。中国人の生活水準では、地球2.4個分が消費されることになります。2022年12月3日のアース・オーバーシュート・デーを迎えたインドネシア人は、地球市民に割り当てられた資源(1.1個分)をちょうど使い切る消費ペースです。

また、インドでは年間0.7個の地球が消費されました。

各国のライフスタイルで全人類が生活した場合の資源消費量


各国のオーバーシュートデー



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