1日目 池袋〜小田原
■5月24日(1日目)
池袋~小田原 86km
6:00 起床
7:00 朝ごはん
8:00 出発
10:30 ①支援(1000円) @市が尾
11:00 ②支援(2000円) @おじちゃん2兄弟
12:00 充電休憩4回目アタック成功
③支援(1000円) @ローソン、チャリ貼り付け
15:00 神奈川高座@靴カバー購入
16:00 平塚@海沿い
17:00 ④支援(5000円) @バイク乗りさん
17:30 ⑤支援(ポカリ、チーズケーキ) @バイク乗りさん
18:00 目的地到着 @小田原
19:00 ⑥支援(宿泊) @海猿おじちゃん
20:00 松屋
21:00 小田原城
22:00 電話
24:00 就寝
1.出発前
昨晩はそわそわしてあまり眠れなかった。
今朝も目覚ましより早く目が冷めた。落ち着かない。
下では叔母ちゃんが朝ごはんを用意してくれていた。
食卓には、サラダ、お味噌汁、目玉焼き、キャロットケーキ、
それと昨日仲間にもらった、稲荷寿司が並んでいる。
わたしは、叔母ちゃんのお膳立てが好きだ。
木や陶器のこだわりあるお皿たちの上に、ちょこんと座っている食材たち。
食事はただ食べることができれば良いってわけではない。
食べ物、お皿、カトラリー、そして空間や音。
すべてが調和して「食べる」ってことだと思う。
いつもは急いで早く食べてしまうわたしも、今は時間がゆっくり流れている気がした。
そして、浮足立っていたわたしの気持ちも自然と心も落ち着いた。
朝7時に出る予定だったけど、準備にバタバタしてもう一時間も遅れていた。
わたしはいつも取りかかりが遅い。
小学校の夏休みの宿題は必ずといっていいほど、休みがあける1週間前になって急いで手を動かし始めるタイプだ。
ふだんはのんびりしているけど、いざというときは猛スピードで走り出すコアラのような性格だ。
だって、間に合ってしまうから、ぎりぎりを攻めてしまうの。
ある意味効率が良いと思う。そう都合よく解釈する。
スロースターター日本代表になれる気がする。
さっそく外に出て自転車に荷物を積みむ。
荷台にリュック、前カゴに寝袋とカッパを押し込む。
そして肝心の看板を後ろカゴにカチャリ。
「東京→福岡 助けて」この言葉がわたしの頼りの綱だ。
叔母ちゃんに動画を回してもらいながら、出発前の心境を吐き出す。
「いける気がする。まぁ一日一日進んでいけば着くでしょ」
言い聞かせるように、簡単にできるような軽いノリで言ってみた。
でも、言葉と裏腹に声色は「不安でしかない」と心の声が聞えてきた。
まるで、マラソン大会のスタート直前のような気持ちだった。
「よーい、どん」のピストルがなる前が一番緊張するアレだ。
でも始まってしまえば、何とかなる。
むしろスタートしてしまえば、清々しいことを知っている。
「今」に集中してしまえば、きっと心地よくなるはずだ。
わたしは一刻も早く、一漕ぎ目を踏み出したかった。
朝8時。ついに出発の時。
叔母ちゃんと飼いねこのグチコに見送られてひとこぎ目を踏み出した。
「案内開始」をポチッと。
「音声案内を開始します。実際の交通機関に従って走行してください」
「じゃーね!いってきまーす」
わたしはちょっとスーパーまで買い物に「いってきまーす」のテンションで走り出した。
~1分後~
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