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エピソード2 『重い引き戸』

こんにちは

この番組は、昭和型板ガラスの話
そして、昭和型板ガラスにまつわる想い出の話をお届けする番組です。

お届けするのは、メモリーコレクター 吉田です。

本日ご紹介するのはU様からいただいた想い出です。
題名は『重い引き戸』です。

それでは、ご覧ください。




『重い引き戸』


型板ガラスの想い出ですが…

やはり、祖母の家です。
あちこちに使われていましたがダイニングの重い引き戸にも使われていました。
開くたびに大きな音がして、家のどこにいても聞こえました。

祖母が亡くなっても、誰かが引き戸を開けるたびに祖母がいるような気にさせてくれたものです。

実は今回、お皿を注文したのは旅先だったのです。
古いお宿で洗面所に型板ガラスと丸いタイルが使われていて、重い引き戸もあって。
祖母の家は震災で無くなったのですが懐かしくなって写真を撮りました。

部屋でネットニュースを見ていたら、昭和ガラスが再び脚光を浴びているという記事が目に飛び込んで来て思わず探してしまいました。

少し話は変わりますが
祖母と幼い頃から買いに行っていた野球カステラ屋さんもこの度お店のご主人の高齢化で閉店されました。
また1つ祖母との思い出が減りさびしい思いでしたが、型板ガラスのお皿でその気持ちも少しなぐさめられました。




ありがとうございました。
ステキな想い出が届きましたね。
想い出の後にも嬉しい感想をいただきました。

他の柄も欲しくなりますし、インテリアにもっと大きなものも欲しくなりますね。
また作品を楽しみにしております。
何か掲載できるような想い出を…と書き出したのですが、ガラスでなく祖母の思い出になってしまいました。。

このプロジェクトを始めたきっかけは自己紹介でもお話をしましたが、お客さまが型板ガラスを見て懐かしさのあまりに声を出しています。
その声を聞いていると、この型板ガラスには秘めた力があるんだと感じました。

私も小さい頃から今まで46年間、型板ガラスに囲まれて生活をしてきました。
ガラスだけでなく、思い返すと記憶のあちこちに家族との想い出とつながる物や匂い・感触などが蘇ってきます。
型板ガラスは、その中の一つでしかありません。
この一つのきっかけで、家族がいつまでも繋がっていけるような
ステキな日本になれば良いと思っています。

今回いただいた想い出は、重い引き戸という言葉に目を引きました。
今までいただいた多くの想い出には題名がありません。
私が、最初に読んで光るキーワードが題名になります。

『重い引き戸』 古い家屋には重たい戸がありました。
田舎で育った私には懐かしいというか、嫌な想い出も多いです。
薄暗くて陰気な空間に重く大きな戸があり、その奥に何があるんだ. . . 
明けてはいけないと思うくらい開かないところもあって. . .

戸を開ける音は記憶に残っているでしょう。
割れそうで割れないガラスの入った戸に、子供ながら気をつかっていたのかなぁ。
誰かの歩く音 台所の食器の音 玄関が開く音
子供の頃の感性が今の自分を作り上げているのだと思いますね。

想い出が失われていく。
私の想い出の中にも残したいものがあります。
残念ながら実家の建て替えで多くの想い出が無くなりました。
あの時. . . ひとこと伝える事ができれば. . .

大切なもの
薄れていく人との繋がりに寂しくなる時があります。
みんな温かい心を持っている。
その心の向きを少し変えて家族と向き合うといいね。
『想い出』によって心の風向きが変われば嬉しいです。

pieni


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