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ウクライナ侵攻後、ロシア産原油などの化石燃料を購入している国

ロシアのウクライナ侵攻から1年以上が経ちました。
欧州連合(EU)によるロシア産原油・石油製品禁輸および主要7カ国(G7)のロシア産石油販売価格の上限設定などにより、ロシアの化石燃料の収益は2022年3月の一日7.7億ドルから一年間で、一日1.2億ドルへと85%減少しています。インドや一部アフリカ諸国が輸入を増やしていますが、EU諸国の大幅な減少(6億ドル)を補うには至っていません。

ここ一年間の輸入国上位20カ国は以下の通りです。

ロシア産 化石燃料 購入国(ウクライナ侵攻後)

1位は中国
中国がロシアからの最大の化石燃料輸入国であり、特に原油だけで550億ドル輸入しています。
2位は欧州の最大の経済国ドイツで、天然ガスの輸入が120億ドルを超えています。
3位のトルコは、NATO加盟国であるものの、EU加盟国ではないため、EUの禁輸措置などの対象となっておらず、近々ドイツを上回るものと思われます。
日本は13位で、天然ガスを中心に80億ドル程度輸入しているようです。

EUの禁輸措置による輸入減少のみならず、ロシア産原油の価格が侵攻前の一バレル99ドルから50ドルへと半減したことも、ロシアの輸出額の落ち込みに大きく影響しているようです。

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