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2022年 旅客数の最も多い空港

先日、「世界で最も混雑する空路」をご紹介しました。
アジアの、しかも各国の国内線が上位を占めていました。日本の札幌 - 羽田が世界2位です。
一方、空港の旅客数になると、様子がずいぶん違います。ぜひ見比べてみてください。ただし、例年は中国の空港が上位に多く入ってきますが、2022年に関しては、ゼロコロナ政策の影響で全くランクインしていません。

旅客数の最も多い空港

世界で最も混雑している空港(旅客数順)

空港は、遅々と進まない列や賑やかな待合室など、世界で最も混雑し、ストレスを感じる場所のひとつです。しかし、民間航空機の旅は、移動のハブであり、全体としては素晴らしいシステムです。

上の表は、国際空港評議会(ACI)のデータをもとに、世界で最も旅客数の多い空港のトップ10です。搭乗者と降機者を合計したもので、トランジットの乗客は1回とカウントされています。

2022年に最も賑わった空港

2022年、世界の旅客数は70億人に迫り、2021年から54%近く増加し、コロナ前の水準から74%まで回復しました。

ここでは、各空港の前年比の増加率含め、上位空港の具体的なデータを見ていきましょう:

この10空港は、昨年、世界の全旅客輸送量の10%を占めました。半数は米国の空港で、主に国内旅行者に支えられたようです。

アトランタ空港の旅客数が約9400万人と最も多かった一方で、ロンドンのヒースロー空港の旅客数は年間217%以上と最も増加しました。

2021年から2022年にかけて前年比が大きい空港は、主にコロナの影響を受けたものです。

旅行業界の展望

世界的に旅客数が高い水準にあるにもかかわらず、旅行・観光業界は実はまだコロナ前の水準まで完全に回復していませんが、それに近づきつつあるそうです。概ね2019年の95%程度までは回復しています。

雇用も回復し、2022年には2160万人の雇用が増えました。世界で2億9500万人以上に達し、雇用としては11番目の業界になっています。海外からの観光客による消費も、昨年は82%増と記録的な伸びを示し、総額1兆1,000億ドル(約143兆円)に上りました。旅行・観光業に携わる人々にとって、この傾向はポジティブなものであると言えるでしょう。

実際、多くの人気旅行先では、すでに消費が2019年を上回っており、34カ国では旅行産業の GDP への貢献度がコロナ前のレベルに戻っています。

ウクライナ戦争などの紛争が回復をやや妨げていますが、中国などによる国境開放の動きは、旅行・観光産業の成長をさらに後押しするでしょう。

私も早く海外旅行に行きたいと思っています。子供が受験のため、残念ながら来年になりそうですが。

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