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インドが人口最多に

国連が発表した最新の世界人口予測によると、2023年4月にインドは中国を抜いて世界で最も人口の多い国となっているそうです。
2000年には2億人を超えていた中国との差を徐々に縮め、2022年には1000万人を少し超えるまでにせまり、国連人口部は、2023年7月にはインドの人口が14億2900万人に達し、長年のリーダーであった中国を300万人上回ると予測しています。

近年、中国の人口増加は一人っ子政策の影響で顕著に減速していましたが、ついに2022年に転換点を迎え、3年間の飢饉で人口が激減した1961年以来初めて人口が減少しています。

2060年代まで人口増加が続くと予想されているインドにとって、世界で最も人口の多い国という新たな地位は、国内的にも国際的にも多くの課題に直面することになります。
増え続ける人々に医療、教育、雇用の機会を提供することや、同時に世界の政治・経済情勢におけるインドの役割を見出すことでもあります。

インドや中国に限らず、国連は今後数十年の人口増加の大陸シフトを予測しています。ヨーロッパの人口はすでに減少しており、アジアとラテンアメリカの人口は2050年代にはマイナスに転じると予想されています。
2100年までに、アフリカの5カ国がインド、中国、米国とともに世界で最も人口の多い10カ国に入り、ナイジェリアは2080年までに5億人の人口に達すると予測されています。
このような世界レベルでの人口動態の変化により、資源の管理、持続可能な開発の促進、貧困や不平等、医療や教育へのアクセスといった問題への対応など、多くの新たなアプローチが必要となるとされています。

人口上位10カ国



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