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旅:イズモ!



働いているカフェの大掃除が押した。

「すみません!!!
今夜、寝台列車に乗って出雲まで行くんです!」

それは今までで1番言葉にしてうれしくなる
残業お断りの台詞だった。


掃除もルンルンな私



出雲を選んだ理由


寝台列車サンライズ出雲に乗ってみたかった。


旅の記録

現れた瞬間ぱっと目がいってしまう人。
そんな感じで、サンライズは横浜駅のホームにやってきた。

既にそれぞれの巣を作り終え、
外を眺めながらお酒を呑んでいる人と目が合う。

なんだよ...めちゃくちゃ楽しそうじゃないか。


【1日目(サンライズ出雲)】


私が予約したのは、「ノビノビ座席」という1番安い席。



このやっすい席がまた最高だった。

隣との仕切りの壁は、床に寝転がれば下半身が丸見えになるほどだった。あくまで「座席」ということだ。

私の隣にはいい感じの(いい感じの)青年がいて、急に緊張してしまいドタバタと音を立てながら急いで窓の方に隠れた。

そういう事件も楽しくて、それをInstagramのストーリーに投稿したところ


鉄オタ
鉄オタ2
サンライズ経験者
中国地方出身
出雲好き
イケメン好き



どうやらサンライズは人気者らしい。

どうでもよいが最後のイケメン好きは我が妹だ。
顔なんて見られるわけないです。

サンライズには車内食はない。ただ自販機はある。私はコーラを買いに行ったついでに、なるべく自然に白い布を取り、カーテンをぐいぐい閉めた。

白い布とはこれ


寝転がると窓の景色が逆向きに見えて、それは初めて見る景色だったから感動した。なんだか速く移動しているようにみえる。それに電車が走る音がよく聞こえて、「あー私めっちゃ移動してるわー」と思えた。

寝台列車での夜のは、とてもゆっくりと時が流れていた。


【2日目(出雲)】



目を覚ますと、雪景色が広がっていた。


電車の窓から見える畑を見て、私のアパート何個分なのかなとか、サンライズを撮影している人を見かけてやはりこいつは人気者だな羨ましいとか、そういうことをひとつひとつゆっくりと感じていた。


昼前には出雲につき、早速出雲大社に向かった。

なんとなく足が重くて、なんでだろうな、昨日あんまりノビノビ寝られなかったのかな。

最寄駅から出雲大社までの坂道には、お蕎麦屋さんとぜんざい屋さんがいくつもあって、そのときに今日のお昼ご飯とおやつを決めた。

到着

出雲大社でおみくじを引いた。

書いてないけどこれはたぶん凶


そっと木に結んでそっと出雲大社を後にした。

おみくじの結果が悪くてちょっと落ち込んだ矢先に雨が降り出したので、とりあえず雨宿りがてら出雲名物のぜんざいを食べることにした。


ぜんざいと一緒に、塩昆布を出すのが定番らしい。

ぜんざいと塩昆布が互いの味を打ち消し合うから、甘い!!!しょっぱい!!!を毎回新鮮に楽しめる。

ただそれだけだと疲れちゃうから、合間にお茶をズズズっと飲んで休憩する。


ぜんざいを食べ元気を取り戻したところで、雨が止んだ。なんて都合がいい。

ゼミの先輩が教えてくれた古代出雲歴史博物館に向かう。


映像で解説してくれたり、複製や実物の横に解説が載っているからすごくわかりやすかった!!!

江戸時代の...海苔...!?


本物の青銅器、銅鐸、銅剣が見られるのもアツい。それもどうやって掘るのとか、その裏側のストーリーを知れることで頭に残る。

見ている途中でここの展示がかなりボリューミーだということに気づき、頭のキャパを考えて興味のあるところをしっかり見て他はすっ飛ばすという方向で最後まで元気に見切った。

ガチャガチャした



変な時間だけどお腹が空いたので出雲そばを食べるとしましょう。

こちらは「割子そば」という出雲地方の郷土料理。1段目には舞茸としそのてんぷらがのっているものを選びました!!!

そしてなんと2段目3段目にはまた別の具が乗っている。これは楽しい...!!!!

