映画で旅するアキ・カウリスマキのフィンランド 【希望のかなた】
フィンランドといえば、今やかわいいイメージしかないぐらいですが、忘れてはいけないのがアキ・カウリスマキの哀愁ただようフィンランド。
どちらかというと、私はフィンランドの静かで薄暗い雰囲気が好きで、カウリスマキ映画のワンシーンのような風景を見つけるのが旅の楽しみのひとつでもあります。
2017年に公開された「希望のかなた」は移民問題をテーマにし、ところどころにアキの趣味をちりばめた作品。おなじみの役者さんたちが出てくるのもうれしい。
2018年にフィンランドに行ったとき、映画の中でレストラン「Kultainen Tuoppi」となっている撮影場所を訪れてみました。
場所はヘルシンキのDesign Museoの裏手、道の突き当りにあるレンガ造りの倉庫のような建物。
かなり年季が入っていて薄暗く、ふだんなら気にもせず通り過ぎてしまいそうな建物でした。近くに寄ってみると…この入口!あのレストランだ!
今にも映画の中の誰か、もしくはアキが出てきそう。
カウリスマキ映画に登場する場所は、ひと昔前の雰囲気のフィンランド。(日本でいえば昭和の雰囲気?)変わりゆく街の中のクラシックな風景は次に来たときはもうなくなっているかも…いつまでもその風景を忘れないでいたい…
おまけ:日本公開時のカウリスマキ映画パンフ。右端が「希望のかなた」のもの。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?