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黄金の三○間は果たして黄金なのか

今日は中学校や高校を行脚し、入学式、学級びらき、授業びらきの場に当事者以外の立場で立ち会いました。

いずれの場面でも、きっと、このタイミングだからこの反応なんだろうなという空気感がひしひしと伝播してきます。

よく言えば、子どもが大人に注目をしている。
乱暴な表現をするならば、子どもが大人を品定めしている。

年齢が変わってもこの初手の反応は多少なりとも出てくるのだということを客観視できました。

そうした時期だからこそ、指導すべきポイントを押さえ、見せるべき姿を示すという意味で、黄金の3日間などとよく聞きます。

しかし、この時期に普段とは違う飾った姿を見せることはかえって悪手にもなりうると感じました。

というのも、子どもの大人を見る目は3日間で完結するわけではないからです。
これから始まる1年間を通して、子どもたちは大人の腹を探り、言行が矛盾しないかを常に観察していくはずです。

その視座に立ったとき、等身大以上の自分を演じてしまうことは今後のリスクにさえなりうると感じました。

授業びらき、学級びらき、新しい出会いは緊張するものですが、普段の自分を見せた方が長期的にうまくいくと理解できれば、緊張も緩和するのではないでしょうか。
自分は自分以外の何者でもないですし。

その上で、「等身大」が常に拡大していくよう自己成長を測ることが、自己成長を求める職業では欠かせないということが少し理解できました。

若いながらも懸命にもがいているときに子ども集団が伸びていくのは、単に年齢が近いからだけではないのですね。


とはいえ、なれない環境に身を置くと疲労感が大きいです。
大人も子どもも無理なく、気持ちよく4月を過ごしていけたらなと思います。

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