余ったつゆは下の段にお引越しするので、最後の段は色んな味か混ざった。問題ない。混ざってまずくなるものは割子そばには存在しないのだ。

私にとって1段目に乗っている天ぷらはショートケーキの苺だったから、最後まで残しておいた。

さてここで時刻は16時。

今から宿に戻っても時間があまりそうということで、大ヒット上映中の新海誠監督の『すずめの戸締まり』を見て帰ることにした。

いいんだよ!!!旅先でどこでも見られる映画を見たって!!!めちゃくちゃ贅沢じゃないか!!!

いざ、出雲の映画館へ。

バスの運転手さんの足もとゆるかった
なぞ


主人公のすずめちゃんが低予算でものすごい距離を移動するもんだから、私もヒッチハイクとか人脈バイトをすればもっと色んな旅ができるかもしれないと参考にさせてもらった。


映画館から宿までは歩いて30分弱。
Spotifyですずめの戸締まりプレイリストを聴きながら映画のことを考え、暗い夜道の心細さを紛らわせながら宿に向かった。

今回泊まった宿は、激安ゲストハウス。


雑魚寝するタイプのお部屋を、運良く独り占めした。

近くの銭湯に閉館ギリギリに駆け込み、コンビニでおつまみを買いひとり晩餐をして、寝た。


【3日目(玉造温泉)】


今日は大学お休みのはずが、本当はありましたーーー!!!という悪夢を見て起きた。

少し夢を引きづり寝ぼけたまま日焼け止めを塗り、寝癖を帽子で隠し、起床後すぐに宿を出た。

すぐ隣にあった和菓子屋さんでお土産を買い、朝食を食べいざ玉造温泉へ!!!

モーニングの「A」とかいうやつ


なんと玉造温泉駅から玉造温泉街までは2キロほどあった。同じ電車で来ていたカップルが時間がギリギリだったらしくちょっときまづくなっていた。

さあ、行きますかー。

よしよし


温泉街までの道は川沿いできれいだった。

自撮りした
自撮りした②



温泉街で1番安い、500円の日帰り温泉「ゆ〜ゆ」が休館日だった。

ゆ〜ゆ(涙)

となると、、、日帰り温泉で1番安いところが入浴料1200円!!!

いや、でもここで入らないのは、さすがに。入りました。

↓ココ

旅館にある温泉だったのだけれど、時刻は13時頃でちょうど人がいなかった。独り占めしちゃった。

1面がガラス張りで、日が差し込みお湯がキラキラしていた。ひとりだったので「えー!!!すごーい!!!」とか「ひーーきもちーーー!」とか、口に出せて最高だった。

玉造温泉は美肌の湯として有名で、お風呂上がりはお肌すべすべのポカポカ。

とても気に入ったので玉造温泉の入浴剤を買ってこれもお土産にした。

14時半頃、昼食を食べようとしたらほとんどの飲食店が昼食と夕食の間の準備タイムに入っていた。

近くで開いていたカフェに入り、ブルーベリースムージーをいただく。


お風呂上がりのスムージーは美味しいなあ。

カフェの横にある雑貨屋さんがすごく母好みのラインナップだった。でもちょい高くてお土産にはできなかったので、今度母を連れて行くことにしよう。

そんなことをしていたらもういい時間。
新幹線に間に合うように駅に向かう、GOGO!

みかんだー


玉造温泉駅から岡山駅までの特急はスカスカで自由席でもいい感じの席に座ることができた。今朝、和菓子屋さんで買った消費期限今日(半額)の苺だいふくをいただくとする。

撮る前にひと口食べちゃった大福


最後は、お世話になっております、新幹線のぞみさんにおうちの近くまで運んでもらいます。


晩餐



旅の反省


【良かったこと】
・荷物をリュックひとつに収めたから移動しやすかった

【学んだこと】
・サンライズをネット予約で横浜駅から乗車する場合、e5489だと横浜駅で発券できなくて困るのでえきねっとからやると良い
・出雲市駅から出雲大社駅までは電車で約30分かかる
・玉造温泉駅から玉造温泉街は2キロ弱あり、駅から温泉街を結ぶバスの始発は15時
・玉造温泉街の飲食店のほとんどが、昼食と夕食の間の時間に準備中になってしまう



さいごに


今回のひとり旅は、よい意味で特別感がなくて、
あくまで日常の延長線上のような時間を過ごすことができた気がします。

旅行というと、観光せねばという義務感がありましたが、
のんびり近所を散歩するようにその土地を楽しんでもいいんだなと思いました。

今年も、気の向くままに旅ができたらと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!!!

では、また!!!!!!!



おわり


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