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エピソード4 『温かい想い出』

こんにちは

この番組は、昭和型板ガラスの話
そして、昭和型板ガラスにまつわる想い出の話をお届けする番組です。

お届けするのは、メモリーコレクター 吉田です。

本日ご紹介するのはU様からいただいた想い出です。
題名は『温かい想い出』です。

それでは、ご覧ください。




『温かい想い出』

実家には土間があり部屋と土間の間はどこも昭和レトロガラスの扉でした。

少し重さがあり、子どもの頃は扉を開けるのに力がいりましたね。

眠りにつく時に寝室の隣の光が昭和レトロガラスから透けて見えて安心して眠れたものです。

ざらざらとした触り心地も子ども心に楽しいものでした。



ありがとうございました。

今回の想い出は、短い文章の中に情景がたくさん詰まっています。
古い家の土間
重い扉
眠る時の透けて見える光
型板ガラスのざらざらとした感触

私も同じような幼少期を過ごしました。
土間にはいろいろな想い出があります。
そこは、暗くてじめっとしていました。
田舎の土間には芋穴があり、縁の下にはいろんなものが放り込んでありました。
2階は居住スペースは少なく倉庫のようで、真っ暗で埃まみれになった真っ黒な何かがいっぱいありました。
そこを子供の私は、恐々探索に行くのです。
何があるわけでもなく、手も服も真っ黒になりながら何かを探し回った想い出があります。

今、その時に戻れるなら貴重なものがあったに違いない。
悔しい思いが込み上げてきます。

それが、型板ガラスを残すという活動に繋がるのかなぁと. . .

このプロジェクトを始めたきっかけは自己紹介でもお話をしましたが、お客さまが型板ガラスを見て懐かしさのあまりに声を出しています。
その声を聞いていると、この型板ガラスには秘めた力があるんだと感じました。

私も小さい頃から今まで46年間、型板ガラスに囲まれて生活をしてきました。
ガラスだけでなく、思い返すと記憶のあちこちに家族との想い出とつながる物や匂い・感触などが蘇ってきます。
型板ガラスは、その中の一つでしかありません。
この一つのきっかけで、家族がいつまでも繋がっていけるような
ステキな日本になれば良いと思っています。

pieni


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