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家族会議【育休21日目】

家族で対話を、と考え、夕食の折に家族会議を始めた。

あえて構成的に会議の場面を設定したらどうなるだろうかと思い試みてみる。
家族の人数も増えてきたので、場を設けることで全員と話ができることもあるので。

1 ルールの確認

話者の話に集中する
パスも可

2 コンプリメントの交換

今日の出来事や感じたことについて話したいことや、楽しかったことなどについて話す。

・業務スーパーに買い物に行って色々探して楽しめた。
・キャッチボールをしたのが楽しかった。
・こどもセンターの前に買って食べたお菓子が美味しかった。
・歩きながら植物の名前を調べたのが楽しかった。
など

それぞれが思い思いに話す。
じっくりと一人の関心に耳を傾ける場面は意外と日常にはなかったようで、みんなに聞いてもらえるのが嬉しいやら照れるやらな雰囲気だった。

3 みんなで話したいことや相談したいことについて話す

こどもからは特に挙げられず、大人から、最近の夜のルーティンが崩れていることについて相談が寄せられた。
曰く、「帰宅してTVをずっと見てしまうから入浴、食事が遅れて洗濯ができずに就寝時刻が遅くなってしまう。だからTVをなくした方がいいと思うがどうか。」

TVはなくしたら困るという意見が一致した。
その直後、子どもはあちこちに意識が飛んでいく。
・トーキングスティックが面白くて遊ぶ。
・コンプリメントの交換が続いていると思い、楽しかった話を続ける。
・自分の課題に踏み込まれたと思い話題を逸らす。

今日はこの辺りが潮時と思い、会議を閉会した。

まとめ

家族で話すのにこんなシステマティックなフォーマットが必要なのかというところは考える必要がある。
が、色々と見えた部分がある。

・コンプリメントの交換では、みんなが自分の言葉に注目するという場面が設定されるので、日常にはない特別な感情が起こる。(うれしい)

・改まって身近な人の本音に耳を傾けるというのは気恥ずかしい。から、話や論点を逸らしてしまうことがある。

・課題に感じていることと、感情とを明確に線引きするのは難しい部分がある。感情が全面に出ると論定が不明瞭になることがあるし、きちんと聞いていない状況があると感情的になりがち。

・利害を一にする家族で合意形成を図るには十分な対話が必要で、根気がいる。相当な時間がかかる。

・子どもたちには対話での合意形成の経験が相当に希薄である。自分の身の回りのことに当事者意識をもって対話をする経験がほとんどなさそう。

ほんの10分程度の出来事でしたが、大人が「子どもは対話できない」としてしまうと本当に対話しない人間を育ててしまいかねないなと感じました。

これは家庭でも、社会でも両輪で進めていかねばならないことです。
彼らが自身の人生を歩んでいくためにも対話を意識しようと改めて感じます。

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