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TWSの呪い part.2

これはTWSの呪い part.1の続きです。

第四話 ~突起~
そしてT-elfを本格的に使い始めて数日、その時は突然やってきた。朝から調子よく使い始めたものの何かおかしい。バッテリー切れになってるようだ。何だそれ。早いなバッテリー。仕方ない、充電ケースに入れるにも経験からバッテリーは十分持つと分かっていたのでケースは家だ。その日は帰るまで音はなし。そういう日もある。帰って早速充電ケースにこれで一安心。 帰ったら充電するというのはbluetoothイヤホンを使い始めてからのルーチンだ。そして次の朝、今日も快調だ。しかし家を出ると即片方が充電切れ。何だよ、また故障か?とがっかり。悪い事は続くものだ。でも片方だけは使えてる。片方は完全に止まってるようだ。仕方ないので帰ってもう一度充電すべく充電ケースに…あれ?、…おかしい。右側のイヤホンのバッテリとの接触部分の突起が凹んだままだ。これか!、と何とかすべく振ったりコンコンしたり、爪楊枝で刺激したりする。ダメだ。今度は充電ケースの故障かよ。また返金作業が始まるのか…。オレは何をしてるのだろう。A6Sと同様に返金作業は粛々と行った。そして返金作業後に気づいたことがある。最大の欠点を逆に生かすという事。左右の形が全く同じで識別に苦労するのだから、まだ死んでないケースの片方で右も充電すればいいのではないか。そして試してみた。できる!!やったぜ。と思ったのもつかの間、何言ってるんだ。こんなの現実的に使い物にならない。なんだよ、なんだよオレ。と、期待のBluedioもこういう結果になった。

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第五話 ~真打~
最初に買った低価格、本命共々初期不良的な顛末である。しかしまだA6Sの代わりにすぐ注文した今度の大大大本命、Redmi Air Dotsがある。そう、まだ灯は消えていないのだ。そしてついに届く日がやってくる。それはT-elfから一か月後、A6Sからは約二か月後であった。しかも見た目からなんか違う、箱のデザインが家電として万人受けするような感じ。A6Sはバルク、T-elfは高級志向デザインだが小さすぎ、それに比べてAir Dotsは家電量販店に陳列するのにもちょうどいい大きさで、白とブルーのコントラストがとても清潔感を感じさせる。そういえばグローバル版だからか、箱にはRedmi Air DotsではなくMi True Wireless Earbuds Basicと書いてある。QCYのようにRedmi Air Dotsだった場合は音声アラートが中国語になるのだろうか。QCYの場合、期せずとも英語版、中国版、日本版の三種類を使っていた。しかし届くだけでこの期待感。もうお腹いっぱいになってしまいそう。いやいや、落ち着こう。開けてみる。白いよ!!Xaomiだよ!!さすがに安っぽいよ!!である。やっぱりそこで満腹になってしまい次の日まで寝かせることになる。そして…

第六話 ~落胆~
さてと、充電ピンの接触部分の絶縁テープも外し、先に到着していたケースカバーも装着し、充電も完了させている。何も言うことはない。これまでの不遇の時を思い返せば涙がにじんでもおかしくはない。しかしそんなのどうでもいいこと。早速電源オンでペアリングだ。…簡単に成功する。なんだよこれ、いいじゃん、だ。しかしその瞬間から闇の中に響く悪魔の金切り声が奏でる深い深いその場所に立ち、時が止まるという感覚を自分自身だと感じながら黒い太陽が落ちてくる恐怖とそれに抗う月が行う儀式に救いを求めるという状況だと知ったのである。ハァハァ、なんだそれ。とにかく青天の霹靂である。音がする。ピーだ。ホワイトノイズが乗るとかそんなレベルではない。小さいがかん高い耳障りな電子音である。XIAOMIよ、お前もか。である。これは返品動画を取るにしても伝わらない。どうしよう。音は聞こえる、しかし常に右耳から電子音が鳴り続けている状況。不快だ。もう書くのも面倒だが返金作業が待っていた。しかも送り返さないと返金しないという。送付先が中国で面倒だが当たり前だし仕方ない。しかし結局送料をこちら持ちになってしまった。これは痛い。これがリスクというものか。しかも交渉に費やした時間を考えると大きな損失だ。もう思い出したくもない。結局二度あることは三度あるであったのだ。

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第七話 ~仕舞~
これで去年の顛末は終わり。これはその後、性懲りもなくKZ-S1を注文し、届くまで改善はしない。しかしながらBluetoothイヤフォンはQCYもKZもあるので何も問題はなかった。
T-elfは鳴らしているうちに音は随分マシになった。エージングとかいうのですか?分からないけど。とはいえ今では片耳。余裕がある時は片耳を充電して、その後もう片耳も充電したりするけど、どっちにしろS1しかない状態。しかしそのS1は音には満足しているが接続がイマイチな感じ。もしかして壊れかけのスマホ側に問題があるのかもしれないが、それなら接続がまともな他のTWSとの整合性がつかない。どっちにしろ音には満足しているS1があるにしても旅は終わらないということ。

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