入れ子の中でひとり
空気の壁
知での分離
穏やかな午後でも
見えない仕切りはつねに存在し
気づいていた
違和感も理解力もすべて
階段を上り
あるいは下らないぶつからない邂逅か
足を進めるほどに視界は歪んでしまう
だから交わることはなく
長く歩む一本道
わたしだけ
ひたひたと
続く

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