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闘病のはじまり

怒りか悲しみか恐怖か、どれとも違う
真っ黒な何かにのみ込まれそうな
そんな気持ちになり泣き叫んだ日がありました。
私の闘病生活のはじまりです。

誰も居ない家の中で
ひとり壁に向かって吠えるように泣き
ティッシュ箱とリモコンを勢いよく投げて
涙でぐちゃぐちゃになりながら
助けを求めるように病院を調べたのでした。

このままでは死んでしまいそうで
今日明日にでも診てもらえる病院を探して
やっとかかった病院で告げられたのは
「うつ病」でした。

後に双極性障害となりますが
うつ病診断当時は抑うつがかなり酷く
大好きな音楽も聴けない
活字も読めない
ごはんも食べたくない
誰とも話したくない
言葉では表せないほどの絶望を感じていました。



家族が仕事のために
家を出てから帰宅するまでの間
飲み物もほとんど取れず
寝返りすら打てなかった日々のこと
今でもずっと記憶に残っています。

やっとの思いで起き上がって
お手洗いに行こうとしたとき目に入った
リビングにぽつんと置かれた
私のための小さなお弁当。
食べられず毎日丸ごと残してしまっていて
申し訳ない気持ちでいっぱいになったことも
胸をきゅっと締め付けます。


この頃のことは断片的な記憶しかありません。
絶望的な日々は何ヶ月も続いて
その間に私の留年が決まり、皆は卒業していった
そんな事実が更に私の心をグサグサと壊して
記憶に留めないようにしたのだと思います。

こうしてぼろぼろになってしまったら
綺麗さっぱり元通りにはもうなれないという
とても受け止められない残酷な事実。
いつもどこかにひび割れた傷跡が残っていて
悲しみが形を変えて悔しさになって現れたり
何年か経ってやっと感じられる痛みもあったり…

こんな感情と一生向き合わなきゃいけないのか
と投げやりな気持ちになる日もあるけれど
泣きたい辞めたい消えてしまいたい葛藤のなかで
現在進行形で自分の感情と向き合い続けています。





今、絶望の暗闇の中にいるひとが
なにかひとつでもすがれるものがありますように。
そして、それを見つけられたなら
恥ずかしくも惨めでもないから
とにかくつかんでほしいと思います。

ずっとずっと永遠に続くように思える暗闇だけど
これから心のお天気は様々変わって
ひょっこり太陽が出る日が必ず来ます。
もしかしたら雨が降る日や風が吹く日
雷が鳴る日もあるかもしれないけど
大丈夫、大丈夫。


太陽はいつも世界のどこかを照らしてるから
探しに行ってもいいのかもしれないな☺️



それでは
おやすみなさい🌙








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