「気づく」とはどういうことか ~こころと神経の科学
著者:山鳥 重
出版社:ちくま新書
第1章 「こころ」という偶然なるもの
第2章 感情と心像、そして意志
第3章 少しだけ神経系の話
第4章 記憶
第5章 こころ・意識・注意
第6章 「わたし」にしか「わたし」に気づけない
第7章 こころは常に揺れている
第8章 知性と霊性
日々何気なく、何度も使われている「気づき」、「気づく」という言葉が、実際にはどういう状況で使われているのか。それは「意識する」とはどう違うのか。
予想していたよりアカデミックな掘り下げがしっかりとされていて、最後まで興味深く読むことができました。
・ニューロンの解説
・こころの概念図
・神経系の構成原理
・記憶の種類と再生の様式
・こころ・意識・注意の違いの様式
・トマトの知覚経験と実物のトマトの関係
・こころの自己回帰 こころの完結性の概念図
など、ところどころに可愛いイラスト解説があって、文章の理解の確認にもなります。
わかっているようであいまいだった「こころ」、「意識」、「注意」の違いがそこそこクリアになる、そんな本です。
おすすめ度 ★★★☆☆
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