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コーディネーターとおばちゃん

ここ4年ほど仕事でコーディネーターをやっている。「コーディネートはこーでねーと」というギャグは初めの2週間であきる。

そのうち3年は『職場のすべての部署をコーディネートする』というなんともざっくりとした使命を受け働き始めた。コロナで研修もなかったから、ほんとに何をしていいのかわからなくてボーボーに生えていた草刈りばかりしていた。おかけで自分が草アレルギーだということがわかった。

半年してから研修があり、明確なやるべきことがわかり「草刈りしてる場合じゃねえ!アレルギーだし!」とバリバリ働き始めたけども、基本は一人だった。一人で職場のすべてのお仕事にちょこっと参加し、そのとりくみをよりよくするコーディネーターだった。一人はいい。気が楽だし、自分のペースでお仕事できた。みんなから「ありがとうございます」って言ってもらえたし。

今年度お仕事が変わった。初めて担当する仕事だけどそこのコーディネーターだ。コーディネートはこーでねーと。部署はもちろんチームで私は仕事もわからないのにいきなりボスとなった。ボス、いい響きだ。マッカーサーみたいなサングラスを買ってこよう。

一つのチームをコーディネートするのが私の仕事となった。いろんな人がいる。今年度も終わりに近づき、いいチームとして過ごせていると思う。一人が好きな私でもチームでたのしくお仕事できているのは良かったのだけど、一つわかったことがある。どうも私は感情が顔に出てるらしい。

同僚のミスを逐一報告してくれるおばちゃんがいる。「私だったらちゃんとするんですけど、◯◯さんはやらなくて…」心のなかで、(その「私だったら〜」いる!?)と思ってしまう。その人は朝の10分の打ち合わせの中で8分くらいしゃべっちゃう。(その尺でしゃべる?!)と思ってしまう。

口では「教えてもらってありがとうございます」と言いながらどうも顔はじごくのそうべえみたいな顔をしているらしい。

でも、まあいいんだ。おばちゃんも自分のやりたいようにやっているだ。みんなが自分の働きたいように働けるのが一番いい。だから私も時にはむずかしい顔をしたり、つまらないギャグを言わせておくれよ。コーディネートはこーでねーと。


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